◆前回のあらすじ◆
ハルオをかけた日高と大野のストリートファイター2Xによるゲーム対決。日高が選んだキャラは最強の『豪鬼』。大野が選んだのは持ちキャラの『ザンギエフ』でした。チートともいえる『豪鬼』を相手に、遠距離攻撃を持たないザンギエフでは圧倒的に不利なのです。
ラウンド1は日高の豪鬼による斬空波動拳地獄に、大野はなすすべもありません。日高の圧勝となってしまいました。
しかし、ラウンド2からは日高に迷いが生じてしまいます。このようにチートのような作戦で勝つのは、自分のゲーム愛に背を向ける行為なのではと思い始めてしまったのです。その迷いから隙が生まれ、大野に反撃を受けてしまいます。結果、大野の大逆転勝利となってしまいました。
そして、最終決着のラウンド3。その時には、大野のザンギエフには斬空波動拳地獄の攻撃はほとんど通用しなくなっていました。じりじりと距離を詰め、攻撃を仕掛けてくる大野。それは、日高から見ても、尊敬するほどに素晴らしい物だったのです。日高はそんな大野を見て、ゲームにも、そしてハルオに対しての想いも敗北を感じるのでした。
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◆ハイスコアガール◆
第7巻(41話・42話・43話・44話・45話)
第8巻(46話・47話・48話・49話・50話)
第9巻(51話・52話・53話・54話・55話)
第10巻(56話・57話・58話・59話・60話)
第11巻(61話・62話・63話)
原付バイクの免許をとるため勉強
原付バイクの免許を取りに行くことにしたハルオは本とにらめっこ。
標識の矢印がゲームのコマンドに見えて仕方がありません。
学校に行っても、宮尾に協力してもらいながらテスト勉強。一発合格を目指して必死です。
ハルオ
『お、俺だってな、もう高校2年だぜ』
『ゲームゲーム、ガキみたいに』
『騒ぐ年ごろじゃないんだよ』
『バイトで金を稼いだり』
『渋谷でファッションってのを意識してみたり』
『原付を乗り回してみたいって』
『気持ちくらいあるんだよ』
それを聞いて、大野さんの事だろうと言ってツッコム宮尾。
宮尾
『己を磨いて変えていけば』
『心のモヤモヤが少しでも晴れるのではと』
『無意識にいい男になろうと努力している!』
『それが「恋」だハルオ・・・!!』
『お前の心の中にいる女が』
『ハルオを突き動かしているんだ・・・!!』
それを聞いても、ハルオは移動が楽だから、カッコイイからだと否定します。
原付の勉強ばかりだと疲れるので気分転換にゲーセンへ。
とは言っても、ハルオはゲームの世界とリアルを混同してしまいそうになります。
宮尾
『バイクを追い抜きまわったり』
『1位になりたいみたいな気持ちになるなよな?』
ハルオ
『なるわけないだろ』
『でもTIME表示が』
『頭ん中に浮かんできそうで・・・』
宮尾
『危ない危ない!』
ゲームと違って、実際の世界にはコンティニューがありません。宮尾は間違っても命にかかわるミスはしないようにとハルオに注意するのでした。
ハルオが免許を取りに行く理由
ハルオが原付免許を取りに行くことにしたのは大野姉に勧められたからでした。
ハルオ自信は自分には原付免許なんて向いていないと考えていたのですが、ゲーム以外で自分のステータスを上げておいた方がいいと言うのです。
大野姉
『あの子はなーんでもできるわよ』
『姉妹とは思えないくらい順応力が高いし』
ハルオ
『まぁ、そうだろうよ』
大野姉
『そのうち車の免許なんて』
『ポーンと取っちゃうよ?』
『そん時、アンタどう思うかな?』
『差をつけられたと思って引け目を感じて・・・』
大野姉
『免許取ったらこの原付は進呈してあげる』
『これに乗ってウチまで走ってきな』
免許に合格!
そして、いよいよ原付免許の筆記試験。
受験番号は218番。
見事、ハルオは試験に一発で合格します。
さっそく大野姉にもらった原付で街中を走ります。見慣れた街も、原付に乗るとぜんぜん違う景色であるかのように感じられるのでした。
ハルオ
(大野のやつに見せたらどんな顔すっかなぁ)
(ゲームバカだけじゃねぇよって説明できっかね)
(宮尾のやつにウソついちゃったかもなぁ)
(早くて移動が楽だとぬかしちまったけど)
(あいつが言ってたこと、的を射てたのかも)
さっそく大野宅へやって来たハルオは、庭で花の水やりをしていた大野に声をかけます。
ハルオ
『こんちゃ、おじょーさん』
大野はゲーム脳なのに運転しても大丈夫なのかと心配しますが、ハルオは大丈夫だと説明。
ハルオ
『息抜きしたくなったらいつでも呼んでくれや』
『コレに乗ってすっとんでいくからよ』
そういうハルオでしたが、何故か、大野は微妙な反応を見せるのでした。
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