◆前回のあらすじ◆
ニナンナ村から旅立ったフシ。その先で、一緒に逃亡をはかったおばあさんと出くわします。
一緒に旅をすることになったおばあさんとフシ。その旅でフシはおばあさんから言葉と文字を教えてもらい、簡単な事なら喋ることもできるようになりました。
海を渡り、おばあさんの目的地まであともう少しと迫った時、フシ達は謎の存在に出くわします。フシの少年の姿を、形を、音を、匂いを奪われてしまったのです。
フシの目の前に現れた奪われた少年の姿のフシ。黒いフードの人物は、フシに少年と戦って勝つよう伝えるのでした。
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◆不滅のあなたへ◆
1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話・8話・9話・10話・11話・12話・13話・14話・15話
奪われたものを取り返す戦い
黒いフードの男はフシに言います。
黒いフードの男
『中心部に核がある』
『そいつを肉から引きちぎれ』
『そうすれば動きは止まる』
ツルのようなものを伸ばし攻撃してくる敵に、フシは苦戦します。
フシは『オオカミ』の姿も奪われてしまいました。
次はオニグマの姿に変わります。
そして、敵は少年の姿から奪ったオオカミの姿へ。
黒いフードの男
『あれはお前が集めた器を奪い』
『お前を弱体化させることを目的に設計されている』
『「動物」になれない生きそこないだ』
『しかし奪い取るのには特化している』
オオカミの姿の敵は、フシの左上にツルで巻き付き、体内に侵入してきます。
フシは痛みに耐えながら、オオカミの姿の敵を両手でつかみ・・・引き裂きました。
これで体内にあった『核』が露出されます。これで、後は核を奪い返すだけです。
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しかし、フシはオニグマの姿を奪われてしまいました。残ったのはマーチの姿の身です。
対して敵は、奪ったオニグマの姿に変わり襲い掛かります。
フシはすばしっこいマーチの体でツルから逃げ惑い、木の上に登ります。
ツルが追ってきますが、木登りの得意なマーチの体は、何とかそれをかわすことに成功。枝と枝を移動し、オニグマの背後に回り込むことに成功します。
あらわになっている敵の核の部分。
フシはそこへ飛び降り、核をつかみます。
そして、ツルに引き出される勢いで、核を敵から完全に引きはがすことに成功するのでした。
奪った核は少しずつしぼんでいきます。
と、同時に、フシの体にはオニグマ、オオカミ、そして少年の記憶が戻ってくるのでした。
黒いフードの男
『私達には大いなる目的がある』
『「この世界を保存する」ことだ』
『そしてこいつはその計画を阻むため放り込まれた存在だ』
そう言って、倒れて木になってしまった敵の方を見ます。
黒いフードの男
『ピンときていないようだな』
『問題は無い、また話に来る』
『ではフシ、楽しくやろう』
『来る終わりのその時まで』
そう言って、黒いフードの男は消えていきました。
◆感想◆
2週続けてラスト掲載であったため打ち切りが近いのかなと心配しましたが、まだまだ続いていきそうです。安心しました。
今回、敵とフシの姿がコロコロかわるため、赤文字で表示しました。実際の所、私も2~3回読み返さないといまいちわからなかったってのもあります。
登場した黒いフードを被った男が、フシを作った人物だということが判明しました。しかし、一体何者なのかってのはサッパリわかりませんね。
とりあえず、しばらくはフシの成長を見守っていくということになって生きそうです。
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