◆前回のあらすじ◆
カメレオンの鬼ノ怪を捕まえる勝負を行うたくあんと麻狛。勝負を分けたのは麻狛自信が克服できずにいる『閻魔大王を殺した人間への悪意』をと、たくあんが克服した『母親を殺されたことの悪意』でした。悪意を克服できたあくあんだからこそ、一緒に成長できるとバツは考えたのです。
勝負に勝ったたくあんは、麻狛が壊した風呂場の壁を弁償させるため、麻狛にバイト先をみつけてあげるのでした。
◆たくあんとバツの日常閻魔帳◆
1巻相当(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話・8話)
2巻相当(9話・10話・11話・12話)
◆登場キャラクター◆
バツ 閻魔大王の一人娘。閻魔大王が殺害されてしまい、鬼ノ怪が現世に溢れてしまいました。それをどうにかするため、バツは地上に行きます。秩序、均等に関して強いこだわりを持っています。 |
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九十九多九郎(つくもたくろう) 日常の中にある幸せを追い求める少年。あだ名は『たくあん』。唯一の家族で会った母親を殺され、犯人に強い悪意を持っている。そのため、鬼にとり憑かれてしまった。 |
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麻狛(まこ) 閻魔大王に買われていた犬『麻狛』。閻魔大王を人間に殺されてしまったために、人間を憎んでいる。たくあん宅の壁修理費用返済のため現在、バイトを頑張っている。 |
たくあんの学校にバツが入学する
たくあんんが通う学校にバツが入学することになりました。
バツの目的は『鬼ノ怪の情報収集』であり、たくあんの考えは『忙しく過ごすバツに心休まる日常を与える』というものでした。
『お初にお目にかかります』
『三途北高校の皆さま、バツと申します』
『趣味はキッチリする事』
『好きなものはキッチリした物』
『特技はゴウモンとか・・・キッチリする事です』
『皆様の周りで化け物の噂』
『人の仕業と思えぬ出来事はございませんか?』
『どんな問題も解決します』
いきなりこういった話をすると、皆から『イタイ奴』だと思われると言ったのにと、たくあんは呆れながら聞いています。
『そのような事があれば』
『ぜひ一年三組』
『九十九多九郎さんの元へご相談ください』
全校生徒が多九郎(たくあん)に注目します。今バツが言ったイタイ事の全てが自分のこととして見られることになってしまいました(笑)。
たくあんの友人天王寺
1年3組の教室。
バツの周りにはクラスメートたちが集まり、話をしていました。
たくあんはちょっと離れた位置から様子をうかがっています。
そこへやってきた、たくあんの友人の天王寺。たくあんとバツの関係を聞いていきます。
『何だそのしたり顔は』
『お前まさか・・・そういう関係なのか!?』
『あの小さいけど安産型の体に』
『エロい事したかうらやましい!』
『してねーよ!』
『ってかお前巨乳派だろ』
『バツなんか全然じゃねーか』
『お前何派っ?』
『く・・・くるぶし』
『くるぶし!?』
超潔癖症の綺芽委員長
たくあんと天王寺の醜い争いに委員長が割って入ります。
『目線が汚れてるわよ』
と。『汚い汚い!』と言って2人の顔を雑巾で拭く委員長でした。
クラス委員長の綺芽はバツに
『わからないことあったら何でも聞いてね』
といって挨拶します。
何故か手袋をしてバツの手を握る委員長。
どうやら綺芽委員長は超潔癖症で誰に対しても、どういった場所でもきれいにしなければ気が済まないタイプのようです。
第一回日常特訓、バツ歓迎会
綺芽委員長は放課後にどこかいかないかとバツを誘いますが、バツは鬼ノ怪を探すという仕事があるため、断ります。
たくあんは、これでは心休まる日常にはならないと判断。歓迎会を提案します。
放課後、バウンド1のボーリングにて日常特訓の勝負を行うというもの。
バツは気乗りしませんが、たくあんが言う
『僕が獄卒特訓やったんだから』
『お前も日常特訓やらねーと均等じゃねーよ』
という言葉に納得しボウリングに行くことになりました。
負けたら罰ゲーム
天王寺の言う『負けたら罰ゲームとかに死ねぇ?』という言葉に強く反応するバツ。
『勝負において負けは罪・・・』
『罪には罰です!』
『渡した負けたらどんな罰でも受けて見せましょう!』
そう言って、バツは自分に下す罰を3人に紙に書いてもらいました。
皆のボーリングの腕前
バツはボウリングにかなりの自信があるようです。
地獄では毎年亡者をピンにした亡者ボーリング大会があります。亡者ボーリングは亡者を倒すのではなく、亡者の贓物をブチまければストライクというルールです。バツの渾身のストライクが決まります。
あまりのすごさに、みんな驚きます。
勝つ気満々のバツは紙に書かれてある罰を与えるのが楽しみで仕方がありません。
次は天王寺の番。『やってやらぁぁ』という言葉と裏腹に足はガクガク。一投目を放つも下手でした。
たくあんも同じく。
しかし、4人目の綺芽委員長はうまかった! どうやらバツと綺芽の2人の勝負になりそうです。
鬼ノ怪『首長』にとりつかれた天王寺
トイレに行ってからの天王寺はストライクの連続です。もう5連続のストライク。
しかし、たくあんは天王寺の球が置いてあることに気づきます。いったい誰の球を投げているんだと聞くと・・・なんと天王寺は鬼ノ怪にとりつかれており、自分の頭を投げてピンを倒していたのです。
どうやらトイレに行ったときにとりつかれてしまったようでした。
即座に地獄送り
今までと違って酷い悪意による犯罪ではありませんが、『ゆがんだ勝利への執念』というズルです。小さくても罪は罪。すぐさまバツによって地獄に送られてしまいました。
ボーリングの結果はバツの勝利
ボーリングの結果
・バツ・・・215
・天王寺・・・95
・九十九・・・63
・綺芽・・・214
綺芽と接戦となりましたが、何とかバツの勝利です。
バツは皆が書いた罰ゲームの紙の内容を確認します。
皆は、『一緒に遊ぼう』という内容を書いていました。
これに対して、どういった罰を返せばいいのか・・・
罰には罰を、善意には善意を返すバツでした。
◆感想◆
バツが学校に入学してくることになりましたが・・・全校集会で自己紹介というパターンは初めて見ましたねぇ。地域によってはこういったパターンがあるのか、はたまた設定上こうした方が話を勧めたかっただけなのか、ちょっと謎でした。
そして、第1話から登場していたたくあんの友人の名前が発覚しました。『天王寺翔太』というようです。
綺芽委員長は四角囲いでの名前紹介がありませんでしたねぇ。天王寺の方がキャラ的に重要度が高いということなあのかなぁとも思いましたが、『鬼ノ怪にとりつかれるキャラ』という意味で名前を出しているというパターンのような気もしますね。
前々回から登場していた麻狛は学校に入学しないようです。バツと一緒にするかなぁとも思っていたのですが。やっぱり壁の弁償代2~300万を稼ぐのが忙しいんでしょうかねぇ。麻狛さん、お疲れ様です(笑)。
内容を端折りましたが、綺芽委員長は天王寺が鬼ノ怪につかれている姿を見て気絶してしまいます。そして、すぐに目を覚ましてボーリングを続行。
鬼ノ怪につかれた天王寺はバツに処罰?されて以降、ボーリングが終了するまで気絶状態です。
クラスメートたちは鬼ノ怪の存在自体を知らないという設定でストーリーを進めていくってことなんでしょうかねぇ。その点、どうするのかなぁと思いました。