◆前回のあらすじ◆

8km遠泳を泳ぎきった近藤達は喜びをかみしめます。部屋に戻ればいつもは厳しい部屋長達もねぎらいの言葉をかけてくれました。疲れ切った近藤達は、部屋長の指示で次の点呼まで昼寝をすることに。

早めに目を覚ました近藤は、先に風呂と明日実家へ帰る時のお土産を買いにPVへ。そこには乙女も来ていました。吉田教官のどういったところが苦手なのかと乙女に聞かれ応える近藤でしたが、そのようなことではリーダーとして指揮をとれないと説教を受けてしまいます。

そんな2人の前に現れた吉田教官は、再びジューじゃんを仕掛けてきます。今度こそはと思った近藤でしたが、また裏をかかれ負けてしまいます。しかし今回は『男気ジャンケン』ということで、吉田教官におごってもらえました。

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◆あおざくら◆

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最新『あおざくら~防衛大学校物語~』

今日で前期終了

午前中は終業式。

『交通事故の多くは運転手の不注意からうまれます』
『確認するという意識をしっかりと持ち・・・・・』

『薬物の乱用は心身のみならず』
『社会にも影響を・・・・・!』

終業式も終わり、食堂で昼食。

原田
『なんとか終わったな』

東堂
『絶対ムリって何度思ったか』

近藤
『・・・この前期の学生舎生活』
『そして訓練は・・・・・』
『皆がいなかったらとても』
『乗り越えられなかったと思う、ありがとう』

そういう近藤の後、武井も小さな声で一言。

武井
『オレもその・・・ありがとう』

◆近藤と乙女の噂

離校前の部屋のチェック。もうすぐ皆ともお別れです。

沖田
『次、みんなバラバラだね』

近藤
『同じ部屋の連中に迷惑かけんなよ』

東堂
『お前こそ』

そんな中、浮かない顔で原田は近藤の事を気にかけます。

原田
『なあ近藤、気になってたんだけどさ・・・』
『お前、もしかして指令外出がきっかけで』
『あの彼女とわかれて・・・・・』
『だから岡上さんといい感じになったのか?』

原田
『もし本当に付き合ってたら教えてくれよ!』

東堂
『しょうがねぇなあ・・・』
『その時は俺も応援するよ!』

沖田
『ボクも!』

部屋長と乙女が兄妹だと知らない皆の発言で、近藤は部屋長に睨まれてしまいます。

サカキ部屋長の最後の挨拶

時間は13時50分。

西脇
『そろそろ離校のアナウンスのはず・・・』
『最後にこの部屋を守り抜いた』
『部屋長サカキより挨拶がある!!』

サカキ部屋長
『だが、それもお前たちが目指すもの』
『目標とするものの通過点に過ぎない!』

『まだまだ困難と短連歌続くことになるが』
『それはそれだけの事を俺たちは目指しているからだ!』

◆前期終了

そして、校内アナウンスが流れ始めます。

行内アナウンス
『学生対同時放送・・・』
『現在より離校が許可された』
『総員・・・・・解散!』

部屋長
『・・・よし、お前ら』
『走れ!』

そう言うと、サカキ部屋長と西脇サブ長はいきなり走って外へ出て行きました。

廊下を見ると他の生徒たちも走っています。そして、松平先輩もいて、近藤を手招き。

松平
『近藤学生! 早く早く! ダッシュ!』

わけもわからず走り出す近藤達。

行内アナウンスで『離校許可』のアナウンスを受け、皆、外に一斉に向かっていたのです。

外には多くのタクシーやバスが止まっており、生徒たちは競い合うように乗り込みます。

そして、近藤達も相乗りでタクシーへ。

タクシーの運転手
『君たち一年?』
『馬堀海岸駅でいいのかな?』

近藤、原田、沖田、武井
『はい!』

タクシーの運転手
『ははは、元気だなー』

近藤
『そりゃもちろん・・・・・』
『夏休みですから!!!』

こうして防大生たちは、前期を終え、実家の方へ帰っていくのでした。

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◆感想◆

あおざくらの連載が始まって約1年。やっと一区切りで前期終了、夏休みとなりました。作者さんの前作である『ヘブンズランナー アキラ』が7巻で終了していることから心配していましたが、このペースで行くなら1~2年以上は連載が続きそうです。

◆終業式

終業式と言えば『校長先生のお話』。

私が小学生の頃、校長先生の話は立って聞くものでした(現在どうなのかは知りません)。しかし、世の中には体の弱い子もいるようで、10~15分ほど続く校長先生の話に耐え切れず、気分が悪くなって倒れてしまう子供もそれなりにいました。だいたい4~5人程度『ダ~ン!』『ダダ~ン!』などと倒れる音が聞こえたら、校長先生の話が終了というイメージです。

防大のようにとまでは言いませんが、学校の方でスポーツや格闘技などの取り組みを積極的に取り入れて頂きたいものです。

◆原田が一番たくましく成長したように見える

地元の彼女と別れてしまったのではと心配する原田。遠泳の時も泳ぎが苦手な近藤のことを一番気にかけていたようですし、周りを見ているなぁという気がします。

防大という厳しい環境の中では、精神的にも肉体的にも自分の事だけでいっぱいいっぱいだと思います。にもかかわらず、周りの事を気にかけることができるということは、自分の事に関しては余裕が生まれてきているってことなのだと思うんですよね。応援団の校友会で皆以上に鍛えられたくましくなってきているのだと思います。

◆部屋長からの風当たりが強くなりそうだ

ツンデレシスコンの部屋長は『近藤と付き合っているのか?』などと乙女ちゃんには聞かないと思います。そもそも、部屋長は近藤に地元の彼女がいるということを知っているはずです。これは二股していると思われているかもしれませんね。いや、むしろ二股しています(断言)。

◆1年前期の部屋割り

部屋割りに関しては、少々疑問に思っていました。何故『1年6人、4年2人』なのかと。もしかして、漫画用としてこういった設定になっているのかなぁと漠然と考えていました。

そこで、今回調べてみたところ、この組み合わせで間違いないという事が判明。

各部屋は基本的には各学年2名の編成となっていますが、入校後の1年生にとって4月~8月は最も厳しい時期といわれ、1年生がより協力し合って困難を乗り切っていけるように、4年生2名と1年生6名の部屋編成となっています。
(防衛大学生舎生活の紹介を参照:http://www.mod.go.jp/nda/obaradai/boudaitimes/btms200809/gakusei/gakusei200809.htm

となりますと、夏休み明けの部屋割りは『4年生2人、3年生2人、2年生2人、1年生2人』の組み合わせになってくるものと思われます。今までとは異なる世界観になってきそうです。

◆儀仗隊

結局、校友会ネタはほとんどありませんでした。それ以外が色々と多すぎて描いている暇がなかったってことなんでしょうかねぇ。9月以降に期待したいところ。

そう言えば、ニュースの方で『儀仗隊の制服が52年ぶりに変更』という記事が出ていましたよ。

これは、あおざくらが始まったことが少なからず影響しているってことなのかもしれません。 関係ないかな? こういった制服変更の話を前もって聞いていたため、儀仗隊の話は後回しにされたってことも考えられそうです。

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