◆前回のあらすじ◆

皆と同じように遠泳の練習を続ける近藤ですが、なかなか泳げるようになりません。とうとう、東堂を含めた皆も白帽へと昇格し、赤帽は自分だけになってしまいました。以降も近藤は練習を頑張りますが、どうしても泳げるようになりません。

近藤の練習風景を見ていて、乙女ちゃんは『吉田教官が嫌いで、嫌々練習をやっているように見える』と指摘。問題は近藤学生の方にあると言うのです。手詰まりでどうすればいいのかわからなくなってしまっている近藤。そんな近藤に、兄に恥をかかせない為と言って、乙女ちゃん自信が一緒に特訓することを申し出てくれるのでした。

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◆あおざくら◆

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最新『あおざくら~防衛大学校物語~』

潜る練習から

近藤のカナヅチを克服させるため、乙女ちゃんと近藤は休養日を使って練習を開始。

(※注意)
(前もって、プールを使う許可が必要)
(教官に監督官を行ってもらう必要がある)

近藤は、足のつかないところでは溺れてしまいます。浮くことがまったくできないのです。

乙女
『まず黙って沈みましょう』
『ゆっくり潜って水になれつつ』
『落ち着いてくださいってことです!』

水中の中に慣れてほしいと考えた乙女ちゃんは、泳ぐことではなく、水中にもぐることから始めるよう、近藤に指導します。

何の意味があるのかよくわからない近藤でしたが、水の中は思いのほかキレイでした。

まずは水に慣れ親しむという乙女ちゃんの狙い。何度も水中にもぐって、水になれるというトレーニングを繰り返します。

浮く練習

水にだいぶ慣れてきたため、次は『浮く』練習です。

潜る練習をしたことで、水に対しての恐怖心が無くなった近藤は、体の力を抜くことに成功。今までできなかった『浮く』ということに成功します。

そして、そのままのフォームで、平泳ぎ・・・・・。

今まで前に進むことができていませんでしたが、今はしっかりと泳げていることを実感します。

近藤
(泳げてる)
(今までで一番それらしく!)

向こう側までたどりつけた近藤は、喜びを乙女ちゃんに伝えようとしますが・・・・・、乙女ちゃんはそれでもダメだといいます。

乙女
『今、近藤くんは腕の力だけで前に進んでました』
『足できちんと水を捉えて泳げていないんです』

『赤帽の補備訓練でも足の動きを重点的に』
『訓練したと思いますが』
『波のある海を8km泳ぐには』
『腕の力だけでは不可能です』

『でも、浮いて泳げたんです』
『それだけでもすごく進歩しています』

それを聞いて、近藤も喜びます。うまくなくても何とか『泳ぐ』ことはできるようになりました。

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足で水を捉える練習

そして、最も重要になるのが『足で水を捉える練習』です。

ビート板を使って手を使わず、足だけで進む練習をすることになります。

途中、雨が降り出してしまいましたが、教官が大目に見てくれて、練習は継続となります。

乙女
『足裏で外側に押し込むように!』
『途中で足首を伸ばさないでください!』

近藤
『くそっ!』

何度やっても思うように前に進みません。

乙女
『違う!』
『やみくもに蹴らない!』
『しっかり足を延ばしきってください!』
『自分のイメージよりもさっきの動きで!』

近藤
(さっき・・・・・)
(覚えた動きで・・・・・)

乙女
『それです!』
『今の感じで常につかめるように!』
『もう一度!』

初めて水を捉えた感覚。その後も、近藤と乙女ちゃんは何度も何度も練習を繰り返し、近藤は何とか泳ぎを克服することが出来ました。

◆感想◆

乙女ちゃんとの練習で何とか泳げるようになった近藤ですが、これたった1日で泳げるようになったってことですよね? 一体どんだけあの教官のことを嫌っていたのかと。

今回の話で一番の注目ポイントは、近藤が乙女ちゃんを見て、顔を赤らめたという事実です。

今までこのような事はありませんでした。硬派な近藤できていたにもかかわらず、ここに来てこのような急展開が発生してしまうだなんて・・・・・。常代ちゃんという彼女がいながら、見損なったぞ、近藤学生!

夏休みになったら、しっかりと常代ちゃんにキレてもらわなければいけない事態です。

その前に、部屋長にもキレてもらわなければ。

ここはしっかりと、近藤学生に反省していただきたいところですね。

いや、まさかとは思いますが、乙女ちゃんとくっつけるという話の流れにはならないですよね? それはそれでサカキ部屋長もいますし、面白いと言えば面白いのですが・・・・・、『常代ちゃんを捨てる』という感じになってくるので、何となくイメージ悪いですよ。個人的にはあり得ないと考えているのですが・・・・・。

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