◆進撃の巨人◆
84話・85話・86話・87話・88話
アルミンの見た夢
意識を失っていたアルミンは夢を見ていました。
『痛い・・・痛いよぉ・・・・』
目を覚ましたその先にあるのは、超大型巨人となったベルトルトの顔。右半分はガイコツになってしまっていました。
じっとアルミンを見つめるベルトルト。
その目からは涙があふれていました・・・・・。
意識を取り戻すアルミン
起き上がり、隣を見るとサシャが寝ていました。酷い怪我です。心配するアルミン。
アルミンが目を覚ましたことに気づいたエレンは、アルミンを抱きしめます。アルミンは事態がよくわかりません。
アルミンが目を覚ましたことに気づいたリヴァイは信号弾で、皆に合図を送り呼び寄せます。
今までおこったこと
意識を失っていたアルミンに、エレンは全てを放します。
・調査兵団はここにいる9人だけ。
・後はほぼ全て全滅している状況。
・シガンシナ区の壁の封鎖に成功
・ライナーと獣ともう一人のてきは逃亡
・超大型巨人(ベルトルト)は捕らえることに成功
・瀕死のアルミンと瀕死のエルヴィン団長
どちらに注射を使うかもめた後・・・
それは、アルミンにとって信じがたい出来事でした。
アルミンを生かしたそれぞれの思い
アルミンか、エルヴィン団長か、どちらかと言えばエルヴィン団長の命を助けるべきです。だからこそ、アルミンも自分が助けられたことに納得がいきません。
その理由をリヴァイは説明します。エレンとミカサが命がけでアルミンに注射を打つようしむけたこと。そして、最終的にリヴァイ自身がエルヴィンの死に場所をここに選んでしまったことを。
アルミンはそれでは理解できません。
それを新団長となったハンジがまとめあげます。
『私も・・・エルヴィンに打つべきだと思ったよ』
『しかし、エルヴィンが注射を託したのはリヴィであり』
『そのリヴァイは君を選んだ』
『それならもう何も言うまい』『かくして君には』
『エルヴィンの命と』
『巨人の力が託された』
その言葉を受け、アルミンはショックを受けます。
とてもエルヴィン団長の代わりなど、自分にできるはずがないからです。
『勘違いするな』
『お前じゃエルヴィンの代わりにはなれねぇ』『だが・・・お前はお前で』
『人には無い力を持っていることも確かだ』『いいか? 誰も後悔させるな』
『俺も、こいつら(エレン、ミカサ)も』
『誰も・・・・・』
リヴァイの言葉がアルミンの胸に突き刺さります。
地下室へ向かうリヴァイ、ハンジ、エレン、ミカサ
アルミンの無事を見届けたことで、いよいよリヴァイ、ハンジ、エレン、ミカサの4人は『地下室』へ向かいます。そこには、自分たちが知らない何かがあるはずです。
エレンとミカサの案内で家の前にたどり着きます。
そこは・・・あの時のままの光景でした。
エレンは家を掘り返しながら、母親と父親のことを思いだします。
『何で地下室に入っちゃダメなんだよ!?』
『お父さんの大事な仕事道具があるからだよ』
『ねぇ父さん』
『いつになったら地下室見せてくれる?』『さぁ・・・・・』
『お前が一番大事な物に気づいた時かな』『・・・・・何それ?』
『エレン、どうして外に出たいんだ?』
『外の世界がどうなっているのか』
『何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!』『ちょっと・・・あなた!』
『エレンを説得して!』『カルラ・・・・・』
『人間の探求心とは誰かに言われて』
『抑えられるものではないよ』『・・・エレン、帰ったら・・・・・』
隠されていた3冊の本
地下の部屋にたどり着いた4人。
そこは一見すると医者であるイェーガーの仕事部屋に見えました。
中央憲兵に調べられても怪しいものは全くないように見える部屋でした。
必ずこの部屋に何かあるはず・・・・・。
4人は徹底的に部屋の中を調べます。
そして、ミカサが机の妙な位置にある鍵穴を発見。
開けてみると、そこには3冊の本が置かれてありました。
明らかに隠されていたその本が、どうやら探し求めていたもののようでした。
『親父は・・・オレに・・・』
『何を見せたかったんでしょうか?』
本を開こうとするエレンの手は震えます。
そこでミカサは本に手を伸ばす。
見つめ合うエレンとミカサ。
2人は一緒に本を開くのでした。
的中していたリヴァイの推論
トロスト区のある一室に集まっているピクシス、ザックレー、ナイルたち。
そこでナイルは、過去、エルヴィンが語っていたことを放します。
『学校の儒長にてエルヴィンはこう質問しました』
『「壁の外に人類がいないって」』
『「どうやって調べたんですか?」』『彼曰く、人類が壁の外をロクに出歩けない以上は』
『人類が壁の外で巨人に食い尽くされたことを』
『確認できないはずだと』
『そこまで聞いては・・・・・』
『考えすぎだ、屁理屈だと茶化したものです』
ザックレー
『本人に直接詫びるほかあるまい』
ピクシス
『もうヨガ開ける頃か・・・・・』
『英雄の外線となるならもうじき・・・・・』
そこへ部下たちがやってきて報告します。調査兵団の帰還です!
調査兵団が帰還する少し前、エレンとミカサたちは驚くべき事実を知ってしまっていました。
父親の文字で書かれたそのメモ書き。
『これは絵ではない』
それは、エレンたちにとって見たこともないものでした。