◆たくあんとバツの日常閻魔帳◆
1巻相当(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話・8話)
2巻相当(9話・10話・11話・12話)
◆登場キャラクター◆
バツ 閻魔大王の一人娘。閻魔大王が殺害されてしまい、鬼ノ怪が現世に溢れてしまいました。それをどうにかするため、バツは地上に行きます。秩序、均等に関して強いこだわりを持っています。 |
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九十九多九郎(つくもたくろう) 日常の中にある幸せを追い求める少年。あだ名は『たくあん』。唯一の家族で会った母親を殺され、犯人に強い悪意を持っている。そのため、鬼にとり憑かれてしまった。 |
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麻狛(まこ) 閻魔大王に買われていた犬『麻狛』。閻魔大王を人間に殺されてしまったために、人間を憎んでいる。たくあん宅の壁修理費用返済のため現在、バイトを頑張っている。 |
女学生を追うのは・・・?
雨の降る街中で、女学生が追われていた。
突如、雷が落ち、その少女は気絶してしまいます・・・・・。
今日の体育はプールだぁ!
学校。
たくあんの教室にて天王寺が体育のプールを喜んでいた。
汚れている心をふきあげる委員長。
今日も潔癖の委員長が教室中を磨き上げて綺麗にしています。
委員長が『鬼ノ怪”雷神の子”』に!?
突如、委員長はバツとたくあんを屋上に呼び、相談を持ち掛けます。
一昨日から急に妙な姿になってしまう・・・と。
バツは委員長に『鬼ノ怪は人の悪意にとりつく』と説明。
しかし、委員長は誰も憎んではいないと言います。
バツは委員長が嘘を言っていると判断し、委員長にかみついて血を舐めます。
委員長はバツ(閻魔様)に自分を罰してほしいと懇願。
罪を犯して汚れてしまう前に、自分を罰してほしい、と。
悪意を見け゚ている対象を知らなければ裁けない
裁いてほしい・・・と言っても、罪状がわからなければ裁きようがありません。
鬼ノ怪にとりつかれている以上、何かに対して悪意を持っていることは確かです。
まずはそれが何かを知らなければいけません。
バツは、綺芽委員長が悪意ごと忘れてしまっているのではないかと考えています。
だとしたら、委員長の心が耐えられないほどの内容である可能性があります。心が耐えられないからこそ切り離した、忘れてしまったということ。
しかし、そんなものを突き止めて大丈夫なのか・・・とも思えます。
いじめられている委員長
プールの授業の痕、綺芽委員長がどこかに走って行ってしまったため、バツとたくあんが追いかけると・・・・・
委員長の制服が水貯めの中に落とされていました。
それを知って、怒り出すたくあんとバツ。
説教をしに行こうとしますが、委員長は止めます。
相手に手を出してしまっては自分も汚れてしまう。
自分は気にしていない・・・と。
事件が起こる
校舎裏で激しいかみなりが落ちます。
まさかと思い駆けつけるたくあんとバツ。
そこには鬼ノ怪となった委員長が。
そして、女学生が倒れていました。
委員長は姿を消します。
女学生は・・・気絶しているだけでした。
『一昨日』に何かあった
近くには委員長の鞄が落ちています。
そして、ノートなどが散らばっています。
23日(一昨日)の日記にには
『汚れてる』
『許せない』
の言葉がたくさん書かれてありました。
そして『死ね』と。
この人を殺していないことから、委員長の標的はほかにいるはずです。
委員長をとめて日常に返すため、たくあんとバツが動き出します。
◆感想◆
委員長回が来ましたねぇ。誰も憎んでいないのに鬼ノ怪にとりつかれてしまった・・・と。何かの謎解きのような話ではあります。
こうなりますと、悪意の対象は『他人』ではなく『自分』ということになってくるのがパターンではないかなと思います。
しかし、他人もしっかりと攻撃しているようなので、そうとも言い切れないような気もします。
・周りの人たちが汚れて見える
・汚いのが許せない
・相手が思い通りにしたい
・そんな自分が嫌になる
・自分に対して悪意を感じるようになる
ということなのかなと思いました。
ただ、これだけだとたくあんやバツも攻撃対象に含まれると思います。
今回『いじめ』というキーワードがあるわけですから、それにかかわる何かがあるのだとは思いますが・・・・・。