◆大正処女御伽話◆
1巻
2巻(・・・・15話・16話)
3巻(17話・18,19話・20話・21話・22話)
4巻(23話・24話・25話・26話・27話・28話・29話)
◆登場キャラクター◆
志磨 珠彦(しま たまひこ) お金持ちのお坊ちゃん。交通事故で母親と右腕の自由を失う。父親は息子を死んだものと扱い、千葉の田舎の別荘に追いやられてしまう。父親は珠彦の面倒を見させるため、お金で買ってきた『夕月』という少女を将来の嫁としてあてがう。 |
|
夕月(ゆづき) 借金のかたとして売られた少女。珠彦の嫁として志摩家に買われる。天真爛漫な性格で、料理など家事全般をこなしつつ、手の不自由な珠彦の面倒を見る。 |
|
志磨 珠子(しま たまこ) 夕月より2つ年下の珠彦の妹。頭は良いが性格がきつく、誰にでも悪態をつくとろこがある。本当は寂しがりや。神戸で医者を目指すため勉強している。 |
|
綾(りょう) 村に住む珠彦と同い年の少女。家が貧しく色々と悪いことをやらされることもある。弟や妹たちにはとても優しい良いお姉ちゃん。 |
珠彦のお誕生日会
9月15日。
2週間遅れの珠彦の誕生日会が開かれました。
19歳になった抱負を聞かれる珠彦ですが、しどろもどろとなり、うまくしゃべれません。
そこでリョウは、ユヅに一曲歌ってほしいと話を振ります。
ユヅが歌ってくれたのは、以前、珠彦が好きだといった歌『星の界』でした。
気を利かせて二人っきりに
食べ物も食べ終え、皆お腹いっぱいです。
次に、リョウは子供たちを引き連れてカルタ遊びを提案します。
リョウ、珠子、そして子供たちは皆、カルタをするため隣の部屋へ行ってしまいました。
何故か誘われなかった珠彦とユヅの2人。
少し考えて、『気を使って2人きりにしてくれた』ことに気が付きます。
何だかそう考えると、照れくさく感じる珠彦とユヅでした。
家族を守れるようになりたい
外へ散歩に行く珠彦とユヅ。
二人きりになって、珠彦はユヅに今度のことを話します。
『僕はまだ君と結婚はできない』
『学校に行きたいんだ』『きちんと学ぶべきことを学んで力をつけたい』
『その上で己を活かせる職業に就いて』『それで・・・・・』
『だから・・・』
『僕の事、もう少し待ってて欲しいんだ』
それを聞いたユヅはとても喜びます。
子供は5人欲しい
珠彦が将来のことを考えてくれていたため、とてもうれしく感じるユヅ。
子供は何人欲しいですか、というユヅの質問に、珠彦は2人くらいと答えます。
しかし、ユヅは最低でも5人は欲しいと言います。
ユヅが来てから珠彦の世界は大きく変わったのでした。
◆感想◆
23話が温泉回、24話が珠彦による告白(プロポーズ)回と言った感じでしょうか。
ユヅの胸のことで悩んでいることが発覚したのは第8話。ユヅのコンプレックスの一つであり、普段はサラシを巻いて目立たないようにしています。ですから、ユヅの前ではあまり指摘してはいけませぬ。
『リョウが襲われそうになった』というのも第18話で語られていますね。ユヅとリョウの関係をより良いものにしていくために、必要だった回だと思いました。
何だかリョウと珠子もうまくやって行けそうですし、ユヅ、リョウ、珠子の3人による仲睦まじき話をこれからも期待していきたいものです。
そして、24話は事実上のプロポーズでした。この時代は何て言うんでしょうね。『婚約』でいいのかな?
これから幸せな家族を作っていくための、珠彦のカッコィィ決意が語られた話でした。
何だか先月号のことを考えると、嵐の前の静けさの様で少し怖い。