◆大正処女御伽話◆
1巻
2巻(・・・・15話・16話)
3巻(17話・18,19話・20話・21話・22話)
4巻(23話・24話・25話・26話・27話・28話・29話)
◆登場キャラクター◆
志磨 珠彦(しま たまひこ) お金持ちのお坊ちゃん。交通事故で母親と右腕の自由を失う。父親は息子を死んだものと扱い、千葉の田舎の別荘に追いやられてしまう。父親は珠彦の面倒を見させるため、お金で買ってきた『夕月』という少女を将来の嫁としてあてがう。 |
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夕月(ゆづき) 借金のかたとして売られた少女。珠彦の嫁として志摩家に買われる。天真爛漫な性格で、料理など家事全般をこなしつつ、手の不自由な珠彦の面倒を見る。 |
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志磨 珠子(しま たまこ) 夕月より2つ年下の珠彦の妹。頭は良いが性格がきつく、誰にでも悪態をつくとろこがある。本当は寂しがりや。神戸で医者を目指すため勉強している。 |
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綾(りょう) 村に住む珠彦と同い年の少女。家が貧しく色々と悪いことをやらされることもある。弟や妹たちにはとても優しい良いお姉ちゃん。 |
花の東京へ
先日、ユヅの着物を汚してしまって以来、ユヅはずっと同じ服を着ています。
どうやら、ヨゴしてしまった服はダメになってしまったようで、しかも、着物はもう一着しか持っていないようでした。
さすがに不憫ということもあり、珠彦はユヅと一緒に反物を買いに東京へやって来ました。
ユヅにとっては東京は初めてで、とても珍しい物ばかりでした。
反物を購入
見る者すべて珍しく浮かれるユヅ。
珠彦に綺麗な反物を二つ見せて『どちらが好みですか?』と聞いてみます。
どちらも良さそうに見える珠彦は、あっさりと両方買うことを決意します。
反物を二つも買ってもらい、ユヅは大喜びです。
着物の思い出
珠彦は、着物を汚してしまったことを謝罪します。何か思い出のある着物だったのではないかと。
ユヅにとって、あの着物は初めてこしらえた着物でした。
しかし、ユヅは気にしません。新しい思い出となる反物を買ってもらったからです。
『娘や孫にあげる日がくるのですかね?』
そう微笑みかけるユヅに、珠彦は照れながら『知るもんか』と返すのでした。
汽車で帰宅
珠彦とユヅは、千葉へ帰るため汽車に乗ります。
汽車の中で、ユヅは疲れてしまったのかウトウトとしながら、珠彦の方へ寄りかかります。
すると『ガタタン!!』と、汽車は大きく揺れ、ユヅが反対方向へ倒れてしまいそうに!
珠彦は慌ててユヅの肩へ手をまわし、自分の方へ寄せます。
ユヅは目が覚めていましたが、そのまま寝たふりを続けました。
着物の完成!
千葉に帰ってから、ユヅは毎日コツコツと縫物を続け、やっと着物を完成させました。
浮かれるユヅは、すぐに新しい着物に着替えます。
そして、珠彦へお披露目するのでした。
『珠彦様ったら見惚れてるー』
そういうユズに
『だっ誰が見惚れるかっ!!』
そういって、照れ隠しをする珠彦でした。
オールカラーで読みたかった4巻。桜色スミレ色両方見たかった。昔は、着物をリフームして最後の最後はハタキに。
そうして使っていたと。究極のエコですね。
色に関しては、アニメ化の時に期待したいですねぇ。いつかすると思ってはいますが・・・いつになることやら。