◆前回のあらすじ◆
鬼化の能力を自由に使いこなすことができないたくあん。バツはたくあんに訓練を施します。カマイタチの鬼ノ怪の登場もあり、そこでたくあんは鬼化の能力をコントロールすることができるまでになります。
また、バツがたくあんのお腹に書いた落書きを見て、たくあんは閻魔大王を殺したのが鬼ノ怪にとりつかれた人間であることに気づくのでした。
◆たくあんとバツの日常閻魔帳◆
1巻相当(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話・8話)
2巻相当(9話・10話・11話・12話)
◆登場キャラクター◆
バツ 閻魔大王の一人娘。閻魔大王が殺害されてしまい、鬼ノ怪が現世に溢れてしまいました。それをどうにかするため、バツは地上に行きます。秩序、均等に関して強いこだわりを持っています。 |
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九十九多九郎(つくもたくろう) 日常の中にある幸せを追い求める少年。あだ名は『たくあん』。唯一の家族で会った母親を殺され、犯人に強い悪意を持っている。そのため、鬼にとり憑かれてしまった。 |
地獄からバツを追ってきた謎の人物?
街の空に多くのカラスが飛び回っています。カラスは足にチラシを抱えており、それを街中にばら撒いていました。
そこへ、建物の屋上にて謎の人物が登場。
謎の男はカラスからチラシを奪い、それを読みます。
『出張地獄裁判所たくあんとバツ』
日常に起こる人の仕業とは思えない奇妙な事件を扱うことを宣伝するチラシです。
謎の男はそのチラシを見て、たくあんとバツの元へ向かう決意をします。
風呂場への謎の訪問者
のどかなたくあんの自宅。たくあんはお風呂につかりながら漫画を楽しんでいました。バツは地獄に返っていていません。事件もありません。バイトもありません。たくあんにとって平和な日常そのものです。
ところが、外から壁を『ドン!ドン!』と叩く音がすると思いきや、いきなり『ドゴッ!!』と壁が破壊され穴が開いてしまいました。
『弱いな!』
壁を破壊した謎のとこはそういうと、中へ入ってきました。先ほどのチラシを見て、たくあんとバツを尋ねに来た男です。
たくあんはデカい!
『きっ貴様ぁ・・・それで勝ったつもりかぁ。』
いきなり敗北感を感じる謎の男!(笑)
たくあんは『どこの話をしてんだ!』つツッコミます。
知らぬ間に事務所になっていたたくあん家
壁を破壊してしまったことに関して、たくあんは怒りますが、男は『壁が俺より弱かっただけだ』と言います。どうやらかなりずれているタイプのようです。
男は『出張地獄裁判所』のチラシを見て訪ねてこたことを伝えます。
たくあんは男から見せられたチラシを見て驚きます。バツが勝手にチラシを作って宣伝しているんです。『本格的に仕事を始める』とは聞いていましたが、勝手に事務所にされて、チラシまで配っていたことは知りませんでした。
たくあんに勝負を挑む謎の男『麻狛(まこ)』
男は目の前にいるのがバツが現世で調達した獄卒であると判断した途端、いきなり首元にかみついてきました。どの程度の能力であるのか確認したかったようです。
『弱いな。話にならん。』
『分かっているのか貴様。』
『今や地獄のそのほとんどがバツの敵なのだ。』
男の思いがけない言葉にたくあんは驚きます。『どういうことか』と聞きますが、男は答えません。
たくあんでは話にならないと判断した男は話をやめ、たくあんに勝負を挑みます。
『次にどっちが早く鬼ノ怪にとりつかれた犯罪者を捕獲するか』
『俺とお前で負けたほうが死ぬ』
という勝負です。
いきなりの言葉に戸惑うたくあんですが、麻狛は言うだけ言うと出て行ってしまいました。
たくあんは家の壁をボコボコに破壊され大弱りです。
地獄から帰宅してきたバツ
せっかくの平和な日常を満喫していたたくあんでしたが、麻狛のせいで台無しです。
壊されてしまった風呂場の壁は諦めて、露天風呂気分を味わいつつ風呂につかることにしました。
ところが水の中から『ブクブク』っと泡が立ち始め、バツが現れました。前回、おしりに作った結界を使って地獄から帰って来たようです。
バツはいきなり水の中に出てしまったため驚きます。
そして、目の前にあるものを見て、さらに驚きます(笑)。
バツはそのまま出ていったと思いきや、バスタオル一枚になって風呂場に入ってきます。
『均等・・・恥を均等にしなければ・・・』
『ダメなのです!』
『均等・・・均等じゃないとイライラして死にそうなのです!』
『でも恥ずかしくて死にそうです、どうしましょう!』
『知らねーよ!!』
風呂場は大混乱となりました(笑)。
閻魔級だったたくあんのアレ
風呂場をのぞいてしまったことに関してバツは土下座して謝ります。どうやらたくあんは休みの日に一日4回風呂に入るようです。お風呂好きなんですねぇ。
バツは『しずかちゃんですかアナタ』とツッコみ。
たくあんは先ほどやってきた『麻狛』について『何か変な奴が来たぞ』とバツに聞いてみます。
しかし、バツはまだ混乱しているようです。
『いえ、全然変ではなかったです。』
『昔見た閻魔(ちち)のとそんなに遜色なかったといいますか・・・』
『閻魔(ちち)にもう一度会えた気がしたくらいです。』
麻狛がたくあんに勝負を挑んだ理由
たくあんとバツはパトロールをしながら麻狛について話をします。
どちらが先に鬼ノ怪を捕まえるかという命をかけた勝負を勝手に挑まれてしまいました。
どうして麻狛は自分につっかかってくるんだろうと疑問に思うたくあん。バツは閻魔大王を人間に殺されてしまったことで、人間を恨んでいると言います。
銀行強盗現る
たくあんは途中、銀行によります。
残高を見てみるバツでしたが・・・5桁以上ないのかもしれませんねぇ。
『貧困地獄』です。
そこへ、銀行強盗が現れました。犯人の男は銃を持っています。客全員を縄で結び、銀行員にお金を要求しています。
バツとたくあんも捕まってしまいました。
犯罪を犯している者なのに大人しくしているバツ。どうやら鬼ノ怪ではないため、むやみに裁くことはできないようです。
たくあんとバツは他の客に危害が及ばないように注意することにしました。
一緒に捕まっていた麻狛
後ろからたくあんとバツに話しかける者がいます。麻狛です。あの犯人は鬼ノ怪にとりつかれているのではと疑っています。
『何でお前まで縛られてんだ』と聞くばくあんに『お前たちの後をつけてたら巻き込まれた。』と。ホント、何をやってるんでしょうね、地獄は(笑)。
バツは麻狛に勝負の話に関して言い放ちます。
バツには麻狛の勝負が遊びに思えて腹立たしック感じたようです。
しかし、麻狛も納得いかないことがあるようです。自分がバツについていくことを拒んでおいて、人間を獄卒にしたということが気に入らないみたいですね。
また、閻魔大王を殺したのは人間です。にもかかわらず、バツは人間を獄卒にしています。人間を嫌っている麻狛にとっては、それも腹立たしいようですね。
『遊びでやってるなら今すぐ地獄に返れ』
『目障りだ』
麻狛の話を黙って聞いていたたくあんですが、そこで割り込みます。
『さっきの勝負、受けてやるよ、麻狛。』
『そのかわり、僕が勝ったらバツに謝れよ。』
たくあんは今までバツが頑張ってきた姿を見てきています。だからこそ、麻狛の態度が許せなかったのでしょう。勝負を受けて立つことにしました。
犯人は鬼ノ怪にとりつかれていた
女性銀行員の悲鳴が聞こえてきます。
『キャアアアアアア!』
どうやらカメレオンタイプの鬼ノ怪のようです。
お金と女性銀行員をとらえたまま、犯人は消えるように姿を消しました。どうやらカメレオンの能力を使い、周りと同化して逃げたようです。
麻狛は本来の姿に戻り、紐をほどきます。そして、たくあんにすごむと、犯人を追っていきました。
銀行を飛び出した麻狛ですが、しっぽにつかまっている鬼化したたくあんとバツに気が付きます。
さすがに、消えているカメレオンを探すのはたくあんにとって不利です。麻狛は見た目が犬であるように、鼻が利きます。
命をかけた負けられない戦いが始まります。