160523-mm01

◆前回のあらすじ◆

アリスに呼び出され、チセはエリアスに内緒でロンドンまでやってきました。目的はアリスの師匠レンフレッドへのクリスマスプレゼントを選ぶこと。チセもエリアスのためのプレゼントを一緒に探すことにしました。

途中、アリスの昔の仲間と出会い、チセはアリスが昔、薬をやっていたことを知ります。アリスは自分と師匠が出会った頃の話をしてくれました。

◆魔法使いの嫁◆

第6巻は9月10日発売予定

6巻相当(26話27話28話29話・30話)




今を変えたいと思っているアリス

薬を売っていたアリスは場所を変えようとしたその時、目の前に見知らぬ男が現れました。薬なら別のヤツから買ってくれと言いますが、その男の目的は別にあるようです。

160523-mm02

『魔術』を使ったのか、アリスが使っているであろう薬の量を確認します。

そして、その男は、アリスに今後のことを聞き、今の状況を望んでいないことを確認すると、自分の住んでいる家に連れていくことにしました。

アリスは不振に感じながらもついていきます。

親によって薬をやらされていた

男は『ミハイル・レンフレッド』と名乗り、アリスに『薬は好きでやっているのか?』とたずねます。

160523-mm03

どうやら、親に強制的に薬をやらされていたようでした。

自主的に始めたのであれば強めにする予定だったのか、レンフレッドは軽めにすることにしました。

薬を克服したアリス

160523-mm04

アリスはレンフレッドのおかげで、体内の薬を抜くことができました。

魔術を習う

レンフレッドはアリスに『魔術』を説明します。科学とは別の学問の一つであり、科学とは別の視点でこの語がどういう成り立ちをしているのかを探るものだと。

アリスにはそれをおこなうための『魔力』がありました。

160523-mm05

レンフレッドを信用しきれていないアリスは素直になれませんでした。

そのため『生徒』として学ぶのではなく、レンフレッドを護衛するための『護り手』としてそこにい続けることを選びます。

しかし、言葉を変えただけで、結局は魔術を学ばせる方向でレンフレッドはアリスを指導してあげました。

アリスの親

アリスの親は、ヤク中で、酒浸りで、仕事もしないような人間でした。そして、アリスを売人にしてお金を稼がせるために、アリス自身もヤク中にしてしまい、そして死んでしまいました。

アリス自身がなかなか人を信じることができないでいるのも、こういった親から育てられたというのも大きいようです。

本の整理

レンフレッドはアリスを多数の本がおかれてある部屋に連れていきます。そして、本を散らかした上で、アリスに本を整理するよう指示します。

どういった本がどこにあるかを覚えさせるというのが目的です。

ただ、本の中には危険なものもあるため中は開いてはいけないという言葉も付け加えます。

本を開いてしまったアリス・・・・・

アリスは指示されたようにアルファベット順に本を並べていきますが、本のタイトルが読めないものがありました。

レンフレッドに聞いて確認するのも面倒だと思ったアリスは本を開いてしまいます。

160523-mm07

たまたま昼食を呼びに来たレンフレッド。アリスが本を開けてしまった瞬間でした。

160523-mm08

召喚された魔物がアリスを攻撃しようとします。慌てて、レンフレッドはアリスをかばいました。

レンフレッドは顔に大きな傷を負います。

レンフレッドに心を開くアリス

レンフレッドは、アリスを叱ります。

しかし、きちんと危険性を説明しなかった自分も悪かったと。

アリスは自分のせいでケガしてしまったレンフレッドを見てショックを受けますが、レンフレッドは大したことないとなだめます。それよりも、アリスがけがをしなくて良かったと安堵します。

160523-mm09

アリスは自分を守ってくれたレンフレッドを率先して治療します。

160526-m971

そして、今後は護り手として頑張ることをレンフレッドに伝えます。

レンフレッドは優しく『次は頼んだぞ』と返しました。

聞いてくれてありがとな

アリスはチセにレンフレッドとの昔話を話し終えました。

アリスはそれ以外も色々とやらかしてしまったなぁと反省気味です。

それを聞いていたチセは、アリスに謝ります。気の利いた言葉も思い浮かばず、なんといえばいいのかわからなかったからです。

アリスにしてみれば何か言葉がほしかったから話したというわけでもありません。聞いてもらえただけで満足でした。




クリスマスプレゼントが決まり、別れ

帰りのことを考えるとそろそろ決めないといけません。2人はまた町中を歩き回ります。

160523-mm10

(まだ食べる2人(笑)

やっとプレゼントが決まりました。

チセは電車で帰るため、駅に向かいます。ここでお別れです。

160523-mm11

最後にアリスは使い鳥が行ってないか尋ねます。チセは何の事だかわかりません。知らないならいいと、2人はそこでお別れしました。

どうやら学院関連のことだったようですが、チセはエリアスから聞かされていないようなので、アリスは自分から教えることを避けたようです。

なんにしても、チセにとっては良い関係の仲間ができた最高の一日でした。

アリス帰宅

クリスマスまでプレゼントを隠したいアリスはこっそり帰ってきます。

部屋にレンフレッドがいないことを確認して中に入りました。

160523-mm12

しかし、レンフレッドは気づいたうえで、隠れてあげたようです。

エリアスに一日早いクリスマスプレゼント

チセもこっそりと帰ってきましたが、エリアスに見つかってしまいます。

160523-mm13

エリアスは監視していて、ロンドンに行ったことも、レンフレッドの弟子であるアリスと会っていたことも知っていました。

勝手に出かけて、チセは危機感がないと怒られてしまいます。

チセは『クリスマスプレゼントを買いに行っていた』と告げた上で、一日早いクリスマスプレゼントをエリアスに渡しました。

160523-mm14

ブローチでした。

エリアスは貰ったブローチを身に着け、『ありがとうチセ』とお礼を言います。

『じゃあ、チセにも』

そういって、エリアスは大きなクマのぬいぐるみをチセに渡しました。

昔、アンジェリカにテディペアのぬいぐるみがほしいとねだられ、自分手作ったとのこと。それからずっと作っていて、今回のが一番よくうまくできているようでした。

160523-mm15

『ーーーありがとうございます。』

クリスマスプレゼントは他にもありました。アンジェリカ、サイモン、リンデルからも届いています。そのプレゼントは、明日のクリスマスに開けることになりました。

明日はクリスマス

勝手に出かけたことに関してのエリアスの説教は意外と長いものでした。

チセは部屋のベットで一息つきます。

寝転がりながら『クリスマスってこんな感じ・・・だったっけ』と思いを巡らします。

160523-mm19

エリアスと共に過ごす初めてのクリスマス。

次の日を楽しみにして眠るチセがいました。