◆双亡亭壊すべし◆
第1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話・8話)
第2巻(9話・10話・11話・12話・13話・14話・15話・16話・17話・18話)
第3巻(19話・20話・21話・22話・23話・24話・25話・26話・27話・28話)
◆登場キャラクター◆
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凧葉 務(たこはつとむ) 美大卒業後、絵本作家を目指している。双亡亭の隣にあるアパートに住んでいたが、双亡亭への空爆で破壊されてしまった。双亡亭の立地に関する知識があるため、強制的に政府へ協力させられることになる。 |
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柘植 紅(つげくれない) 刀巫覡の巫女。親が離婚したため苗字は違うが、緑郎の姉。緑朗が青一についていってしまいショックを受けている。政府の双亡亭破壊計画にお祓い役として協力をお願いされる。 |
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凧葉 青一(たこはせいいち) 45年前に行方不明になった飛行機に乗っていた少年。何故か姿は少年のままで飛行機とともに羽田空港に戻ってくる。体の一部をドリルにしてしまうという謎の力を持つ。緑郎とともに双亡亭へ向かっている最中、45年前の自分の家へたどり着く。 |
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立木 緑朗(たちきろくろう) 双亡亭の敷地内へ引っ越してきた少年。双亡亭内で父親を殺されてしまう。双亡亭に復讐をはたすため、青一とともに双亡亭へ向かう。 |
紅の絵の中にいるツトム
新しい服に夢中になって家を火事にしてしまった紅は、緑郎に大やけどを負わせてしまいます。
双亡亭が見せるその『過去』に苦しめられる紅。
その紅に声をかけ救ってくれたのはツトムでした。
ツトムは紅に伝えます。
『あんたの心を壊して』
『そこから何かが入り込むための「攻撃」だ』
『だからそいつらはあんたの心を』
『壊そうと「過去」』に姿を変えて・・・・・』
ツトムは紅に『双亡亭のやり方』を説明しようとしますが、紅はまた「過去」に引きづりこまれてしまいます・・・・・。
田舎に引っ越してきた
あの時の火事で、炎の中に包まれてしまった緑郎でしたが、なんとか消防士さんに救出してもらえました。
家族は皆、父親の実家の方に引っ越し住むことになります。
緑郎の背中の火傷
お風呂上がりでさっぱりした緑朗は上半身裸でいます。
その背中には、あの火事の時の火傷が大きく刻まれていました。
紅はその火傷を見るたびに、辛い気持ちになります。
『お姉ちゃん』
『は、やさしいけど・・・さ・・・』
『何か、ボクに隠してるんでしょ・・・・・』『なんかやましいことがあるから』
『ボクにそんなにやさしく世話を焼いてくれるんでしょう・・・?』『ボクの火傷を見たくないから』
『ボクのカオばかり笑いかけて・・・・・』『本当はボクの目も見られないんでしょ?』
自分を責める紅
『私はきれいな服を着ちゃいけん!』
『痛くならんと・・・苦しんで厳しくされんといけんのよ!』
『私は緑朗にそうやっちずっとあやまらんと・・・』
『全部、私んせい!』
『私は卑怯者なんよ!!』
自分を許してやんな
『そう・・・全部・・・その通り』
『紅・・・おまえのせいだ・・・・・』
『そしてお前は自分可愛さに』
『緑郎を放したくないヒキョーモンかもしれねぇ』
『でもなぁ・・・』
『人間ってのぁ、ホント、弱いモンでよ・・・』
『どうにも取り返しのつかねぇことを』
『自分にウソをついてごまかすコトだってあるんだよ』
『オレにぁわかるんだ・・・』
『でもな・・・それだけじゃ』
『生きていくのはツラいわなぁ』
『心が壊れちまう・・・』
『だから、おまえは自分をゆるしてやんな・・・・・』
しかし、紅はそれを聞き入れようとはしません。
『おまえは本当のコトを確かめもせずに思い込んでる!』
『だから苦しいんだ・・・「ヤツら」に付け込まれるんだ!』
『過去は過ぎちまったんだよ! 戻ってこねぇ!』
『おまえにも緑朗にも』
『もうこれ以上なんの影響も与えられねーんだよ!!』
『だったら「これから」じゃねーか!』
『「これから」おまえはどうしたいんだよ!?』
『ええ!! 紅、答えろよ!!』
『おまえはこれから緑郎とどうしたいんだよ!?』
紅は考えます。またあの時のように二人で仲良くかき氷を・・・・・。
しかし、今の緑朗は違います。怒りと憎しみにかられて、この危険な双亡亭を目指しているのです。
『そうだ・・・奴らの思い通りになるな・・・紅』
『心を自分で・・・壊すことはねえ・・・・・』
『ツライ「過去」んみ負けんな・・・』
『ツラくて弱かった自分に負けんな・・・』
『ゼンブ引き受けて・・・そいて・・・』
『自分を許してやんな・・・大きな声で・・・』
『ゴメンね緑朗・・・』
『お姉ちゃんカッコつけち・・・』
『お母さんぶっちょって・・・』
『ホントはアンタに悪くて・・・』
『嫌われるんがイヤでコワかったんや・・・』
『卑怯やったんよ・・・』
『今度、ハナシするけね・・・』
絵の中から出てくる紅とツトム
絵の中から出てくる紅とツトム。
絵の中の炎が紅のハカマに燃え移ってしまっています。ハカマを脱ぎ捨てる紅。
ツトム同様、なんとか紅も双亡亭に乗っ取られることなく、外に出ることが出来ました。
しかし・・・・・、双亡亭内には、双亡亭に乗っ取られた者達で多数待ち受けているのでした・・・・・。
◆感想◆
個人的な用事で、2日遅れの投稿となります。
今回のような『台詞回』をまとめるのはあまり得意ではありません。ですから、ほとんど丸写しです。今回は手抜きということで(笑)。
今のところ、絵の中に取り込まれたもので助かったのは『ツトム』と『紅』の二人だけのようです。むしろ、助かるのこと自体が稀なパターンでしょうから、他の人たちは全員、双亡亭に操られてしまっている状況なんでしょうね。
予想外の『身内合戦』はまだまだ続きそうです。
『空爆』や『重機による破壊』も跳ねのけた『本体』もいるわけですから、まだまだ戦いは続きそうです。
そういえば、緑朗と青一が長いこと出て来ていませんね。青一なら操られている者たちをどうにかできませんかねぇ? あのドリルなら幽霊を倒したように、何かやってくれそうな気がするのですが・・・・・。
楽しみにしてます
そういっていただけると嬉しいです。