この作品では大正時代の童謡や、昔の曲がところどころで使われています。大正時代の雰囲気を感じ取るにはとても重要な要素ではないかなと考えています。
そこで、こちらでは『大正処女御伽話で使用された曲』を全て紹介していこうと思います。
◆大正処女御伽話◆
1巻
2巻(・・・・15話・16話)
3巻(17話・18,19話・20話・21話・22話)
4巻(23話・24話・25話・26話・27話・28話・29話)
◆登場キャラクター◆
志磨 珠彦(しま たまひこ) お金持ちのお坊ちゃん。交通事故で母親と右腕の自由を失う。父親は息子を死んだものと扱い、千葉の田舎の別荘に追いやられてしまう。父親は珠彦の面倒を見させるため、お金で買ってきた『夕月』という少女を将来の嫁としてあてがう。 |
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夕月(ゆづき) 借金のかたとして売られた少女。珠彦の嫁として志摩家に買われる。天真爛漫な性格で、料理など家事全般をこなしつつ、手の不自由な珠彦の面倒を見る。 |
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志磨 珠子(しま たまこ) 夕月より2つ年下の珠彦の妹。頭は良いが性格がきつく、誰にでも悪態をつくとろこがある。本当は寂しがりや。神戸で医者を目指すため勉強している。 |
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綾(りょう) 村に住む珠彦と同い年の少女。家が貧しく色々と悪いことをやらされることもある。弟や妹たちにはとても優しい良いお姉ちゃん。 |
ゴンドラの唄
これは単行本には無いのですが、第2話の雑誌の方の表紙絵に描かれてあった文言です。
◆ゴンドラの唄
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%81%AE%E5%94%84
◆歌詞
http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/gondola-song.htm
1915年(大正4年)に発表。
・作詞:吉井勇
・作曲:中山晋平
・歌唱:松井須磨子ら
青い眼の人形
第3話、珠彦が風邪をひいてしまって寝込んでしまい、ユヅがお粥を作ってあげている時のシーン。
◆青い眼の人形
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%9D%92%E3%81%84%E7%9C%BC%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%BD%A2
◆歌詞
http://j-lyric.net/artist/a00126c/l01326c.html
◆由来
http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/blue-eyed-doll.htm
1921年(大正10年)に発表。
・作詞:野口雨情
・作曲:本居長世
靴が鳴る
第3話、珠彦がユヅの着物を汚してしまい、ユヅがその着物を洗っている時のシーン。
◆靴が鳴る
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%9D%B4%E3%81%8C%E9%B3%B4%E3%82%8B
◆歌詞・由来
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%B4%E3%81%8C%E9%B3%B4%E3%82%8B
1919年(大正8年)に発表。
・作詞:清水かつら
・作曲:弘田龍太郎
春の小川
単行本2巻に連載されている『特別編』の話。確か、出張連載としてヤングジャンプに掲載された内容だったと思います。
『大正11年3月』ということなので、ユヅが珠彦の元へやって来て4ヶ月あたりですね。
この『特別編』は、話数的には、4話と5話の間あたりの話だと思われます。
◆春の小川
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%98%A5%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%B7%9D
◆歌詞
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/harunoogawa.html
◆由来
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%B7%9D
1912年(大正元年)に発表。
・作詞:高野辰之
・作曲:岡野貞一
ユヅが歌っている歌詞は古い方で、1940年あたりから若干が変わるようです。
めえめえ児山羊
同じく、特別編の曲。裁縫をしながらユヅは歌っています。
◆めえめえ児山羊
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%81%E3%81%88%E3%82%81%E3%81%88%E5%85%90%E5%B1%B1%E7%BE%8A
◆歌詞
http://j-lyric.net/artist/a00126c/l013255.html
◆由来
http://www.doyo.jp/sub/tamao11.htm
1921年(大正10年)に発表。
・作詞:藤森秀夫
・作曲:本居長世
星の界(ほしのよ)
同じく、特別編の曲。珠彦の母親が小さいころに子守歌の代わりに歌ってくれていた曲。
歌詞を覚えておらず鼻歌でユヅに聞かせると、ユヅが知っていて歌を教えてくれます。
この曲は第24話でも使用されています。
『僕の好きな歌、覚えていてくれたのか・・・』とありますが、単行本2巻を購入しているか、ヤングジャンプの特別編を読んでいるかしていないと、ジャンプSQのみの読者ではちょっと意味の分からないシーンになってしまいますねぇ。
◆星の界
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%98%9F%E3%81%AE%E7%95%8C
◆歌詞
http://www.worldfolksong.com/hymn/friend-jesus.html
作詞は1860年あたり、作曲は1865年あたり
日本では1910年(明治43年)に翻訳。
・作詞:ジョセフ・スクリヴン(カナダ人)
・作曲:チャールズ・コンヴァース(アメリカ人)
・日本語詞:杉谷代水
月夜ノコトリ
第25話の作中オリジナルの曲。
人気歌手の『白鳥ことり』ちゃんが歌う歌として紹介されています。
ツイッターの方で、『曲をつけて歌ってみた』というものがありましたので、ご紹介いたします。
@sana_kirioka
こんにちは!
大正処女御伽話、単行本・SQ共にいつも楽しみに観ています。
ユヅが珠彦にことりちゃんの歌を歌ったシーンが感動しまして
僭越ながら「月夜のコトリ」に誰かを元気づけるようなイメージでメロディをつけて歌ってみました‥!
応援しています。 pic.twitter.com/nOYsZpfGQ0— 紡木 めぐみ (@roat_cape) 2016年12月13日
春の日の花と輝く
第25話で白鳥ことりが歌ったアイルランドの曲。
邦題が『春の日の花と輝く』
原題は『BELIEVE ME,IF ALL THOSE ENDEARING YOUNG CHARMS(信じたまえ、いつくしく若々しい魅力がすべて)』
◆春の日の花と輝く
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%98%A5%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%81%A8%E8%BC%9D%E3%81%8F
◆BELIEVE ME,IF ALL THOSE ENDEARING YOUNG CHARMS
https://www.youtube.com/results?search_query=BELIEVE+ME%2CIF+ALL+THOSE+ENDEARING+YOUNG+CHARMS
◆歌詞
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/harunohinohanato.html
◆由来
http://www.worldfolksong.com/songbook/ireland/believe-me.html
・作詞:トマス・ムーア
・作曲:不詳(1800~1810年代成立)
・訳詞:三宅忠明
◆あとがき◆
知っている曲はチラホラありますが、その歌がどのころからあったのかなんて考えたこともありませんし、調べようとも思ったこともありませんでした。今回、良いきっかけになったなぁと感じますねぇ。
使用曲が増えていくようなら、こちらも更新していきます。
今だとドライクリーニングで?それでも不可能な場合があるけど。
珠彦が後に新しい反物を買ってくれるのだけど
。青い目の人形は大正時代に?昭和の始めに日米親善の象徴として、プレゼントされたセルロイドの人形にちなんで、歌われたものだとばかり。
詳しいことは知りませんが、日米親善のころに注目を集めたというだけで、実際はそれ以前につくられていたってことのようですね。
こんにちは、いつもまとめ楽しみに拝見しております。
月夜ノコトリに作曲した紡木めぐみと申します。
こちらのページに掲載していただきとっても嬉しく存じます!
roat_capeのアカウントが鍵垢になってしまい、新たに音楽制作アカウント(tsumunogi_m)を作りましたので宜しくお願い申し上げます。
これからも楽しみにしております!
いつもユズが歌っていたドレミファがつく歌って知ってますか?教えてください