◆前回のあらすじ◆

朽目に放り投げられて、階下の部屋へ転げ落ちてしまったツトム。そこにいたのは鬼離田3姉妹でした。

鬼離田3姉妹の姉は絵の中に引きづり込まれ、とりつかれてしまっています。そんな姉に立ち向かう妹の雪代と琴代。

雪代と琴代は二人で『お糸童子』を呼び出しますが、姉一人分足りないため『半身』しか呼び出すことができません。対して、姉は過去において双亡亭に取り込まれた『依代』が複数いるため、より強力なものを呼び出せます。

力の差は歴然。雪代と琴代は姉に捕まってしまい、絵の中へと引き込まれてしまいます。

今なら何とか雪代と琴代を助けることができるかもしれない。ツトムは二人を追って絵の中へ入ることを決意します。そして、ツトムをおって来た紅は、ツトムと一緒に絵の中へと入っていくのでした。

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◆双亡亭壊すべし◆

第5巻、発売中!

第1巻1話2話3話4話5話6話7話8話
第2巻9話10話11話12話13話14話15話16話17話18話
第3巻19話20話21話22話23話24話25話26話27話28話
第4巻29話30話31話32話33話34話35話36話37話38話
第5巻39話40話41話42話43話44話45話46話47話48話
第6巻49話50話51話52話53話54話55話56話57話58話
第7巻59話60話61話62話63話64話65話66話67話68話
第8巻69話70話71話・72話・73話・74話・75話・76話・77話・78話)

最新『双亡亭壊すべし』

◆登場キャラクター◆

160518-s93 凧葉 務(たこはつとむ)
美大卒業後、絵本作家を目指している。双亡亭の隣にあるアパートに住んでいたが、双亡亭への空爆で破壊されてしまった。双亡亭の立地に関する知識があるため、強制的に政府へ協力させられることになる。
160518-s91 柘植 紅(つげくれない)
刀巫覡の巫女。親が離婚したため苗字は違うが、緑郎の姉。緑朗が青一についていってしまいショックを受けている。政府の双亡亭破壊計画にお祓い役として協力をお願いされる。
160518-s94 凧葉 青一(たこはせいいち)
45年前に行方不明になった飛行機に乗っていた少年。何故か姿は少年のままで飛行機とともに羽田空港に戻ってくる。体の一部をドリルにしてしまうという謎の力を持つ。緑郎とともに双亡亭へ向かっている最中、45年前の自分の家へたどり着く。
160518-s92 立木 緑朗(たちきろくろう)
双亡亭の敷地内へ引っ越してきた少年。双亡亭内で父親を殺されてしまう。双亡亭に復讐をはたすため、青一とともに双亡亭へ向かう。

バケモノの子

絵の中に取り込まれてしまった鬼離田3姉妹の三女、琴代。

それは琴代がまだ幼かった頃の話。

鬼離田3姉妹の3人は昔、どこかの田舎に住んでいました。

いつも金網を張った木の箱の中に閉じ込められており、身内からは『バケモノの子』として嫌われていました。

『バケモノの子じゃない』と言いたくても、3人は自分たちの父親も母親も知りません。その為、言い返すことが出きません。

厳しい修行

3人は『霊能力』の修行をやらされていました。特殊なものが見える力を持っていたため、お金で買われて『先師』と言われる人たちによって鍛えられていたのです。

雪降る墓地で3人夜明かしをさせられたり、真っ赤に燃える炭火の上を歩かされたり、よくわからないコトバを唱えながら滝に打たれたり・・・・・。

少しでも間違いがあると、『先師』たちに竹棒で叩かれてしまいます。

いつも叩かれているため、体中、痛くてたまりません。そんな琴代に姉は、こう言ってくれます。


『それはこう考えるの・・・・・』
『「ぶたれてるのは本当の自分じゃない」って』
『つらい眼にあっているのは「別の自分」・・・』

琴代
『どうやったら「別の自分」になれるの・・・?』


『それはね・・・一番その時の』
『気分と「遠い顔」をするのよ』

(そして信じた)
(ちゃんとした「人」の両親はきっとどこかで生きていて)
(いつかきっとあたし達を迎えに来てくれるんだと・・・)

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琴代たちの母親

そんなある日・・・・・

いつも閉じ込められている箱の扉が開いていました。

3人は恐る恐る外に出て、家の中のものを見て回ります。

そして、3人は引き出しの中から一枚の写真を見つけます。

そこへ先師の一人が現れます。先師が言うには、やはり写真の人物が3人の母親で間違いないとのことでした。

琴代
『あたしたちはバケモノの子じゃないわ!』
『だってこんな女の人が親だもん!』

喜んでそう主張する琴代に、先師はこう語り始めます。

先師
『母親はな・・・』
『おまえらを生んだちとせいう女はな』
『19歳で東京で「神隠し」にあいよったんじゃ』
『そして10日後・・・・・』

先師
『そん時ゃもうちとせは』
『おまえらを孕んでおったとよ』
『ちとせにゃ男はおらんかったと聞いとる』
『じゃあ、父親は誰じゃ?』

その話を聞いて3人は絶望します。

父親は双亡亭の「何か」

先師
『母親はおめえら産んですぐ死んだ・・・』
『「ヒト」であることは確かじゃった』
『じゃがおめえらの父親は・・・?』

琴代
『いいい嫌あああああああ!!』

琴代の体に亀裂が入り、隙間ができます。

(おぞましい、おぞましい・・・)
(あたしは何・・・?)
(父親はバケモノ屋敷にいる・・・『何か』・・・?)

(あたし達はその「何か」の子供・・・)
(ずっと言われ続けてきたコトは本当だった)

(バケモノの子)

(まわりの人間から白い眼でみられて)
(ワケのわからない厳しい修行をさせられて)
(したくもない除霊をさせられて)
(全部・・・「双亡亭」のせい!)

(憎い! あたしは双亡亭と)
(そこにいる「何か」が憎い・・・)
(壊してやる)
(その「何か」ごと殺してやる)

(でも!)
(あたしに・・・殺せるのかしら?)
(双亡亭の奥深くにいるであろう)
(その得体のしれない「何か」・・・あたしの父親を・・・)

<おめえは笑うしかねぇ>
<さあ笑え、笑ってろ、なすすべもなく>

(あたしはきっと勝てない・・・)
(そうだ・・・こいつの言う通り・・・)
(お姉さまの言う通りに・・・笑おう、そうすれば・・・)

琴代
『きゃ・・・きゃあははは!』

琴代は絶望の中、必死に笑い始めます。

体中にあいた隙間に、何かがどんどんと侵入していきます。

ツトム
『うれしい時やおかしい時だけ』
『人は笑うもんだ・・・』

その声が琴代にとどきます。

ツトム
『笑いたくもねえのに笑ってるヒマがあったらさ・・・』
『来てくんねーかな』
『あんたの「力」がいるんだよ』

◆感想◆

今回は三女の『琴代』の話でしたが、次回は次女の『雪代』の話をやるんでしょうかねぇ? 3人一緒に行動を共にしていたのであれば似たような話になりそうですが。

そういえば前回の話で、姉が双亡亭にとりつかれてしまったにもかかわらず、雪代と琴代が笑っているという描写がありましたよね。

姉は、次女と三女に嫌われていたのかなぁと思っていましたが、今回の話を読んだ感じですと、そうではないようです。結局、どんな時でも自分を殺して笑うのが当たり前の人生になってしまっていたのだと思われます。

果たして次女は助かるんでしょうかねぇ。何だか『三女がいるから次女はいいか』と作者が考えていそうな気がします。

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◆運営作品◆

当ブログにて毎週、または毎月更新している作品です。

◆週1連載作品◆
あおざくら~防衛大学校物語~双亡亭壊すべしメジャー2ダイヤのA 2nd

◆月1連載作品◆
ダンジョン飯ボルトBORUTOゴブリンスレイヤーハイスコアガール薬屋のひとりごと大正処女御伽話カードキャプターさくら クリアカード編

◆あらすじ紹介◆

作品を全く知らない方のためにまとめたものをご紹介しています。

大正処女御伽話ダンジョン飯ダンジョン飯恋は雨上がりのように