◆前回のあらすじ◆
幼い少年による初めての依頼。大きな屋敷の庭の中で友達が行方不明になってしまいました。調査を開始するたくあんとバツ。犯人は一人で屋敷に住んでいるおじいさんで、鬼ノ怪の力を使い少年に化け、子供を呼び込み、子供の生気を吸っていたのです。
鬼ノ怪を地獄に送るたくあんとバツ。それを謎の2人が、電柱の上から見つめるのでした・・・・・。
◆たくあんとバツの日常閻魔帳◆
1巻相当(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話・8話)
2巻相当(9話・10話・11話・12話)
◆登場キャラクター◆
バツ 閻魔大王の一人娘。閻魔大王が殺害されてしまい、鬼ノ怪が現世に溢れてしまいました。それをどうにかするため、バツは地上に行きます。秩序、均等に関して強いこだわりを持っています。 |
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九十九多九郎(つくもたくろう) 日常の中にある幸せを追い求める少年。あだ名は『たくあん』。唯一の家族で会った母親を殺され、犯人に強い悪意を持っている。そのため、鬼にとり憑かれてしまった。 |
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麻狛(まこ) 閻魔大王に買われていた犬『麻狛』。閻魔大王を人間に殺されてしまったために、人間を憎んでいる。たくあん宅の壁修理費用返済のため現在、バイトを頑張っている。 |
殺されてしまった母親の最後の言葉
『多九郎・・・アンタは優しい子だ』
『そんなアンタに母ちゃんから最後のアドバイスだ』
『誰かの日常を守れる人間になりなさい』
『日常を失っている誰かが居たらアナタが』
『その誰かの日常になってあげなさい』
『そして、サナタの日常を大切にしなさい』
たくあんは、その母親の最後の言葉を守るために、自分の日常を、そしてみんなの日常を守らなければいけないと考えるのでした。
壁を破壊して突っ込んできた少女
布団で寝ていたたくあんでしたが、いきなり少女が突っ込んできました。
壁を壊すし、角が生えているため、地獄関連の者だろう。
何やらお腹をすかせていましたので、たくあんは料理をつくってあげます。
たくあん、結婚を申し込まれる
思いのほかおいしい料理に喜ぶ少女。
『料理がうまい』という理由だけで結婚を申し込んできました。
たくあんに抱き着く少女。そこへバツがあらわれます。
牛頭(ごず)の目的
少女の名前は『牛頭』。
牛頭(めず)と共に行動するドップクラスの獄卒です。戦闘に関してはバツよるも強いようです。
その牛頭がここにやってきたのは『九十九太郎を殺す』というのが目的です。
しかし、料理がおいしすぎて思わず結婚を申し込んでしまいました。
自分の矛盾した行動に、牛頭も頭を抱え始めます。
何故、バツの仲間がたくあんを殺しにくるのか?
どうやら地獄には3つの勢力があり、それぞれ敵対しています。
たくあんは麻狛の言葉を思い出します。
『今や地獄のほとんどがバツの敵なんだ!』
この言葉から察するに、バツの勢力はほとんどいないと考えられます。
牛頭 VS バツとたくあん
悩んだ末、牛頭は戦いで決着をつけることにします。
・牛頭が勝つ・・・たくあん死ぬ
・たくあんが勝つ・・・牛頭はたくあんのものになる
という条件です。
牛頭の考え方は『勝者とふんどしは常に正しい』です。
牛頭はバツに2人がかりで構わないと言います。かなりの自信です。
牛頭の強さ
2人がかりで良いと言われたので、バツは『灼熱地獄』の先制攻撃を行います。
しかし、牛頭には通じません。なんと、口で吸いこんで飲み込んでしまいました。
飲み込んでしまったあと、口の中に指を突っ込み、はきだします。何と、バツの攻撃をそのまま返してきました。
牛頭には
・どんなものでも食べてしまう
・いつでも吐き出せる
という能力があります。
攻撃であっても食べてしまえますし、そして吐き出してしまうことが可能なようです。
逃げ出すバツとたくあんですが、そこへ牛頭はかかと落としを放ちます。
その一撃で、地面は大きく割れます。凄まじい攻撃力です。
バツを守るたくあん
もともと牛頭は閻魔大王を慕っていました。
しかし、大王は人間に負けて死んでしまいました。牛頭は『勝つ=正しい』『負ける=正しくない』と判断しています。
そんな牛頭に、たくあんは言います
『僕がバツを王にしてやる!』
『大王を殺した奴もその仲間も全部捕まえて』
『現世も地獄も日常を取り戻してやる』
牛頭、たくあんに敗れて再度求婚する
たくあんに攻撃を仕掛ける牛頭でしたが、急にお腹が痛くなってきます。
どうやら、たくあんに振る舞われた料理にあたってしまったようです。
牛頭は魚料理を食べるとお腹を壊すという体質でした。
牛頭はたくあんのせいでお腹を壊し戦闘不能。負けを認めます。そして自分を倒したたくあんに再度求婚するのでした。
閻魔大王殺しの犯人はたくあんの家族!?
その光景を遠くから見ていた馬頭。
◆感想◆
新キャラの『牛頭(ごず)』と『馬頭(めず)』の登場です。
『人間を殺す』という考え方ですから、前に登場した麻狛と同じ考え方ですね。麻狛も同じ勢力なのだと思われます。
しかし、閻魔大王を殺されたことで人間を憎んでいる勢力というわけですから、将来的には仲間になってくれる勢力と考えられるかもしれません。
それに対して、
・地獄のふたを開く
・鬼ノ怪を現世に解き放つ
・鬼ノ怪にとりつかれた人間の勢力を集める
といった行動をとっている勢力はまったく理解しがたい行動ですよね。敵対勢力になるのはコチラになるものと思われます。
少しずつ、全体像が見えてきたように思います。次回は馬頭との戦いになるのでしょうかねぇ。