『北北西に曇と往け』第4巻のネタバレ感想です。ケイはフレイヤを見つけ出し接触することで『フレイヤが心の底からミチタカを恐れている』ことを理解します。『ミチタカは殺人犯ではない』と信じているケイではありますが、こういった状況になっている以上、ミチタカと直接会って話さなければいけないと判断しますが・・・・・!?(※注意:第4巻はまだ発売されていません。第4巻相当の内容をまとめていっています)
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◆北北西に曇と往け◆
第1巻:ミチタカは殺人犯!?
第2巻:清のアイスランド観光
第3巻:フレイヤを探すシグルーン
第4巻:ミチタカが失踪
北北西に曇と往け第4巻の『登場人物』
◆御山慧(みやまけい)17歳
◆ジャック
◆御山三知嵩(みやまみちたか)15歳
◆リリヤ(女)17歳
◆カトラ(女)
◆シグルーン(女)15歳
ケイに『フレイヤ』を探してほしいと依頼した少女。
◆フレイヤ(女)
アイルランドに来て行き倒れになっていた『ミチタカ』を助けてあげた女性。フレイヤは『ミチタカが8人を殺した』と証言します。そして、ミチタカから身を守るために人気のない場所へと引っ越してしまいます。
◆ハルドル
ミチタカを預かっているおじさん。足が不自由でミチタカと共同生活をすることに。『オージン』という名の犬も一緒に住んでいます。
北北西に曇と往け第4巻の『内容紹介』
◆行方不明のフレイヤを発見
ケイはシグルーンと共に行方不明のフレイヤを探しに向かいます。ケイは車や電化製品から情報を得て、フレイヤの家、フレイヤの車、そしてフレイヤがアークレイリのとある家に隠れ住んでいることを突き止めます。
フレイヤが住んでいる家に到着し戸を叩くと・・・・・外にいたフレイヤはケイの存在に気づき逃げ出してしまいます。それをケイとシグルーンが追いかけ何とか捕まえました。しかし、フレイヤは『ミチタカの兄であるケイ』をとてつもなく怯えていました。ケイとミチタカはグルだと考えていたからです。
フレイヤは『ミチタカが8人殺している』と証言します。ケイは信じることができませんでしたが、フレイヤが心の底からミチタカを恐れていることはわかります。ケイはミチタカの元へ行くことにします。
◆ミチタカの過去(中学)
アイルランドにやってきていた刑事は日本に戻って『ミチタカの過去』を調査します。
中学時代、ミチタカは母親と兄の3人暮らしをしていました。ミチタカは学校に『母親の弁当』を持参していたものの、食べると吐いてしまうため捨てていました。お昼の弁当が無いミチタカの為に『クラスの女子』たちがミチタカにお弁当を分け与えてくれます。
ミチタカはお弁当のお礼として女子たちにキスしていました。それが原因となり女子はミチタカを奪い合うように争うようになってしまいました。そして、男子の間でも険悪なムードに。
担任はミチタカに『今回の件を親に話す』と告げますが、ミチタカはそれを泣いて嫌がります。そして・・・・・その後、母親は急死。担任の教師も卒業式の夜の日に謎の死を遂げることになります。
刑事は『母親殺し』がミチタカにとって最初の殺人であったのでは、と推測します。
◆ミチタカの過去(高校)
高校時代、ミチタカは養父母の元で暮らしていました。母親は亡くなり、兄(ケイ)はアイルランドに行ってしまっているため、ミチタカは一人で日本に残り、養父母の元に預けられていたってことですね。
ミチタカは学校で不良達から絡まれていたものの、いつの間にか不良達はミチタカにしたがっていました。とある男子は『ミチタカには近づくな』『逆らうな』『切られる』と不良たちが話しているのを聞いています。
そんなある日、不良の一人が何かから逃げるように外に走り出したところ・・・・・校庭の中央あたりで倒れて動かなくなるという事件が発生します。直接、ミチタカが何かしたわけではないものの、ミチタカを知る者達は『ミチタカの犯行だ』と判断したようです。不良たちは学校に来なくなり、そしてミチタカも学校に来なくなりました。
ミチタカが高校に通っていたのは約一ヶ月程度。
◆ミチタカの過去(一人暮らし)
養父母が謎の死を遂げ、ミチタカはアパートで独り暮らしを始めます。
ミチタカは近くのコンビニでアイスを買っては店の外で一人で食べ、そして帰るような日々を続けていました。コンビニ店員の女性『白州さん』と親しくなるも、その後、一人でアイスランドに向かってしまいます。
ミチタカ
『じゃあ、死なないことにしようかな』
ミチタカは人の命を奪っていることで色々な葛藤があっるのでしょう。死ぬことを考えていたようです。しかし、それを止めてアイルランドに向かい兄のケイに会うことを選んだようですね。
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◆【番外編】ケイとリリヤの早朝ジョギング
早朝ジョギングでたまたま一緒になったケイとリリヤ。2人は競争することになってしまいます。しかし、ケイは本気を出さずにリリヤの後ろからついて行くだけでした。リリヤは不機嫌になります。次の日、リリヤはケイのお尻を触ってきます。前日、ケイがずっと見ていたことに気づいていたからです。ケイも仕返しとばかりに触りますが、リリヤに強烈なビンタを食らわされてしまいました。
リリヤと『日本に住んでいる清』は『スカイプ?』のネット電話でやり取りする仲になっているようです。ケイも清と電話していますし。日本に帰った清ですが、今後も電話を通じてちょこちょこ登場するかもしれません。
◆ミチタカが失踪
ケイはミチタカと一緒に住んでいるハルドルの元にやってきます。『ミチタカが殺人を行っている』という人物が二人もいるため、その真相を確かめるためにやってきたのです。
ミチタカは外出しており、しかもそのまま帰って来ませんでした。そして、探しても見つかりません。何日たってもミチタカが戻ってきたという知らせは届きません。ミチタカは行方不明になってしまいます。
ケイはふと思い立ちミチタカと再会したセーフハウスに行ってみますが、『ボロボロであるため立て直す』と言うことで、家の中の物はすべてなくなっていました。これでミチタカに関する情報は全てなくなってしまっています。
◆ケイ、風邪をひく
ミチタカが行方不明になってしまい気が気ではないケイでしたが、重度の風邪をひいてしまいます。それでもミチタカを探しに行こうとするため、カトラとリリヤが家にやってきて、仕事で忙しいジャックの変わりに看病することになります。
最初は『ミチタカを探しに行く!』と抵抗していたケイでしたが、風邪がひどく、意識を失うようにベットで眠ることになります。
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北北西に曇と往け第4巻の『あとがき感想』
改めて考えてみると、やはり『ジャックは何か知っているのでは?』と思えてきます。
というのも、母親が死んだ後、ケイはアイルランドのジャックの元に行っています。おそらく幼いころからミチタカはケイになついていたでしょうから『ケイだけアイルランドに行く』ということをミチタカは嫌がったはずです。にもかかわらず、ケイはミチタカを置いてアイルランドに行ってしまいました。まぁ、ミチタカを置いていったケイもどうかなと思えますが、ジャックは何かわかっているから、ほぼ強制的にケイをアイルランドに連れて行ったのではという気もするんですよね。
そして、ミチタカがアイルランドに来て再会した後も、ジャックは強制的にケイとミチタカを引き離してしまいました。別に3人暮らししても問題なかったはずです。わざわざミチタカを他人に預けるってのも妙な話しなんですよね。ジャックの行動が色々と引っ掛かります。
今回の話で『ミチタカが多くの人を殺している可能性がある』ことをケイは理解します。ケイには特殊な能力があるだけに『ミチタカが特殊な能力を使って人を殺しているのかも』という推測はケイの頭の中にもあると思えるんですよね。
そして、ミチタカは行方不明になってしまいました。ミチタカは『兄さん(ケイ)が自分が人を殺していることに気が付き始めた』と察知して逃げ出したのかもしれません。
果たしてミチタカはどこに行き、次は何を引き起こしてしまうのか・・・・・!?
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