◆前回のあらすじ◆

松方さんのピンチを知り、星野はメイクを落として駆け付けます。松方さんはなんでもありませんでしたが、メイクを落とした星野は仲間の方に戻ることができません。必死に星野を探す仲間達。星野のメイクを元に戻そうとしますが、メイクを上手くできない小早川でした。

このことがきっかけで小早川は星野の仲間たちが心から星野のことを大事に考えているということを知るのでした。

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◆星野目をつぶって◆

第1巻相当(1話2話3話4話5話番外
第2巻相当(6話7話8話9話10話

◆登場キャラクター◆

160518-h95 星野海咲(ほしのみさき)
クラスの派手なグループにいる本作品のヒロイン。結構な行動派で正義感が強い。毎日メイクをしているが、自分でメイクする能力はゼロである。
160518-h91 メイク前の星野
小学生までは普通にスッピンでいた。弓削先生のおかげで中学からメイクし始めます。
160518-h93 小早川(こばやかわ)
人とあまり関わり合いを持ちたがらない性格であったが、美術部顧問の弓削先生に頼まれ星野のメイクをしてあげることになる。メイクをしてあげるも、うまくならない。
160518-h94 松方いおり(まつかたいおり)
加納グループといういじめっ子達にいじめられていたのを星野と小早川が助ける。小早川が好きである。小早川が星野のメイクをしていると知り自分もと仲間にいれてもらう。
160518-h92 弓削先生(ゆげせんせい)
美術部顧問の先生で生徒たちから人気がある。星野のメイクをしてあげているが、忙しいため小早川にも協力をお願いする。

小早川の小学生のころの思い出

『・・・最初はそういう遊びなのかと思ってたんだ』
『誰も俺から給食を受け取ってくれなかったりさ』
『ついこの間まで普通だったのに今じゃ・・・』
『今じゃ俺どこにもいないみたいだ』
『俺が悪かったのかな・・・』
『俺・・・怖いよ・・・小早川・・・』

160608-h01

そういって相談してくる友達に、小早川は

『●●君は悪くない!!』

そういって味方になってあげました。

皆がどんなに無視したって、僕がそばにいる! 僕が守るから! だって僕らは・・・・・

160608-h51

『友達』

そう言いながらも、いじめられている友達を助けに行かず、ただ怯えて傍観している小早川がそこにいました。

朝、小早川は学校に登校するも深いため息を吐きます。小学生の頃の嫌な思い出を夢で見てしまったからです。

廊下で星野に出会います。小早川は昨日、星野のメイクがうまくいかずに迷惑かけてしまったことを思い出し、顔をこわばらせます。

そして、小早川が星野の弱みでも握っているのではと疑っている莉穂が目を光らせます。

160608-h04

メイクができないことからたまり続けるストレス。解決の糸口は一向に掴めません。

弓削先生に相談する小早川

星野だけにメイクがうまくいかないことを弓削先生に相談する小早川。考えた上で、弓削先生は『イップス』ではないかといいます。

160608-h05

スポーツの世界で言う『イップス』というのは、例えば『取り返しのつかないミスをしてしまったことにより精神的にひきづってしまい、以降うまくできなくなってしまう』といった現象です。

具体的なたとえで言うなら『サッカーでスライディングをやったところ、相手を骨折させてしまった。以降、意識するあまり、スライディングを上手くできなくなってしまった。』といった感じです。

弓削先生はそういった、小早川の内面、精神面に何らかの深い原因があるのではないかなと考えているようです。

小早川にメイクを任せたい理由は別にある

もともと、小早川にメイクをお願いしたのは『弓削先生が色々と忙しいから』という理由でした。

しかし、実際はそれだけではなく、『小早川に任せる』ことに何か別の理由があるようです。

160608-h07

弓削先生は、一度、星野と腹を割って話をするのをお勧めしてきます。一人で悩んでもわからないものはわからないから、と。

トイレでバッタリ出会う星野と松方さん

トイレにやってきた松方さんですが、中では手を洗う星野がいました。二人はそのまま話をします。

松方さんはそこで謝ります。ゲームセンターで自分のせいでメイクを落とさなければいけなくなり迷惑をかけてしまったからです。星野は気にしていません。むしろ、いつまでたってもメイクが出来ない小早川が悪いと考えていました。

メイクが出来ない割に、自主練で自分の顔には可愛いメイクが出来たりします。星野はそれがなかなか面白いようです。

160608-h08

星野にだけメイクできない小早川に不満顔!

松方さんは星野に、自分もメイクしてもらったことを話します。結構、普通に上手にできていました。

それを聞いて星野は憤慨! 『私にだけ上手くできないってこと~!!』と。

そして落ち込みます。自分の顔がういろう顔だからなのかな・・・と。

落ち込む星野に松方さんは言います。

『そ・・・それは』
『・・・小早川くんが・・・・・』
『星野さんのこと・・・・・』

『す・・・・・』

160608-h52

『すばらしい顔だと思ってるからだよ!』

さすがに正直に『好き』とは言えない松方さんでした。

『いや・・・ね・・・』
『名画の上から自分の絵を描くなんて緊張するでしょ・・・』
『そういうことじゃないかな・・・たぶん・・・あはは・・・』

そう落ち込み気味に話す松方さん。

160608-h54

星野はなんだか照れて嬉しくなってきました。

そして、星野は小早川を探しに行きます。メイクできなくて落ち込んでいる感じだったから元気づけてやろうという考えです。

小早川はなれ合いが嫌い

星野と腹を割って話をするよう弓削先生に勧められた小早川は、なぜ自分が星野のメイクをしているのかを考えます。

しかし、考えた上で出てくるのは、自分が最も嫌いだと思う『なれ合い』であり、小学校時代の思い出でした。

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小早川はなれ合いが嫌い

1年生のバドミントンの羽が気に引っかかり取ってあげる星野。

160608-h10

そこへ、小早川が通りかかります。

星野は小早川に話したかったことがありました。小早川はゲーセンでメイクが出来なかったことを責めるのだろうと考えていましたが、そうではありませんでした。

『どんまい!』
『次は頼んだからね』

そういう星野に、小早川はイライラがつのります。

『何でそうなんだよ!』
『俺は・・・任せたって言われて・・・』
『やるって言ってできなかったんだぞ!?』
『責めるとこだろ!!』
『んな簡単に許していいのかよ!?』

そういう小早川に星野は

『何度だって任せるよ』
『仲間だもん』

160608-h11

星野はできなくても問題ないと考えています。そのうち上手くなってくれればいいと。

『誰でも・・・』
『お前みたいにやれると思ってんじゃねーよ』
『お前みたいな・・・誰とでも仲良くできて』
『ずっと人の輪の中にいて』
『くだらねぇ馴れ合いを必要としてるようやヤツになんかわかってたまるか』

そう言ってくる小早川の後姿に、星野は何かを感じ取ります。

160608-h12

そして、停学中だった加納達が学校に登校してきました。

◆感想◆

何だか暗い話になってきましたねぇ・・・。この作品には明るく楽しい話題を期待しているだけに、ちょっと重く感じてきました。

第1話のころから人間不信な感のある小早川の核心に迫る話になってくるのだと思います。ただ・・・うーん、メイクの話ですよね? なんだかテーマとして違うようにも思うんですよね。

小早川の心理的な面も、星野との色々なドタバタの中で、色々な経験をもとに成長がある・・・みたいな展開で良いようにも思います。今回、いきなり重いストーリーに入っていくのはちょっと早すぎるようにも思いますし、うまくまとめられるのかなと心配な感じもします。どうなんでしょうねぇ?

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