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◆不滅のあなたへ◆
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馬車でヤノメ国へ
フシがオオカミの姿となりオニグマ様を殺したことで、マーチは生贄とならずにすみました。
マーチ、パロナ、フシは、馬車に乗せられヤノメ国へと連れていかれることになります。
実は、この祈祷師は本当の祈祷師ではなく、脚をつながれた罪人だったのです。
ヤノメ国は罪人を祈禱師と偽って、生贄を選んでいたのでした。
ヤノメ国の目的と、ニナンナ村の悪習
偽祈祷師はヤノメ国の目的をパロナに話して聞かせます。
もともと、ニナンナ村には伝統として『生贄の儀式』がありました。
この生贄の儀式に首を突っ込み、精神的な支配と侵略を行おうとしています。そして、最終的にはニナンナの豊かな大地を奪い取ることが目的だったのです。
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パロナの幼いころの思い出
パロナにとっては、ナノメ国の侵略行為よりも、ニナンナ村の生贄の儀式の方が許せない悪習でした。
パロナは幼いころのことを思い出します。
お姉ちゃんは、これは『人に見つかっちゃいけないゲーム』だと言い、『次にお姉ちゃんと会えるまでゲームは続くから、それまで隠れているように』と言います。
そして、お姉ちゃんは大量の食糧をパロナに渡すと、『勝ったら新しいぬいぐるみを作ってあげる!』と言って、その場を去っていきました。
しばらくして、パロナは村へ戻ってきます。
お姉ちゃんは、パロナを儀式から守るために森の中に隠れさせたのでした。
そして、お姉ちゃんが生贄に選ばれ、命を落としてしまいます・・・・・。
パロナは生贄の悪習を無くすべきだと考えていますが、長年続いているこの儀式を無くすことは容易なものではないのでした。
途中で水浴び
そこで、マーチが急に騒ぎ出します。
フシが馬車の中でオシッコをし始めたのです。
揺れる馬車の中では、フシのオシッコが周りに広がり、皆、オシッコまみれになってしまいました。
仕方なく、馬車を止めて池で水浴びをし体を洗うことになりました。
オオカミのフシは、水にうつった自分の顔を見て、最初に出会った少年の言葉を思い出します。
『ぼくのことずっと』
『おぼえていて』
そのとたん、フシはオオカミの姿から、人間の姿に変わりました。
ハヤセはそろそろ行くから馬車に戻るようにとフシを引っ張ります。しかし、フシは抵抗し言うことを聞きません。
そこでマーチがフシに怒ります。
『フシちゃん、め!』
『マーチといっしょにきなさい』
そういうと、フシはピタッと動作を止めます。
『はい、おりこうさん』
『あとでおトイレもおぼえましょうね』
フシはマーチになついているようで、素直に言うことを聞くのでした。
フシは不死身
馬車に戻ったマーチたち。
マーチは、パロナと偽祈祷師にフシのことを話します。
森の中で出会ったこと。
フシは不死身であること。
子供だからマーチがママになってあげることにしたこと。
パロナは魔物かもしれないと心配しますが、マーチはなんでもいいと言って気にしません。
パロナはそういった後、ハッと気が付いてマーチに謝ります。
人の生き死にに意味を求めるなんて間違っている、と。
ヤノメ国に到着
ハヤセは、ヤノメ国の服を皆に渡します。
『今日からあなた方は』
『ニナンナの娘ではなくなりました』
『ヤノメ国のマーチとパロナです』
ヤノメ国はニナンナ村よりも発展していて、立派な建物が並んでいます。
おいしそうなニオイにつられて喜ぶマーチとフシ。
マーチはとても幸せそうです。
マーチの顔を見て、パロナはもやがかっていたお姉ちゃんの最後の顔を思い出します。きっとお姉ちゃんも笑っていた、と。
パロナはここで頑張って生きて行こうと誓うのでした。
◆感想◆
第1話を見た感じ、何だか悲しい話になりそうだなぁと思いましたので、ネタバレを書いていくか悩んでいましたが、とりあえず、書いていこうと思います。
不死身のフシが色々な経験を積んで成長していくって話なんでしょうね。
最初は結構なおバカさん状態ですが、やはりだんだんと賢くなっていくんでしょうね。そして・・・最終的には人間を遥か超越したような神のような存在になっていくんでしょうかねぇ? 考えれば考えるほど、支配者というか、絶対神というか、終着点がそういったものにしかならないような気がしてなりません。
まぁなんにしても、あまり不幸な話はやらないで、ハッピーエンドで終わるような話を期待したいところなのですが・・・・・。
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