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◆前回のあらすじ◆

メイクの練習で公園にやってきた小早川と星野。そこで加納たちと遭遇してしまいます。以前、トイレで松方さんがイジメられているのを飛び蹴りで助けた星野は加納たちにつかまります。それを小早川が星野の手を引いて助け出しました。

◆星野目をつぶって◆

第1巻相当(1話2話3話4話5話番外
第2巻相当(6話7話8話9話10話

最新『星野目をつぶって』

夜、自宅の自分の部屋のベットの上で物思いにふける松方さん。小早川とスッピンの星野さんが一緒にいる場面を思い出しています。(もうすでに『スッピンの星野さん』であることを知っています)

自分の考えを打ち消すかのように頭を振り、松方さんは何かを決意します。




放課後、美術室の前で待ち合わせをする小早川と星野

小早川が美術室に行くと、美術室前の廊下で星野が待っていました。星野は『よっ』と打ち解けた友達のように声をかけます。

前回、星野が小早川のために買ってあげた『メイクの本』。小早川はそれを熱心に読んでいました。ちゃんと勉強しているようで星野も『エラい!』と喜びます。

そして、星野は小早川のために少女漫画『戦国トワイライト』を持ってきました。とてもノリノリです(笑)。前回、小早川がこの漫画に興味を持ってくれたのがとてもうれしかったんでしょうね。星野は喜んで本を貸してくれます。

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漫画の本を渡すときに二人の指が当たってしまいます。それに激しく反応してしまう星野。星野は『虫がいた』と誤魔化しますが、実際は小早川のことを意識して恥ずかしがってしまったようです。前回、加納達から助けてくれたことで大きく株を上げている小早川くんです。

星野は誤魔化したい一心で『メイクの練習』と言って美術室に入っていきます。しかし、美術室内には思いがけない光景が広がっていました。

小早川の言う『自主練』とは

小早川は『メイクの自主練を始めた』と言っています。『自主練』ってなんでしょうね?

個人的には『自宅で姉か妹に協力してもらいつつメイクの練習を行っている』ということなのかなと思いました。

ただ『姉』である場合、メイクの知識があり、勉強などしなくとも色々とおしえてくれるような気もします。ですから『小早川には妹がいる!』と予測してみます。

美術部員はどうしたのか?

『美術室の前の廊下で待ち合わせ』をしている点がちょっと気になります。放課後、美術室には『美術部員』がやってくるはずです。美術室の前で待っていては注目を集めてしまいます。

小早川と星野の2人はそもそも他人の振りをしているわけですから、あまり目立ってはいけません。こんなところで待ち合わせをするってのがちょっと気になってしまいましたねぇ。

そもそも、美術部員って今のところ小早川と松方さんしか登場していません。他にいないのかなと疑問に感じます。

それでいて、メイクの練習を美術室内でやろうとしているっぽいですが、言うまでもなく美術部員の目についてしまいます。果たして美術部での活動はいったいどうなっているのかなってのが今のところ大きな謎になってしまっています。

美術室内でお昼寝している松方さん

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美術室に入ってみると、何故かそこには椅子を4つ並べて昼寝をしている松方さんがいました。気持ちよさそうにグッスリと眠っています。

あまりにも精神的に緩み切っている姿に、小早川は意外だと感じます。それに対して星野は『加納達が停学になったから安心しているのかもね。』と教えてくれました。

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どうやら前回、公園でのトラブルの際、警察に追われた加納は捕まってしまって、激しい抵抗の末にお巡りさんをぶん殴ってしまったようです。とんでもないですね(笑)。その結果、停学と。完全に公務執行妨害ではないでしょうか。むしろ逮捕されなかったのが不思議なくらいです。

小早川は『退学になってりゃよかったににな』とボソリ。星野もうなずきます。

さすがに松方さんが寝ている横でメイクの練習はできません。それ以前に、松方さんはスッピンの星野をみたことがあるし、2人で一緒にいればなおさらバレてしまう可能性が出てきます。小早川は場所を変えることを提案。星野もOKします。

・・・が、星野がドジ踏んでスケッチブックを落としてしま士大騒ぎ。驚いて松方さんも起きてしまいました。

何故、松方さんは寝ていたのか?

後に語られますが、松方さんは漫画を描いています。コツコツと漫画を描きためて、出版社に送ったり、または同人誌などを書いたりといった活動を行っているものと思われます。

おそらく夜遅くまで漫画を描いているんだと思います。そのために、寝不足になっているのではないかなぁと。

今後のストーリー展開で『松方さんの漫画家活動』に関する内容も語られてくるかもしれませんね。

松方さんは漫画研究部にも所属している

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星野がドジ踏んでしまって、松方さんが椅子から転げ落ち、起きてしまいました。寝起きでの思いがけない出来事に、松方さんは混乱気味です。

さすがに教室内でどうどう椅子を並べて昼寝していたというのは恥ずかしかったようで、松方さんは『お見苦しいところを・・・』と恥ずかしがります。そして『二人はどうして一緒に?』と聞いてきます。

あまり一緒にいるところを他の人に知られたくはないと考えている小早川と星野は『アイコンタクト』という大沢を繰り出し相談します。

『(アイコンタクト)・・・二人とも弓削先生に用があって、たまたまここでばったり会っただけ。友達でも何でもない! OK!?』

星野
『(アイコンタクト)りょ!!』(←「了解」の略)

小早川は『たまたま偶然会った』という流れで誤魔化そうとするのですが、星野は『漫画の趣味が合って、おススメの漫画を貸してあげて』などと説明してしまいます。完全にアイコンタクトは失敗です(笑)

小早川は話題を変えます。『今日は漫画研究部の方に行く日ではないのか?』と。

実は松方さんが漫画研究部に所属しているってのは一部の人が知る内緒の話でした。松方さんはあまり広めてほしくはないと考えていたんです。それを小早川はついつい口を滑らせてしまったんですね。どうやら、星野の失敗で小早川も少し動揺していたようです。

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漫画を描いていると聞いて、星野は大喜びです。漫画大好きの星野ですね。ぜひみたいみたいと大はしゃぎです。

ばらしてゴメンと謝る小早川ですが、小早川も松方さんの漫画には興味があるようです。星野もみたがっています。

結局、松方さんは小早川と星野を漫画研究部の部室に案内し、見せてあげることにしました。

星野、松方さんに必死のごまかし!

松方さんに『二人はどうして一緒に?』と聞かれた際、星野は『漫画の趣味が合って、お勧めの漫画を貸してあげてて!』などと説明してしまいます。

これ、なんとなくわかります(笑)

星野の頭の中では『小早川と私はメイクの練習のためにこの美術室に来た。その事実を何とか誤魔化さなければいけない!』という考えだったのだと思います。

メイクの練習を誤魔化す話題は・・・そうだ! さっき貸した漫画の話題で誤魔化そう! といった流れではないでしょうか。シンプルに考えれば、単に星野がボケをかましてしまったって感じですが、個人的には単純明快で突っ走るタイプである星野の性格をよく表している場面だなぁと感じました。




漫画研究部で、松方さんが思いがけない告白

漫画研究部の部室に招待された小早川と星野。中に入っても誰もいません。どうやら毎週この時間は見たいアニメがあるとかで、皆かえってしまったとのことでした。

松方さんは自分が描いている漫画を探します。

その間、小早川と星野は小声で会話。『メイクの練習はどうするのか?』と。星野は完全に興味の対象が松方さんの漫画の方にうつってしまっています。今日はもうメイクの練習はできそうにありません。

やる気を出して必死にメイクの練習をしている小早川にしてみればちょっと不満です。それでいて、誰かのために頑張っている自分がいることに少し驚きを感じています。今までの自分にそういったところはなかったのでしょう。あまり人と関わりを持つことを避けてきた小早川にとっては意外なことでありましたが、不思議と悪い心地ではありません。

そう思いながら自分の気持ちを何とか誤魔化したいと何気なく漫研の本を手に取ります。

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腐っている本でした(笑)。

漫画の原稿を持って帰っているとのことで見つかりません。松方さんは代わりに似顔絵を描くことを提案します。星野はそれでも大喜びです。

松方さんの雰囲気をさっするに、もともと原稿用紙は漫画研究部にはなく、探しているのは演技だったように思います。おそらく、『似顔絵を描いてあげる』というのが本命だったんでしょうね。

星野の似顔絵を描きながら松方さんは『本当は今日、美術室で二人を待っていたの』と告白します。二人が必ず来ることをわかっていたかのような口ぶりです。

待っていた理由は『お礼が言いたかった』とのこと。星野は筆箱を探したことに関してだと思ったようですが、それだけではありませんでした。

そして、完成した星野の似顔絵を渡します。

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松方さんの似顔絵にはメイク前の星野が描かれていました。驚く星野と小早川。

松方さんは、二人が偶然美術室に来たのではなく、小早川が星野のメイクを手伝っていることも知っていました。

松方
『こないだトイレで助けてもらった時・・・それより前の筆箱を見つけてもらったあの日、実は・・・すっぴんの星野さんと話してる小早川くんをみかけてたの。それで・・・気になってちょっと調べてみたんだ・・・。』

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どうやら筆箱を見つけてもらった次の日、トイレで水をかけられた日の朝に二人の秘密を知ってしまっていたようです。

星野は誰かにしゃべってしまうことを恐れていますが、松方さんは『誰にも言わない』と言います。星野が自分を助けてくれた優しい人だとわかっているから、その星野さんを困らせるようなことはしないと考えています。

松方さんの本心は・・・小早川くんの方向に向いているようです。

松方さんは小早川と星野に言います。自分を仲間にしてほしいと。今後は星野のメイクに松方さんも加わることになるのでしょうか・・・。

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あとがき

思いがけない急展開の第5話でした。ラブコメっぽくなってきましたね。

今までの話の流れでは、小早川が星野に対して若干気があるような雰囲気でした。慣れない女の子ということで照れているのか、何でもズバズバ積極的にできてしまう星野に魅力を感じていたのか色々な要素があるとは思いますけどね。

それに対して星野も、前回加納のグループから助けてもらったことから、今までになく意識し始めてしまいました。

そこにきての、松方さんです。

今の段階で、松方さんが小早川を好きなのは明白です。そして朝早く小早川と星野が会って何かをしているのを見てしまいます。松方さんとしては強い焦りを感じてしまったのでしょう。

星野に何度も助けてもらって感謝はしているけど小早川くんを誰にも取られたくはない・・・と言ったところでしょうね。そこで勇気を出して『仲間にしてほしい』とお願いしたようです。勇気のある行動ですね。

現時点では小早川、星野の二人に恋愛感情があるとは言い難い状況です。そこへ、友達もつくれないような大人しい松方さんは『仲間にしてほしい』と言ってきました。個人的には松方さんを応援してあげたくなりますね。

それにしても・・・松方さんが言い間違えた『あのバ・・・加納さん達が居て』の『あのバ・・・』っていったい何でしょうね? 考えられるのは『あのバカ』くらいしかないのですが(笑)。え? これってもしかして作者『松方さんのイメージが良くなりすぎるのも困るので、イメージを落とす布石を打っておこう』とかではないですよね? そういうのはちょっとやめてほしいなと思います。健全な内容での言い間違いであることを願います。

次号はセンターカラーで、一挙2話とのことです。そろそろ単行本1巻分の話がたまってきたころですね。早ければ6月か5月末くらいに出るかもしれませんね。