今日はバレンタインデー

今日は2月14日。

つまり、バレンタインデーです。

いつも以上にドキドキしてしまう西片。

西片
『落ちつけ・・・オレ・・・』
『平常心・・・平常心・・・』

そんな西片に話しかける高木さん

高木
『ねぇ西片』

西片
『ななな何!?』

高木
『今日って体育あったっけ?』

待ち構えていた言葉ではなく、予想だにしていなかった高木さんの質問。

西片
『・・・え、あ・・・・・』
『いや・・・なかったと思うけど・・・』

高木
『そうだよね、ありがと』

登校中の高木さんとの話はそれで終わってしまいました。

西片
『?』
『・・・?』

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下駄箱にて

学校に到着。

西片くんは下駄箱の中にチョコレートが入っているのでは・・・と期待。

しかし、やはり空っぽでした。

高木
『ねぇ西片』

西片
『な・・・何!?』

西片
『別に、何でもないから』

必死に誤魔化す西片。

教室にて

チョコがもらえるか気になって、高木さんをチラチラと見てしまう西片くん。

西片
(い・・・いや・・・バレンタインだからって)
(別に期待してるわけじゃないぞ・・・)

(そ、そうだ・・・むしろこんな日だからこそ)
(オレをからかってくるハズだ)
(気を付けよう)

警戒MAXの西片くん。

高木
『西片』

西片
『は・・・はははい!』

高木
『消しゴム貸してくれない?』

西片
『いいよ!!』

消しゴムを高木さんに貸した西片。

もしかしたら消しゴムを返すのと一緒にチョコをくれるというサプライズがあるのでは・・・・・。

ついつい期待してしまう西片くん。

しかし、何もありませんでした。

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下駄箱にチョコが!?

授業も終わって、もう帰る時間です。

西片
『じゃ・・・じゃあね、高木さん。』

高木
『うん』

一人教室を後にする高木くん。

チョ・・・チョコを貰えなかった・・・・・。

べ、別に期待なんて・・・・・そうさ・・・してなかったさ・・・・・。

そう必死に自分に言い聞かせる西片くん。

しかし、げた箱を開けてみると・・・・・バレンタインチョコレートが入っていました!

チョコを手に取り、顔を赤らめ、固まってしまう西片くん。

追ってきた高木さんが声をかけます。そして、チョコのことを。

西片
『あ・・・え~と・・・これは・・・』
『き、木村かな・・・』
『たぶん木村のイタズラじゃないかな』

そういって笑ってごまかそうとする西片。

高木
『ちがうよ』
『だって私、それ入れたの誰か知ってるし』

『ねぇ、誰だと思う?』
『今、けっこう近くにいると思うなー』

西片
(この感じは・・・高木さんだな!?)

とは言っても、万が一違ったら・・・・・。

それに、何だか恥ずかしい感じがしてしまいます。

西片
『べ・・・別に知りたくないし』

必死に虚勢を張る西片。

高木
『今日って何の日か知ってる?』

西片
『・・・・バレンタイン』

高木
『せいかーい』
『じゃあチョコあげるね』

西片
『え?』

思いがけないことを言われ西片は驚きます。このチョコレートが高木さんからのものだと思っていたからです。違うのか???

高木
『はい』

そういってチロル10円をくれる高木さん。

西片
『あ・・・ありがとう』

高木
『義理だよ?』

こっちはね・・・ということは、下駄箱の中に入っていた本命チョコレートはやっぱり高木さんからと・・・・・?

高木
『そのチョコ、誰からかわかる?』

西片
『さ・・・さぁ・・・』
『わからなくていいから・・・・・』

恥ずかしがり屋の西片くんはそういってごまかすのでした。

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