◆前回のあらすじ◆

入校式が終わって以降、先輩たちの態度は豹変しました。今までは優しく指導してくださっていたのが、急に厳しく命令口調で怒鳴り始めるのです。先輩たちは『お客様の時間は終わりだ』と告げます。

訓練においてちょっとしたミスも許されません。たった一人のミスは連帯責任として、全員が腕立て伏せをしなければいけなくなります。大変な日々が始まりました。

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◆あおざくら◆

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最新『あおざくら~防衛大学校物語~』

先輩豹変の初日に見た近藤の夢

近藤は指揮官として、どこかの被災地を救助するための活動を行っていました。

すると・・・どこからともなく爆弾が飛んできます。

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爆弾は爆発し、ともに活動していた仲間や被災者たちは巻き込まれてしまいました。

今まで頑張って来たのに・・・なぜこんなことに・・・

涙を流す近藤に、先輩たちの声が届きます。

『オマエは防大で何を学んだんだ?』

入校式後、2日目の朝

夢から覚めると、ラッパの音が鳴り響きます。もう朝です。

皆起きて、急いで準備していました。

西脇サブ長
『いいか、毛布とシーツは前に教えた通り』
『しっかりたたんでから外に出ろよ!』

皆は筋肉痛のカラダに苦しみながらシーツをたたみます。

西脇サブ長
『オラァ、急げ!!』
『ラッパが鳴ってから5分以内に舎前に集合だ!!』
『1秒でも遅れることは許さん!!』
『走れーー廊下は走るもんだー!!』

どうやら、ラッパが鳴って、起きて、着替えて、布団のシーツをたたんで、外に集合するまでを5分以内に必ず完了させなければいけないようです。

『夢も現実も地獄だな・・・』と思う近藤。

朝の訓練

坂木部屋長
『号令調整ーーーかかれ!!』

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近藤は、先輩たちが言っている言葉がさっぱりわかりません。

『声が小せえぞ!!』
『腹から出せ!!』
『聞こえねえぞ!!』

『各小隊別れ!』
『別れ!』

今日も目の回るような朝からの訓練でした。

次は掃除

訓練が終わったら掃除です。皆、走って掃除場所に移動します。

1年の掃除を監視する上級生。

『オイ!! そこの一学年!!』

『そんな手順で本当にキレイになっていると思っているのか?』
『ホコリは上から下へ流れるものだ。』

『まず窓開いて換気!!』
『高い部分から雑巾で拭いていく』
『もちろん常に新品の雑巾でだ!!』

『隣の一学年、何故教えない!!』
『対番から教わったはずだが!?』
『申し送りノートは!?』

たたみかけるように指導します。

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『一一中隊一学年全員集合ー!!』

『肩回ーーーしっ!!』
『腰回ーーーしっ!!』

『その場で腕立て伏せの姿勢を取れ!』
『イチ!』
『ニ!』
『サン!』

仲間たちは
『また沖田かーー!!』
『ったくアイツ!』

さすがに連帯責任になるため、仲間たちも問題を起こす沖田に不満を感じ始めました。

朝食の時間

訓練、掃除が終わってやっと昼食です。

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やっとリラックスできる時間になりました。

周りを見渡すと、先輩たちがいません。

同部屋の武井は言います。

『もうとっくに食べ終わって』
『部屋に戻ったよ』

『はやっ!!』と驚く原田ですが、武井は『君らが食べるの遅すぎるんだ!』と言います。近藤も食べ始めたばかりで遅いだなんて・・・と。

『朝礼前に入室要領演練がまたあるだろ。』
『さっさと戻って準備しないと』
『また先輩や部屋長に怒られるぞ』
『君らに足を引っ張られるのは御免だ早くしろよ』

それを聞いて、原田も近藤も急いで食べます。沖田はマイペースです。

原田と近藤は食べ終わりますが、沖田はまだです。2人は先に行きます。

一人残って食べている沖田に、別の中隊の一年が陰口を叩きます。

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他の人にはノロマでマイペースに見える沖田は良い印象を持てません。何より、失敗ばかりを繰り返すため『連帯責任』で皆が腕立て伏せをしなければいけなくなります。

だんだんと、沖田に対しての風当たりが悪くなってきました。

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沖田をフォローする近藤

朝食での陰口で落ち込む沖田。

食器をかたずけて廊下に出ると、近藤が待ってくれていました。

近藤は『連帯責任あ嫌なだけだからな』『さあ行くぞ沖田!』といいますが、沖田はとても嬉しそうです。

近藤にとっても、この環境はあまりにもきついものでした。今は一刻も早く、この生活に慣れて見せる!と意気込む近藤です。

沖田の反省文を手伝う近藤

夜もバタバタと大忙しです。

『おい、早く風呂行かねぇと!』
『先輩達もう行っちまったぞ!』
『あと洗濯もしねぇといけねぇし晩飯だって・・・』
『おい沖田、何してんだよ早くしろよ!』

皆せわしく行動していましたが、沖田はさらに追加で反省文を書かされていました。

『他の中隊の先輩に呼び出されて・・・』
『僕の挨拶が悪いって言われて・・・』
『明日までに反省文書いて』
『部屋まで提出しに来いって・・・』
『100枚も・・・』

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さすがに100枚の反省文にはみんな驚きます。

それを近藤は『オレが手伝ってやる』と言います。武井は筆跡でバレるぞといいますが、近藤は合わせると言います。沖田は大喜びです。

近藤は沖田に『反省文を書いておくから、自分のプレスと洗濯すませて来い』と指示を出します。

しかし・・・それを坂木部屋長と西脇サブ長は外で聞いていました・・・・・。

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木の上にベットが!?

一日が終わり、また朝がやってきます。

訓練、掃除を終えて朝食です。原田は白い飯が食べたいのですが、先にくる先輩たちが全て食べてしまうので、パンしか残っていません。

近藤は朝食を食べながら『勉強・・・いつになったらできるんだろう』と考えます。

朝食を食べ終わった近藤と沖田は部屋に向かいますが、何やら騒ぎになっています。

『部屋入ったら近藤のベットなくなってて・・・』
『そしたらアレ・・・』

近藤も

『どういうことだ・・・?』

と驚きます。

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何故か、ベットが木の上に乗っかっていました。

◆感想◆

今回も目の回るような回でした。なかなか休まる時のないキツイ日々が続いていますね! 僕は学生に戻れたとしても防衛大学校は選ばないと思います!(確信)

とにかくテキパキ動けて、腕立て伏せを何十回、何百回とできなければ防衛大学校では生き残れそうにありません。ちょっと試しに、一日20回5セットの腕立て伏せを頑張ってみようかなと思ってしまいました。

近藤のベットが木の上に言った理由は?

よくわかりませんが、考えられることは・・・・・。

①沖田の反省文を手伝うとは何事か!
確信犯的に悪いことをやった断罪すべき事案だ!

②沖田の筆跡に合わせるとかお前はスパイか!
スパイのような奴と同じ部屋で寝ることはできない!

③うちはお金に厳しいんだ、オラー!
仲間から金をとるとは何事か! 大罪なるぞ!

たぶん、3番のような気がします。第1話からお金にがめつい近藤のことが気になっていましたから。たぶん、お金に関して防衛大学校はかなり厳しいということを知らしめるための伏線だったのではないかなと思えます。

だんだんと近藤くんピンチになってきてますね。

助けて、松平先輩ー!!

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