◆前回のあらすじ◆
明日と咲の部屋の前に現れた六階堂と名乗る神候補の男。彼は末期のがんであり、いつ死んでしまってもおかしくない病状でした。
六階堂は先の球場でのメトロポリマンによる神候補殺しの際、明日、咲の2人を含め、もう1人の神候補をみつけています。そして、明日、咲のもとへやってきた理由は『良心のある人だ』と感じたから。3人は協力し合い、神候補を全て殺そうとしているメトロポリマンを止めることを協力し合うことになります。
そこで飛び込んできたテレビのニュース報道。何と、2年前に3人の少女を殺した殺人犯である『少女A』が脱獄してしまったというのです。しかも、メトロポリマンに赤の矢と翼を渡されているのではと予測できる状況。3人は大変な事態になってきたことを感じ取ります。
◆プラチナエンド◆
◆登場キャラクター◆
架橋 明日(かけはしみらい) 本作品の主人公で高校1年生。幼い時に両親と弟を事故で亡くし、叔母のもとに引き取られるも、ひどい虐待を受ける。中学卒業後に飛び降り自殺を行うも、天使ナッセに助けられる。ナッセの助けにより、生きる希望をを持つ。神候補だが、神になりたいとは思っていない。『花籠咲』のことが好き。六階堂と協力し合い、メトロポリマンの神候補殺害をやめさせようと考えている。 |
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天使ナッセ 純真無垢の特級天使。『羽』『赤い矢』『白い矢』を明日に与える。明日を心から幸せにしてあげたいと考えている。ただし、幸せになるためなら、物を盗んだり赤い矢で心をコントロールしたりして良いと考えている一面もある。 |
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花籠 咲(はなかごさき) 明日の幼馴染で高校1年生。明日と同じ高校で同じクラス。神候補だが、神になりたいとは思っていない。天使が2級であり『赤い矢』しか保有していない。羽を持っていないため、明日と一緒に住み守ってもらっている。 |
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天使ルベル 2級の悪知恵の天使(ナッセ談)。『赤い矢』を咲に与える。 |
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六階堂 七斗(むかいどうななと) 妻と幼い子供を持つ神候補。しかし、末期がんであり、長く生きられないため神になることは諦めている。すでに死を覚悟しているためか、行動・調査力が目覚ましい。メトロポリマンを倒すため、明日達と協力することを約束している。 |
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天使バレ 1級の知識の天使。一度は特級まで上がるも、知識をひけらかしてしまったために1級に降格してしまった天使。天使、神の歴史から、天界のあらゆる知識まで身につけている。六階堂に『赤い矢』と『羽』を与えている。 |
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生流 奏(いくるかなで) 神になるため12人の神候補全員を殺そうとしている神候補。『メトロポリマン』という特撮ヒーローのコスチュームで身を隠す。すでに神候補を4人殺している。現在、もとから持っていた『羽』『赤い矢』『白い矢』とは別に『羽×3』『赤い矢×3』を保有している。別の神候補をおびき寄せるため、2年前に3人の少女を殺害した『山田美々々』に赤い矢を刺し脱獄させ、赤い矢と羽を渡し、犯罪を行わせている。 |
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山田 美々々(やまだみみみ) 『み』が3つであるため、通称『ミスリン』。読者モデルをやっていたが、人を殺してみたいという欲望にかられ、2年前に3人の可愛い女子中学生を殺害し、女子少年院に入っていた。メトロポリマン(奏)に赤い矢を刺され、赤い矢と翼を渡される。その力によって女子少年院から脱走し、『可愛くない女の子』の殺害を命令されるも、自分の欲望にかられ、それなりに可愛い女の子を殺して回っている。 |
タワーの最上部に少女の遺体が・・・
高層ビルが立ち並ぶ都会にあるタワー。その最上部には多くのカラスが集まっていました。
カラスの目当ては、倒れている少女。首と腕の動脈を深く切り刻まれ、死んでしまっていました・・・・・。
軽井沢のとある別荘にいるミスリン(少女A)ともう一人の少女
軽井沢のとある別荘。そこには女子少年院から脱走した指名手配中のミスリン(少女A)と、そのミスリンを愛してしまっている少女がいました。
どうやらミスリンはメトロポリマンからもらった『赤い矢』を少女に刺し、自分を惚れさせてしまっているようでした。
ミスリンの様子をうかがいに来たメトロポリマン
そこへ、モトロポリマンがやってきます。ミスリンが言われたとおりに行動しているか様子を見に来ているようです。
メトロポリマンはここに来る前にミスリンが殺した最初の少女を確認してきていますが、そこそこ綺麗でした。そのことに関して不満を感じています。命令は『ブスを殺せ』だからです。
ミスリンにしては『可愛い女の子』を殺すのが好きなんです。いくら赤い矢を撃たれてメトロポリマンを好きになっているとしても、ミスリンは可愛い少女を殺すことが好きでたまりません。自分の本能であり、欲望が優先されてしまう形になってしまっているようでした。
ミスリンにとって『ギリギリ可愛くない部類』の可愛い女の子を選んで殺して回っているようです。
メトロポリマンは現在、ミスリンが連れてきている少女も確認。メトロポリマンから見れば微妙に可愛い線の少女でした。
しかし、メトロポリマンにとってそういったことはそれほど重要なことではありません。ミスリンにそのまま言われたとおりに行動するよう命令します。
赤い矢を撃たれているミスリンはメトロポリマンを引き留めようとしますが、メトロポリマンにとってはどちらの少女もどうでも良かったようです。そのまま帰ってしまいました。
残念がるミスリン。
ミスリン、2人目の少女にナイフを・・・
ミスリンに赤い矢を撃たれて、ミスリンのことを好きになってしまっている少女は、ミスリンがメトロポリマンを愛していることに少し焼いてしまいます。自分はミスリンのことだけが好きだからです。
ミスリンは赤い矢を撃たれた際にメトロポリマンの姿をしていたため、メトロポリマンの中身は知りません。どういう人か全く知らない状態で好きになっています。
見たことないのに好きになるというのは『ヤバイ』のではという少女に対して、ミスリンは『私、ヤバイの大好き。』と言って少女に微笑みかけます。そして『さっきよりヤバイ遊びをしましょ。』といって少女に近づきます。
赤い矢でミスリンのことを好きになっている少女は少し恥ずかしそうにして従います。
ミスリンは少女に目隠しをします。そして、腕を後ろにして縛ってしまいました。ミスリンの言う通り少しヤバイような雰囲気で、少女は少し楽しそうにしています。
しかし・・・・・ミスリンは鞄の中からナイフを取り出しました。そして、そのナイフはとても怪しく光を放ち・・・・・・・。
脱獄した少女Aの情報
咲の部屋で2年前に3人の女子中学生を殺した少女Aが脱走したというテレビニュースを見ている明日、咲、六階堂と天使ナッセとルベルの5人。
テレビには少女Aの犯行予告声明文とも思える『可愛くない女の子をどんどん殺してゆきたいと思います』のメモ書きが映し出されていました。
このテレビを見ながら咲は少女Aの本名と顔写真がネットに流出していることを思い出します。六階堂は嫌な時代だと言いながらも、顔をわかっていた方がいいと判断し、ネットで調べることにしました。
ネットに載っていた写真は、一般人にしてはかなり可愛い部類の少女。2年前の話ですから、現在は16歳です。どうやら当時、読者モデルをしていたようですね。
六階堂もネットの情報を見ながら思い出してきました。
・・・警察の取り調べに対し
『人をコロしてみたかった。』
『コロすときゾクゾクした。』
『今ももっとコロしたい。』
と供述するなど、とんでもない発言の数々です。逃亡した少女Aの危険な人間性を改めて認識せざるを得ませんでした。
少女A(ミスリン)は『赤の矢』と『翼』を持っている
テレビの方では少女Aの逃走を目撃した一般の方のインタビューをやっていました。
『ええ、女子幼年院の職員が出してたんですよ。』
『では、職員が脱走を手伝っていたと・・・?』
『だから脱走じゃないですよ。』
『キチンと制服着た(ピー!)を見送ってるんですから。』
『そうそう、最後は手まで降って送り出してました』
『信じがたい話ですが・・・・・・・』
『それで少女Aはどちらの方へ?』
『それが・・・こっちのほうが信じがたいと思うんだけど』
『消えちゃったんです』
『・・・え!?』
ここまでの話を聞いて、六階堂は確信します。
『赤の矢と翼をもっているな。』
職員が『少女Aを送り出した』ということは、『赤の矢を使ったから』と考えれば説明がつきます。
『急に消えてしまった』とうのは、『目にも止まらない速さで羽で飛んで行ってしまった』ということでしょう。
メトロポリマンが少女Aを利用する目的
一体何のために、メトロポリマンは少女Aを脱獄させて、殺人事件を起こさせようとしているのでしょうか?
目的は明白です。少女Aを使って神候補を誘い出し、神候補を殺してしまおうという狙いです。
少女Aは女子中学生を偏愛する殺人鬼です。そんな彼女が今は赤の矢と翼をもっています。惚れさせてしまえば殺すのは簡単だし、翼を使えば逃げるのも簡単です。とても警察が手に負える相手ではありません。
少女Aを一体どうすればいいのか?
このまま少女Aを放置してしまえば、少女を偏愛している少女Aは赤の矢と翼の能力を使って最大14人を殺してしまう可能性があります。みすみす、見殺しにはできません。
明日は、六階堂にどうしたらいいと思っているのかを尋ねます。
六階堂は『少女Aを見つけ出し殺す』という判断をします。
しかし、こちらが少女Aに近づけば待ち伏せしているであろうメトロポリマンに見つかり、殺されてしまう可能性があります。それを阻止するには、こちらもメトロポリマンを見つけ次第、白の矢を刺すしかありません。
明日は悩みます。白の矢を持っているのは自分だけだからです。
明日『人を殺したくない』
メトロポリマンを殺せば、少女Aは赤い矢も羽も失い、普通の少女Aに戻ります。そうなれば警察は捕まえるのは簡単です。
結局はメトロポリマンを殺す以外にベストな方法はありません。
そして、それを実行できるのは白の矢を持っている明日だけ。
六階堂は、明日の意見を求めます。
『人を殺したくない。』
メトロポリマンをどうにかしなければいけないことは明日もわかっています。しかし、どうしても人を殺すということを受け入れることはできません。
赤の矢を使う方法はないか?
明日は、白の矢ではなく赤の矢を刺すという方法ではだめかと言います。
しかし、天使ルベルは賛成しません。
例え明日がメトロポリマンに赤の矢を刺すことができたとしても、前もってメトロポリマンが赤の矢を刺してコントロール下に置いている誰かが、明日に赤の矢を刺してしまえば終わりです。そうなればひっくり返ってしまいます。つまり、赤の矢で対応するなら、警戒すべきはメトロポリマンだけではすまなくなってしまうのです。
やはり、白の矢でとどめを刺すのが一番確実です。
理屈抜きで心が悪を否定する明日
メトロポリマンを殺さなければいけない。理屈はわかっているのですが、明日はどうしても頭の整理ができません。
明日の考え方は
『人を騙すなら、騙された方がいい。』
『人をいじめるなら、いじめられる方がいい。』
『人を殺すなら、殺されれる方が・・・いい。』
『自殺をはかるまでそういう気持ちで生きてきたんです。』
『何があっても人を憎んじゃダメなんだと・・・。』
この考え方には六階堂も驚きます。そのような考え方では世の中わたっていきません。
明日も理屈ではダメだとわかっています。それでも・・・人を殺すというのはやはり明日にとっては不可能に等しく困難なことなんです。
天使ナッセは『そこが明日くんのいいところだよ。私はそう思ってる。』と嬉しそうです。
六階堂『もし、花籠くんがメトロポリマンに殺されそうだとしたら?』
六階堂は花籠(咲)でたとえ話をします。
もし花籠がメトロポリマンに殺されそうになっているとしたら? そして、架橋(明日)はメトロポリマンに気づかれずに先に矢を刺せる立場にいるとしたら?
明日は『赤を刺すか?』それとも『白を刺すか?』
明日は考えます。メトロポリマンが白の矢を構えています。その先には咲がいます。今にも白の矢をはなたれ、咲は死んでしまいそうです。咲はおびえながら泣いています。
明日は必死に考えます。赤を刺すか? 白を刺すか?
白を刺して殺したくはありません。
しかし、もし赤を撃っても、メトロポリマンが他の誰かに自分を赤の矢で打たせていたなら、赤の矢は刺さりません。そうなると、皆、殺されてしまいます。
明日は必死に考えます・・・が、死んでしまった大切な家族のことが頭をよぎります。
結局、迷っているうちに、咲はメトロポリマンから白の矢を撃たれてしまいます。そして・・・咲は死んでしまいます。
そのイメージが頭をよぎった途端、明日は動揺し、息が上がり、混乱状態になります・・・・・。そして、呼吸を整え、冷静になって考えます。
『白の矢で・・・白の矢で殺すなんて・・・。』
必死に考えた明日でしたが、それでもやはり、メトロポリマンを白の矢で殺すということは想像することができませんでした。
結局、これ以上は無理だと考えた六階堂は、今日は帰宅することにしました。六階堂は自分の『知恵の天使バレ』を連れてきての作戦会議を行うことを提案し、帰っていきました。
メトロポリマン(カナデ)の考え
メトロポリマンは少女Aを使った作戦で、神候補がやってくるだろうかと悩みます。メトロポリマンの天使は『1人や2人お人よしがいるかもしれない』と話します。
メトロポリマンとしてはどうでも良さげです。
南河の願い(ブスを殺す)をかなえてやるというだけで十分かなという判断でした。
次の日の朝、六階堂の家
次の日の朝、六階堂は自宅で妻と娘との団らんを楽しんでいます。六階堂は新聞に目を通します。妻は外出の多い夫の体を心配しています。
最新のニュースが入る携帯の音が鳴ります。六階堂はテレビをつけて内容をチェック。
『グランタワーの最上部ゲイシャ塔の上で遺体が発見された。』
『昨夜から操作願いが出されていた矢石ヒカリさん(14)・・・』
少女Aの犯行と思われる報道内容。タワーの最上部ということは、翼があることはほぼ間違いないものと判断できます。
『昨日13時には渋谷で4人の友人と一緒にいたという証言』
『13時30分には連絡がとれなくなったという証言があり・・・』
少女Aの脱走は昨日の昼頃でした。脱走してすぐの犯行・・・。女子中学生が渋谷で遊んでたか・・・。まてよ・・・・・そこで、六階堂は何かの可能性に気が付きます・・・・・。そして、自分の部屋に戻ると、天使バレを引き連れ、急いで明日、咲のいる部屋へ羽を使って飛んで行きます。
銃を使ってメトロポリマンを撃つ!!
明日、咲のいる部屋へ着く六階堂。六階堂は自分の天使バレをみんなに紹介します。
六階堂は自分が持ってきた鞄の中のものをみんなに見せます。自衛隊から持ってきた『銃』です。100発100中の白の矢には劣りますが、それなりに対抗できるはず。
六階堂は神を決めるのにルール違反かもと心配しますが、知識の天使バレは『人間の創造物を使って神候補を殺した者が神になれないということはありません。』と説明。
それを聞いて安心した六階堂は、明日と咲にも銃を手渡そうとします。
戸惑う二人。
六階堂は銃に関しての考え方を説きます。
『白の矢なら外傷が残らないから証拠も残らない』
『だからこそ”殺す=白の矢”と考える者に対して』
『銃はかなり有効だ』
『球場でだったらやれたかもしれない。』
『銃での完全犯罪が難しいってだけで』
『殺すって意味では何も変わらない。』
それに対して明日は言います。
『お子さんを犯罪者・・・・・』
『人殺しの子供にしていいんですか』
その言葉に対して六階堂は言います。
『いいか・・・誰がどうメトロポリマンをしとめようと』
『しとめた奴は全てが明らかになった時、英雄になる。』
『英雄になりたいわけじゃない。』
『子供のために何もできなかった・・・』
『何もしようとしなかったパパにはなりたくない。』
『せっかく神候補になったんだ。』
『自分は責任をもってやれる限りのことはやる。』
六階堂の強い信念が感じられます。
少女Aが刺せる赤の矢の数は14人が上限ではなかった
少女Aが33日で赤の矢を刺せるのは14人が上限だと考えていましたが、天使バレの知識によると、それが事実ではないことが判明しました。天使バレは説明します。
『赤の矢を刺した人間が死ぬと』
『その矢はまた使った人間の手に戻ります。』
『14人に刺してもその14人が死ねば』
『矢は再び戻りまた14人に刺せる』
『つまり、刺した人間を殺していけば』
『刺せる矢の数は永遠に減りません』
つまり、少女Aは何人でも、何十人でも、何百人でも、それこそ上限何しにいくらでも人を殺すことができるということです。
六階堂は銃以外にも色々と用意してきています。
時間がたてばたつほど、少女Aによる被害者は増えるばかり。
六階堂は明日に白の矢でメトロポリマンを殺すことは要求しません。赤の矢で構わないから一緒にきて協力してくれないかと頼みます。明日は『もちろん行きます!』と協力を約束。
少女Aによる2人目の被害者
先ほどミスリン(少女A)と赤い矢を刺された少女がいた軽井沢の別荘の一室。そこはもう血の海となっていました。ミスリンにより首の動脈を切られ少女はもう息絶えていたのです。
少女の胸から赤い矢が出てきます。そして、ミスリンの元に戻ってきます。死んでしまった証のようにも感じ取れます。
ミスリンは次の獲物をとってこようと渋谷に向かおうとします。
そこには犯罪者とは思えない無邪気な少女の笑顔がありました。
感想
少女Aによる犯行が始まりました。少女Aは人を殺すことを楽しんでいるようですね。はやくとめなければ被害者は増えるばかりです。
今までの話の流れでは『神候補VS神候補』という感じでしたが、今回のミスリンのような登場を考えますと、明日達が相手をしなければいけないのは神候補に限らず、もっと多くの人と戦わなければいけなくなってきそうですね。
南河はカナデがメトロポリマンだと気付くのでは?
南河の『ブスに死んでほしい』の発言を採用したカナデ。そして、少女Aによる『ブスを殺す』という犯行予告声明。
これはさすがに誰でも『おかしい』と気づきそうなものです。特に『メトロポリマン』という特殊な存在が世間を騒がせている状況です。『カナデがメトロポリマンで今回の少女Aに絡んでいるのでは』と理屈はわからないにしても、それくらいの疑問は感じると思うんですよね。
何だか、メトロポリマンは抜けているところも多いように感じますね。
六階堂は死なないのでは?
妻の目線からもとても元気に見える六階堂。もしかして死なないのではないかなと思えてきました。
『神候補になった時点で人間の寿命からは関係ない存在になれる』とかではないかなと。
そういったことは知恵の天使バレが詳しいでしょうし、知っていると思います。たぶん、六階堂はそういったことを確認していないように思いますね。
そもそも、余命3ヶ月で、すでに3ヶ月すぎたタイミングで天使バレは六階堂のもとに訪れています。普通に考えればすぐに死んでしまいそうな人を神候補にするというのは、おかしいと思うんですよ。
なにより、なんでも知っているであろう天使バレが六階堂を神候補に選んだということは、『六階堂は神が決定するまでがんで死ぬことはない』ということを天使バレが知っているとしか考えられません。
六階堂の豹変はくるのか?
もしそれが事実だとするなら・・・、今後、六階堂は豹変する可能性があるようにも思えます。
今まで六階堂は自分がいつ死んでもおかしくないという状況だったからこそ、自分の命を顧みずに良い行動をおこしていました。
しかし、もし『神候補の期間はがんで死なない』と知ってしまったらどうでしょうか? 『神が決定したら死んでしまう』とわかればどう考えるでしょうか?
あまり考えたくはありませんが・・・・・、六階堂の胸の中に別の感情が生まれてきてしまう・・・・・という事態も、無きにしも非ずかもしれないかなぁと・・・・・。