宝島社発表の『2016年度:このマンガがすごい!』のオンナ編1位に選ばれたのがこの作品『金の国 水の国』です。

内容は単行本一冊分で完結しており、ページ数は約300ほど。全8話の内容となっています。簡単に内容をご紹介いたしますので、購入の参考として一読くださいませ。




仲の悪いA国とB国が争い、神様が仲裁

隣り合う『A国』と『B国』の2つの国がります。この2つの国はとても仲が悪、く昔からいがみ合っていました。

『A国』は砂漠の国。貿易の拠点となっているため、富に溢れています。しかし、砂漠であるため水に困っています。

『B国』は自然豊かな水と緑の国。A国と比べるとだいぶ発展が遅れています。

この2つの国を仲良くさせるために『神様』が出した条件。それは

『A国は国で一番美しい娘を、B国に嫁にやりなさい』
『B国は国で一番賢い若者を、A国に婿にやりなさい』

というものでした。

ちなみに、神様は以降、一度も登場しません(笑)。この点は結構、風変わりな設定だなと思いました。

A国もB国も動物を相手国に送る

とある辺境のお姫様がA国の代表として『B国の一番賢い若者』を夫として迎える役目となりました。A国の国王としてはB国など相手にしたくはないため、適当な人で良かったのです。

しかし、B国が送って来たのは人間ではなく『犬』でした。

B国でも『A国の一番美しい娘』を妻として迎える役目として、風来坊の図書館長の息子が選ばれます。

しかし、A国が送って来たのは人間ではなく『猫』でした。

どちらの国もバカバカしいため、動物を送って相手国を侮辱してきたのです。

しかし、その事実を上に報告してはA国とB国の戦争になりかねません。犬と猫を送られた二人は、上の者にその事実を報告しないことにしました。

A国のお姫様と、B国の図書館長の息子の出会い

A国のお姫様は一人、国境付近を散歩に行きます。
(100人ほどいる姫の中でも辺境においやられる程度の姫なので、付き添いもあまりいないようです)

一緒に散歩につれてきたのがB国から送ってこられた犬。

ところがその犬はB国の方に侵入してしまい、深い穴に落ちてしまいます。どうすることもできずに慌てふためくお姫様。

そこへ現れたのがB国の図書館長の息子(ナランパヤル)。親切に、紐とカゴを使って犬を救い出してくれました。

それが二人の出会いとなります。




この後の話の流れ

この作品は、『A国とB国の争い』というよりも、『A国内の派閥の争い』という感じの話となっています。

A国は砂漠の国であるがゆえに、水が決定的に不足しています。王様側は水が豊富なB国を力づくで支配することを考えていますが、王女側の派閥は現実的に物事を考え行動していくタイプとなります。

ナランパヤルは王女側の人脈でA国に水路を開き、水に困らない国を作るために奮闘しようとしますが、国王側の妨害に・・・・・という具合でストーリーは進んでいきます。

最終的にハッピーエンドで終わっているってのも好感が持てる作品です。

◆感想◆

作品としては派手さはありませんが、温かみを感じるキャラが多いですね。読んでいる者としては、やはりハッピーエンドで終わってほしいと願いたくなるような展開となっています。

イメージ的にはジブリ作品に近いような気がします。

刺激的な作品を望んでいる人にとっては、何だかそっけない作品だと感じるかもしれませんが、ノンビリと世界観を楽しめる方には味があって良い作品だと感じるのではないでしょうかねぇ。

今年選ばれた『このマンガがすごい!オンナ編1位』として、一読してむることをお勧めいたします。