◆前回のあらすじ◆

ナルトと共に力を合わせて放たれたボルトの螺旋丸。モモシキを倒すことに成功します。しかし、その後現れたモモシキの残影が、ボルトに暗い影を落とします。

モモシキ
『心せよ・・・』
『その青き瞳はいずれ貴様から全てを奪い去る・・・』
『そして自覚せよ・・・』
『「神」を倒した者はもはや』
『只人ではおれぬのだという事をな・・・』

ボルトの右の手のひらに刻まれた黒い刻印。

ボルトはどんな運命が訪れようと立ち向かう決意をするのでした。

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◆BORUTOボルト◆

第1巻1話2話3話
第2巻4話5話6話7話
第3巻8話9話10話11話
第4巻12話13話14話15話
第5巻16話17話・18話・19話)

最新』BORUTOボルト

ボルトの手のひらの『印』

モモシキとの戦闘の後についた、ボルトの手のひらの『印』。

あの戦闘でモモシキを倒した後に『時間が止まってボルトの目の前にモモシキが現れた』ことを知っているのは、当事者であるボルトと、輪廻眼で見ることが出来たサスケの2人だけでした。

サスケ
『・・・・・・・』
『あれは金縛りなんて生易しいもんじゃない』
『奴とじかに接触したお前と』
『輪廻眼で見ていたオレ以外は』
『起きたことを認識すらしていないようだった』

それを聞いて黙り込んでしまうボルト。

サスケ
『別にビビらせようってわけじゃないか・・・』
『お前のみに起きたことは普通じゃない』
『用心するんだ・・・・・』

『特にその手のひらの「印」』
『こっちでも調べておくが・・・』
『何か異変を感じたらすぐに知らせろ』

強盗団を捉える任務

そういったことがあり、ついつい、任務中にボーっと考え事をしてしまうボルト。

とは言っても、考えていても答えは出てきません。ボルトは気持ちを切り替え、任務に集中することにします。

ボルト、サラダ、ミツキの3人に与えられた任務は、『銀行を襲撃した強盗団を捕らえる』というもの。逃げている強盗団の3人をボルト達は追いかけます。

まず、一人目をミツキが腕を長く伸ばし捕らえます。

それに驚いている隙をついて、サラダがコブシで二人目を攻撃! しかし、仕留めきれていません。

もう一人が武器を使った攻撃を仕掛けてきますが、サラダはそれをうまくかわし、接近戦へ! 蹴りで敵の刀を吹き飛ばした後、右ストレートでミゾオチに! そのまま蹴りの連打で、二人目の敵を倒してしまいます。

これで残りは一人。

サラダ
『「貉(むじな)強盗団」ねぇ・・・・・』
『この程度何だ』
『張り切って損しちゃった』

そういって余裕を見せるサラダ。

残り一人が殴りかかってきます。

サラダはそれを難なく受け止めますが、腕には隠し武器の短刀が仕込まれていました。慌てて両手で掴みます。取っ組み合いとなればパワーは相手の方が上。しかも、短刀には毒が仕込まれていました。


『頭領にあいたきゃ連れてってやるよ・・・』
『死体にしてからなぁ・・・死ね!』

そんなサラダのピンチを救ったのは、ボルトでした。

ボルトの登場で敵は3体1となってしまい、完全に不利です。

敵は目くらましを使って逃亡をはかります。

しかし、これもまたサラダたちにとって作戦通りでした。最後の一人になれば、敵は逃げ出すことはわかっていました。

今回の任務の目的は『わざと逃がした最後の一人を追跡して「頭領」のところまで泳がせる』というものだったのです。『強盗団の頭領を捕まえる』ことが最大の目的だったのです。

ところが・・・・・ボ~ッとしていて話半分で聞いていたボルトは、隠れていた敵を見つけ出し、最後の一人をも倒してしまいました。

サラダ
『アンタ、作戦ちゃんと聞いてた!?』
『普通にやっつけてどーすんの!!』

ボルト
『いやー、わりぃわりぃ・・・』
『をーいう事だったのか・・・・・!』
『なんとなく聞いてたもんで』
『全く理解してなかったってばさ・・・』

強盗団の統領がどこにいるのかはわからなかったものの、ボルトたちは何とか3人を捕らえることには成功しました。

カタスケとボルト達の報告

火影室のナルトの元へやって来たサイとイビキ。カタスケの調査報告が目的です。

サイ
『尋問の結果・・・・・』
『科学忍具班特別上忍「遠野カタスケ」は』
『外部から何らかの「精神操作」を受けていたようだ』

外部の者に暗示をかけられ、操られていたのです。

科学忍具の情報が流出した形跡もあります。外部の人間が何かを企てていると考えられます。

ナルト
『・・・よし』
『サイとイビキは引き続き捜査を続行してくれ』
『カタスケの処遇はシカマルに一任するってばよ』

そこへミライが現れ、ボルト達の任務の報告を行います。

ミライ
『報告します』
『木ノ葉丸小隊、里に潜入していた』
『貉強盗団3名の確保に成功しました!』

それを聞いて、ナルトは大喜び。

ナルト
『! ボルト達・・・やったか!』

とは言っても、統領である屍分身の『ショジョジ』は捕まえられていません。

早く何とかしたほうが良い相手です。

シカマル
『ま、貉のことはオレらに任せとけ』
『お前は今日の「会談」に専念するんだな』

今日は、火影であるナルトの元に、火ノ国の『大名』がやってくる日だったのです。

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相手をしてもらえないテントウ

大名とその息子のテントウ。

大名は携帯で忙しそうに仕事の話をします。

仕事ばかりで相手してもらえず退屈なテントウ。携帯をきった父親を見て、話しかけます。

テントウ
『ねえ、パパ! あのさ!』
『さっきの店で箱買いした中にさ・・・』

大名
『急がねば火影殿との』
『大事な会談に遅れてしまう』

そういって、大名は息子を、ヤマオカという使用人にテントウを任せて、その場をさってしまいます。

テントウは父親に相手をしてもらえず、寂しそうです。

テントウ
『おい、ヤマオカ!』
『何箱あた? この店の「激・忍絵巻」は?』

ヤマオカ
『申し訳ございません、ぼっちゃま』
『こちらのお店ではお一人様につき』
『3パックまで・・・とせいげんされているようでして』

そういうヤマオカに、テントウは驚きの命令をくだします。

テントウ
『箱買いがダメってんなら・・・・・』
『店ごと買えばいいじゃないか』

そう言って、テントウはヤマオカに自分のカードを渡すのでした。

興味がある者と、ない者

とある駄菓子屋。

ボルトはシカダイといのじんと共に、お店でゲマキのカードを購入します。

ボルトはかなりお金をつぎ込んでいるのですが、なかなか目当ての物が入手できません。

シカダイ
『ボルト・・・お前、任務報酬全部使うつもりか?』

ボルト
『うーるせっ』

シカダイ
『そんなにしてまでよぉ・・・』
『一体何のカードねらってんだよ』

ボルト
『へへ・・・!』
『いつか当たったら見してやんよ』

それを遠くから呆れながら見つめるサラダ。

そこへミツキがやってきます。

サラダ
『本当、バカだね男って』
『中身のわかんないものに』
『あんなにお金つかっちゃって・・・』
『何が楽しいんだか』

サラダはミツキにそう話します。

ミツキ
『子供たちはみんなハマってるよ』
『大きいお店だと入荷したその日に』
『完売しちゃうほどの人気なんだ』

しかし、そういうミツキはさほど興味はなさそうでした。

そんなボルトの元へ、リーが現れます。木ノ葉丸先生が呼んでいるので来てほしいと言うのです。

大名の息子の護衛の任務

木ノ葉丸先生に呼ばれてたボルト。そこには見かけない少年がいました。

木ノ葉丸
『わりぃな急に呼び出して』
『紹介するよ、こちら火ノ国の大名』
『まどかイッキュウ殿のご子息・・・』
『まどかテントウ殿だ』

テントウ
『キミがボルト君か』
『会えて光栄だよ』

ボルトより一回り年下のその少年が挨拶をしてきます。しかし、ボルトの身なりを見て『服装がみすぼらしい』と指摘し始めます。

木ノ葉丸先生は事情を説明。

木ノ葉丸
『これも「任務」なんだボルト』
『今日から数日間』
『お前にテントウ殿の「護衛」についてもらう』

ボルトはいけすかないテントウの態度を見て、気が進みません。

しかし、この任務は大名である「まどかイッキュウ」がぜひボルトにと直々に指名した任務なのです。

そして、木ノ葉丸は、ボルトにコッソリと教えます。

木ノ葉丸
『まぁアレだ・・・ぶっちゃけた話』
『教育の一環として「忍者」のなんたるかを』
『みせてやってほしいんだとさ』

護衛と言うのは半分方便で、実際は甘え切った息子に、厳しい忍者の世界を見せてあげてほしいという事なのです。

ボルトにしてはあまり気の進まない話でありますが、仕方なく引き受けることになってしまいます。

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◆感想◆

◆強盗団を捕まえるという任務

これは私が前作の『ナルト』を読んだことが無いから感じる疑問なのかもしれませんが・・・・・、子供3人に『強盗団を捕まえる任務を与える』ってすごすぎませんかねぇ? 危ないですよ。命にかかわりますよ。

まぁ、そんなこと言ってしまったら、前回のモモシキとの戦いはどうなるのかって話になってきますが、あの時はサスケを含めて大人たちも同伴でしたからね。今回は完全に子供たちだけでの任務遂行となっています。そのためか、強い違和感を覚えてしまいました。

強盗団たちは忍びですよね? いや、そもそもこの作品の世界に登場する人物は全て忍びってことになるのかな? 何にしても、それなりに戦闘に長けた存在なのだと思われます。

それでも子供3人に任務を任せたという事は・・・・・、ボルト達の能力がそれだけ高いという評価を受けているのか、それとも、強盗団たち自体がかなり弱いとわかった上での任務だったということなのか・・・・・。

◆盗賊団の頭領『ショジョジ』

ショジョジと言ったら童謡『証城寺の狸囃子(しょうじょうじのたぬきばやし)』を思い出しますよね。おそらくこれから名付けられたのだろうと思います。

『貉(むじな)盗賊団』。この『むじな』というのは、大雑把に『アナグマ』を指す言葉らしく、つまりは『狸(たぬき)』を指す言葉だとか。細かいことはよくわかりませんが、私は『ムジナ=タヌキ』という認識です。だいたい会っていると思います。

◆大名の息子『テントウ』

『大名』が存在するんですね。忍者だけの世界ではなさそうです。

大名の息子の『テントウ』。『親の七光り』→『ナナホシテントウ』→『テントウ』と言ったところでしょうか。

憎たらしい性格のようですが、こうして考えてみると可愛い奴なのかもしれません(笑)。

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