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◆前回のあらすじ◆

閻魔大王が何者かに殺されてしまいました。そのせいで、鬼ノ怪が現世の方に流れて行ってしまっています。その鬼ノ怪を捕まえるのが閻魔大王の娘であるバツの目的です。

普通の日常を大切に考える普通の人間たくあんでしたが、実は母親を殺された時の怒りの悪意で鬼にとりつかれてしまっていました。バツの監視のもと、たくあんは鬼ノ怪を捕まえることに協力することになってしまいましたが・・・・・

◆たくあんとバツの日常閻魔帳◆

1巻相当(1話2話3話4話5話6話7話8話
2巻相当(9話10話11話・12話)

最新『たくあんとバツの日常閻魔帳』

◆登場キャラクター◆

160517-ee1 バツ
閻魔大王の一人娘。閻魔大王が殺害されてしまい、鬼ノ怪が現世に溢れてしまいました。それをどうにかするため、バツは地上に行きます。秩序、均等に関して強いこだわりを持っています。
160517-ee2 九十九多九郎(つくもたくろう)
日常の中にある幸せを追い求める少年。あだ名は『たくあん』。唯一の家族で会った母親を殺され、犯人に強い悪意を持っている。そのため、鬼にとり憑かれてしまった。



たくあん、地獄の特訓中

カエル男の事件を解決して以降、閻魔大王の娘であるバツの獄卒(はいか)となったたくあんは、強制的に地獄の特訓をさせられていました。

◆バツ立て伏せ

『まだまだバツ立て伏せ目標200回まであと123回です』

『普通の腕立ても200回できねーよ!』

『はい、じゃあここから鬼化して鬼立て伏せ100回』

『鬼立て伏せって何!?』

◆バっ筋

『では続いてバツ腹筋・・・腹筋バツ・・・』
『バっ筋をやりながら私たちの仕事の説明をしましょう』

『ゴロを重視したせいで原型がわかんねーよそれ!』

バツが現世にきた理由と目的

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バツはわかりやすくするため、絵を描いて説明してくれています。

◆ことの起こりと、罰の目的
・閻魔大王が何者かに殺されてしまう
・地獄の秩序が乱れる
・地獄の鬼ノ怪たちが現世に侵入
・悪意を持った人間にとりつき能力を与える
・人間は化物に変身し能力を使う犯罪者に
・鬼ノ怪たちをとらえ地獄に返すのがバツの仕事

鬼ノ怪たちをとらえるために、全国各地に地獄の死者が向かっています。とりわけ鬼ノ怪の気配が多い『三途町』にバツ班はやってきたということです。

ちなみに、バツ班というのはバツとヤタガラスの類のみです。そこへ今回たくあんが加わっています。

自由に鬼化できないたくあん

地獄の特訓も限界でバツが用意した針の山に倒れこみそうになるたくあん。それをギリギリでバツが受け止めます。

『やはり鬼化できませんか』
『アナタ、鬼化を上手くコントロールできないのでしょう』

考えてみると、たくあんは他の鬼ノ怪にとりつかれた人間と違って自由に能力を引き出せません。たくあんが鬼になったのは『相手を殺そうとした時』のみです。

バツにとっては、たくあんに鬼化の能力を自由に使いこなせるようになってもらわなければ困ります。

バツはたくあんのために、鬼化をコントロールするための地獄の特訓を開始しました。

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その前に・・・均等を保つため、バツは『バツ立て伏せ77回』やらせたので、自分は『九十九さん立て伏せ77回』を行いました。

第一回獄卒特訓、地獄の鬼ごっこー!

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そして、第一回の特訓が始まりました! 先ほどの『バツ立て伏せ』と『バっ筋』は特訓にカウントされないようです(笑)。

強制的に始まってしまった特訓でしたが、たくあんはもう学校の時間なので、そのまま学校へ行きました。

たくあんのお尻に穴が開いてしまった?

学校で平和な弁当の時間を過ごしているたくあんでしたが、急にお尻の方から『ブーーーッ!』と!

友達は鼻をつまみ『おい・・・今の・・・』と。

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たくあんは自分がやったわけではないので必死に誤魔化しますが、違っていても見苦しくみえます(笑)。

お尻がおかしくなってしまったのはバツが原因でした。先ほど『閻魔槌』でお尻を叩いたときに『結界』をつくり、お尻の位置から出入り自由状況になってしまったんです。

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たくあんは平穏な日常を守るため、必死にバツを捕まえようとします・・・が捕まえられません。

『鬼化しないと無理ですよ。』

とバツ。

自由に鬼化できないたくあんにとっては無理難題でした。必死にバツを追いかけますが、捕まえられそうにありません。




鬼ノ怪カマイタチ登場!

地獄の鬼ごっこでたくあんから逃げていたバツでしたが、お尻の辺りで違和感を感じました。そして、はいているはずのものが無くなっていることに気づくバツ。

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そこへ、たくあんが飛びついてきました。簡単に捕まえることができました。

緊急事態ということで特訓は中断です。

別のところで、女子生徒たちの悲鳴が聞こえてきます。

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『何があった?』と近くにいた女子生徒に聞くたくあんでしたが、『いや・・・その・・・風が急に来て・・・』と口ごもります。さすがにパンツを取られたとは男子に言いにくいでしょう。

たくあんは何もされていないんだろうと判断。

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バツは必死にスカートを抑えながら追いかけます(笑)。

しかし、あまりにもスピードが速いため、なかなか追いつけません。

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強制的にかまいたちを追わせられるたくあん。

追加の『小耳地獄』『小口地獄』で会話ができるようになりました。

『ケータイで良くね?』

『持ってません。』

バツの指示に従って追いかけまわしますが、やはり人間の能力で捕まえるのは無理そうです。

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たくわんは心身ともにボロボロになりながらカマイタチを追いかけます。

『せめて普通のたくあんが良い・・・』

閻魔大王を殺したのは悪意にとりつかれた人間

バツはカマイタチを見失ってしまいました。眼球地獄で複数の目を操っていると酔ってきてしまうようです。

『大丈夫です。』
『ゲロもそっちの栗から出せますから』(酷い)

たくあんはシャツが汚れているのに気づきます。

朝、バツがたくあんのお腹に絵を描いたのがそのままだったのが原因です。

その絵を見て、たくあんはあることに気づきました。

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『閻魔大王殺しの犯人は』
『人間なんだな』

『!!・・・なぜ分かりましたか?』

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バツが描いた絵ですが、この絵でバツは『地獄側を黒く』そして『現世側を白く』表現していました。

そして閻魔大王を殺した犯人の絵は白く表現されています。

『そうです閻魔大王(父)を殺したのは』
『鬼ノ怪にとりつかれた人間です』

バツもまた人の悪意に日常を壊されてしまった一人だったんです。それなのに、人を助けるために頑張っています。

全ての鬼ノ怪を捕まえなければ、バツは日常に戻れない。

かまいたちを捕獲!

たくあんは、バツを日常に戻してあげるためにと考えることで、鬼化に成功しました。

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鬼化したたくあんはカマイタチを捕まえることに成功!

犯人は用務員のおじさんでした。目的はパンツ泥棒。

『現行犯逮捕』
『その悪意、劣情のはけ口』
『罪状、パンツ泥棒』

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見事、カマイタチを裁くことができました(笑)。

次回からバツは学校の生徒に

『なぁお前、学校来れば?』

たくあんは学生となって学校に来ることをバツに勧めます。

バツに、人間によって奪われてしまった日常を少しでも平穏を与えてやりたいというのがたくあんの考えでした。

バツもそれを受け入れる考えのようです。

そこへ・・・風に吹かれたバツのパンツがふってきました。

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あとがき

鬼ノ怪たちは日本全国にちらばっているみたいですねぇ。そうなりますと、夏休みや冬休みなどを使って日本全国の鬼ノ怪たちを退治するための旅なども後々あるかもしれませんね。

また、たくあんが住む『三途町』に最も気配があつまっているってのがポイントですね。可能性としては、三途町に鬼ノ怪のボスキャラ的な何かがいるということでしょうか。そのうち四天王とかあらわれるかもしれません(笑)。

一番ピンと来るのは『たくあんが閻魔大王を殺した犯人』というところでしょうか。

たくあんにとりついている鬼は意外と強力な鬼のようです。そして、他のとりつかれた人たちと違って、たくあんは思い通りに鬼をコントロールできていません。また、たくあんは2年も前に鬼にとりつかれてしまっているという謎も残っています。可能性としては十分ありえるかなと思います。

そして、今週もバツちゃんは可愛かったです(笑)。