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◆プラチナエンド◆

第3巻相当7話8話・9話

最新話更新

◆登場キャラクター◆

160522-p96 架橋明日(かけはしみらい)
本作品の主人公で高校1年生。幼い時に両親と弟を事故で亡くし、叔母のもとに引き取られるも、ひどい虐待を受ける。中学卒業後に飛び降り自殺を行うも、天使ナッセに助けられる。ナッセの助けにより、生きる希望をを持つ。神候補だが、神になりたいとは思っていない。『花籠咲』のことが好き。
160522-p94 天使ナッセ
純真無垢の特級天使。『羽』『赤い矢』『白い矢』を明日に与える。明日を心から幸せにしてあげたいと考えている。ただし、幸せになるためなら、物を盗んだり赤い矢で心をコントロールしたりして良いと考えている一面もある。
160522-p92 花籠咲(はなかごさき)
明日の幼馴染で高校1年生。明日と同じ高校で同じクラス。神候補だが、神になりたいとは思っていない。天使が2級であり『赤い矢』しか保有していない。羽を持っていないため、明日と一緒に住み守ってもらっている。
160522-p91 天使ルベル
2級の悪知恵の天使(ナッセ談)。『赤い矢』を咲に与える。
160522-p95 六階堂七斗(むかいどうななと)
妻と幼い子供を持つ神候補。しかし、末期がんであり、長く生きられないため神は諦めている。すでに死を覚悟しているためか、行動・調査力が目覚ましい。メトロポリマンを倒すため、明日達と協力することを約束している。
160522-p97 生流奏(いくるかなで)
神になるため12人の神候補全員を殺そうとしている神候補。『メトロポリマン』という特撮ヒーローのコスチュームで身を隠す。すでに神候補を4人殺している。現在、もとから持っていた『羽』『赤い矢』『白い矢』とは別に『羽×3』『赤い矢×3』を保有している。


突如、3階の咲の部屋に飛んできた神候補

ベランダに突如現れた男は神候補であり、自分の羽を使ってここまで飛んできたようだ。その男は『自分に赤の矢を刺しなさい』と明日達に要求します。

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彼が訴えている内容は
・自分は別の神候補に操られているわけではない
・君たちの矢が刺されば操られていないことの証明になる
・自分には1級の天使が付いている
・今は赤い矢を使うことができない
といった説明をします。

神候補でありながら、自分を赤い矢で刺すように要求するのも変な話です。天使ルベルは赤い矢で刺すように言いますが、咲は躊躇します。

そこへ天使ナッセが止めに入ります。
『矢を刺す必要がない』
『刺さないほうがいい』
『この人、嘘ついてないもん』
と。

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ルベルはナッセが言うなら嘘はついていないと判断します。ナッセにはどうやら嘘を見破る能力があるのかもしれません。

ここでルベルは矢を刺すことのデメリットを説明します。『矢を刺せば刺したものの言うことに従いますが、同時に本心というよりも、同調したことしか言わなくなる』と。

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明日と先も、この男を信じることにします。

神候補のこの男は末期がん

明日が男に、ここへ来た理由を聞くと、男は自分のことを語りだします。

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この男は末期のガンでした。体中に転移していて余命3ヶ月と医者から宣告されています。
もう、夢も希望もなく、ただ死を待つだけの状態でした。

ちょうど3ヶ月たった時に現れたのが知識の天使バレ。死を目前としている男(六階堂)は天使が目の前に現れ自分は死ぬんだと思っています。死んでないと説明されるも大きな反応はしめしません。もうすでに心自体が死の準備をし終えているのでしょう。

天使ベルは六階堂に神候補の話をします。
・神になれば命が救われる
・その後、何千年と生きることができる
ということを。

六階堂はこの話を聞き、喜びます。

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しかし、詳しく聞いてみると、六階堂にとってはかなり厳しい話でした。六階堂は余命3ヶ月の宣告を受け、すでに3ヶ月経っています。もういつ死んでしまってもおかしくはありません。そういった状況であるにもかかわらず

・期間最長999日
・神候補13人の中から神を選ぶ

という内容だったからです。

六階堂は神になることを諦め、、羽と矢を使って生きているうちにできることを考えました。六階堂にとって最も大切なのは『妻』と『子供』でした。おなかの中にはもう一人、赤ん坊がいます。

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自分が死んだ後に妻と子供が平穏に暮らしていくにはお金が必要です。そこで、矢の力を使ってお金持ちから2億円もらいました。悪いとわかっていますが、どうしても必要だと考えたからです。

確かに、矢の力を使ってお金をもらうという行為は褒められたことではありませんが残された家族のことを考えてのことです。

2億貰ってもまったく問題ないくらいの人を選抜したようですしね。気持ちはよくわかります。

六階堂『メトロポリマンが神になるなどあってはならない』

神になることを諦めた六階堂は、生きているうちに多くの神候補と会い、神候補たちと力を合わせてメトロポリマンを倒すことを考えます。メトロポリマンに支配された世界など考えられないのでしょう。妻や子供を残して逝くわけですからね。

前回、メトロポリマンが球場に集まるよう呼び掛けた際、六階堂は神候補を見つけるために
探偵、心理学者などを上限いっぱいの14人に赤い矢を刺し球場で調査していました。

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その中で、神候補と思われる人物である明日と咲をみつけます。探偵から送られてきた動画を見て六階堂は明日と咲は『良い人間』だと判断しました。

今回、六階堂が明日と咲のもとへやってきたのはそういった理由からのことでした。

神候補だとばれる可能性が・・・

この話を聞いて、天使ルベルは頭を抱えます。

球場に行った際、明日と咲が神候補だとばれないようにしてほしかったのですが、結果的に、六階堂に発見されてしまいました。明日に至っては、ルベルに神候補だと簡単に見破られている過去もあります。

このままでは、神候補であることがバレてしまうと心配しているわけですね。

六階堂『神になる気はあるのか?』

六階堂は明日と咲に確認します。

『どころで君たちはどうなんだ?』
『神になる気はあるのか?』

その質問に対し、明日と咲は答えます。

『俺はなりたいとは・・・・・』
『私も・・・・・』

二人は浮かない顔でそう答えます。

六階堂はその言葉を聞いて安心しました。神になろうだなんて人間はまともではないと考えているからです。

もう一人の神候補

六階堂は球場で、明日と咲以外に、もう一人の神候補を見つけていました。

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情報はこの画像のみです。どうやら飛んで帰ってしまったので居場所はまったくわからないとのこと。力を合わせて、この神候補を探そうと六階堂は提案します。

がん治療を受けることが協力の条件

六階堂の提案に対して、少し考えた後、明日は六階堂に協力するための条件を出します。

『李朝をちゃんと続けてください。』
『生きることを諦めないでください。』

そう言ってくる明日に、六階堂は驚きます。『いや、もう余命をとっくに過ぎて・・・』そういう六階堂の発言を、明日は聞き入れません。

『死んでもいいというのは、あなたのエゴです。』

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『残される家族の気持ちを考えてください・・・』
『家族のためにぎりぎりまで治そうと生き延びようとしてください。』
『それがオレがあなたと力を合わせていく条件です。』

六階堂は少し困惑します。もういつ死んでもおかしくない状況だとわかっているからです。それでも、明日が出した協力の条件であるため、聞き入れることにしました。

他人を操る方法を考えるメトロポリマン

メトロポリマンは神候補3人から奪った『赤い矢×3』と『羽×3』の使い道を考えています。

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◆赤い矢の能力
・死ねといっても、死なない。
・人を殺せと言っても、殺さない。

そこで考えます。

・元々、死にたくて仕方がない人間ならどうか?
・元々、人を・・・・・

メトロポリマンは妙案を思いついたようです。

明日、咲、六階堂の3人の能力を確認

六階堂は明日についている天使が特級で、明日が白の矢も持っていることを知り喜びます。メトロポリマンと戦うには、やはり白の矢の能力は大きいからです。

しかし、明日は浮かない顔です。

そして、咲の天使は2級であり、赤い矢のみしか持っていません。

◆明日の能力
・白の矢
・赤の矢
・羽

◆咲の能力
・赤の矢

◆六階堂の能力
・赤の矢
・羽

そして、六階堂についている天使の名前は『バレ』。一度は特級まで上り詰めた知識の天使でした。

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神候補たちの能力をわかるだけ記載

六階堂は、今の状況を把握するために紙にまとめることにしました。

天使ナッセは『メトロポリマンの天使はたぶんメイザだよ。”オレの天使の方がセクシーだけどね”って言ってたから。』と伝えます。

知識の天使バレが言うには、メイザとは無級からいきなり特級になった欲望の天使とのこと。どうやら謎の多い天使のようです。

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コスチュームを提案

六階堂はコスチュームに関して提案します。行動内容によっては、身元がバレないようにするために、メトロポリマンと同じようにコスチュームを着たほうがいいということです。

六階堂はアパレルの企画をしていたのでまかせてほしい、とのこと。

そういって、六階堂は今日は帰っていきました。




メトロポリマン(奏)の高校生活

メトロポリマンの正体である高校一年生の奏(カナデ)はお金持ちが通う特別な高校に通っています。しかも、カナデは理事長の孫です。かなり特別な存在の学生のようですね。

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そんなカナデに友人である南河(みなみかわ)が話しかけます。

『いつもの部活視察に連れて行ってくれよ』

どうやら、南河はカナデと頻繁に部活視察に行っているようです。カナデが理事長の孫ということでどこにでも出入り自由という特別な権利を持っているようですね。

中等部の弓道部を視察するカナデと南河

2人は、中等部の弓道部へ来ました。

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南河のお目当ては3つ下の小百合(さゆり)ちゃん。南河は『あんな子と付き合いてーなー』と見惚れます。

カナデは『あの子とつきあえるなら死んでもいいっていうなら、お前にメロメロさせてやるけど。』などと言います。

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さすがに、南河も死んでしまうということなら無理だなぁと笑って流します。

何でも一つ願いが叶うとしたら?

カナデは南河に聞きます。

『何でも一つ願いが叶うとしたら、どうしたい?』

と。

南河は『大金持ち』と言いますが、カナデは『却下』と言い放ちます。『個人的すぎる』というのが理由です。

『・・・じゃあ原発や核兵器をこの世からなくすとかどう?』ときくと『いいね、そういうやつ。』

南河は

『じゃ、世の中からブスに消えてもらう』

と言います。

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カナデは少し黙って考えます。そして・・・

『いいね、採用。』

南河は『おお~』と喜びます。『そして俺よりイケメンの男も全員消してもらう』というと『それはダメだ、僕が死ぬ。』と。

南河は、なんでも願いが叶うならカナデはどうしたいんだい?と聞くと、カナデは

『人に死んでもらうなんて現実可能なことじゃなくて、何でも叶うというならもっとありえないこと・・・・・』

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『・・・妹さんか?』

どうやら、カナデの妹は亡くなっているようです。

矢を2つ繋げれば60mでも届く

2人が話をしている間に、弓道部の活動は終わり、皆いなくなっていました。

カナデはちょっとテストしたいことがあるようで、弓道部の中に入りました。どうやら『矢の距離』を確認したいようです。

矢は33mほどの距離までしか届きません。弓道の近的28mなら楽勝です。遠的60mを届かせるにはどうすればいいか・・・カナデは考えます。

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カナデは白い矢と赤い矢の2つを出し、つなげます。そして60m先にある的にめがけて放ちます! 見事とどきました!

このテストによって、カナデは2矢つづければ60mでも届くことを知ります。そして、3矢なら90m以上。カナデは5矢もっているため、最大150m以上届くという計算になりますね。

カナデの亡くなった妹?

カナデは羽を使って目的地に向かいます。

『上層産業重化学新技術開発地』と書かれてある立ち入り禁止区域です。その中にある特別な扉を開き、奥へ、奥へ入っていくと、そこには謎の少女がいました。

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状況はわかりませんが、この子がカナデの死んでしまった妹のようです。

殺害犯の少女Aが女子少年院から脱走!

咲の部屋で、今後どうするかを六階堂、明日、咲の3人で話し合いをします。

その時、テレビで『ニュース速報』が流れました。

『連続女子中学生殺害犯の少女A、女子少年院から脱走』

とういもの。そして、その脱走した少女Aは犯行声明文と思わしき書き置きが残されていました。

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あまりにも奇妙な内容。

六階堂はメトロポリマンに操られ、赤い矢と羽を渡されているという可能性を考えます。

この少女Aはナイフで3人殺しています。つまり、まともな人間とは異なり、人を殺すタイプであるということです。

もし、メトロポリマンによって赤い矢と羽を渡されているとするなら、簡単に人を殺せるし、羽ですぐに逃げることが可能です。

事態は思いもよらぬ悪い方向へ向かっているようでした。