◆前回のあらすじ◆
珠彦の元へ現れた父親。珠彦は父親に『志磨の家を出る』ことを伝えます。これからはユヅと2人で生きていくと。父親はそれは無理だと説きますが、珠彦はそれを受け入れることはありませんでした。
ならばと、父親はユヅを置いていくよう珠彦に言います。元々ユヅを金で買ったのは自分なのだと。志磨を継ぐなら妾として一緒にしてやると条件を出したのです。それに対し、珠彦は『借用書』を用意します。そして、一生涯かけてでも必ず返済すると伝えます。珠彦は、今まで育ててくれたことに関してお礼を言い、父親の元を去っていきました。
屋敷を出ようとしたところ、そこに現れたのが珠子、リョウ、小鳥、策の4人。珠彦とユヅのことを心配し、千葉から駆けつけてくれたのでした。
スポンサーリンク
◆大正処女御伽話◆
1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話・8話)
2巻(9話・10話・11話・12話・13話・14話・15話・16話)
3巻(17話・18,19話・20話・21話・22話)
4巻(23話・24話・25話・26話・27話・28話・29話・30話)
5巻(31話・32話・33話・34,35話・36,37話・最終話)
『最終回まであと2回』となっています・・・・・。
打倒に考えるなら、9月4日発売号にて完結という事になります。まだ続くと思っていたのですが、残念でなりません。
内容紹介に至っては前回までとして、今回を含め残り3回はネタバレ感想のみにしておきます。
◆第34話の感想◆
今後の珠彦たちの予定
志磨家と縁を切ったという事で、珠彦は千葉の別荘に戻れなくなってしまいました。これからユヅの故郷である『岩手』に向かい、それから珠子が世話になっている神戸のおじさんの元へ向かうとか。
赤丸が出発点の『東京』。右下の青丸が『千葉』の別荘。右上にあるのが現在珠彦とユヅが目指している『岩手県』。そして、左下の黒丸が珠子が医者の勉強を行っている『兵庫県神戸市』です。
ストーリー上、かなり省略されてますが、かなりの長旅だと思いますよ。汽車で岩手についても、駅から実家の方まではバスも車も無いわけですからね。徒歩で数十キロも歩いたかもしれません。
しかし、愛読書をあれだけ部屋に残してよく千葉の別荘を放棄できたものですね、珠彦は。
貧乏になった珠彦
金のことなど無頓着だった珠彦でしたが、庶民の愚痴のような発言をするようになりました(笑)。
当時の1円は5000円程度です。並弁20銭ということは1000円程度ですね。サンドウィッチ30銭は1500円程度です。当時のパンは高かったという事なのだと思われます。
自己嫌悪に陥るユヅ
自分のやったことに関して自己嫌悪するユヅ。それを眼が点で見つめる珠彦がいい味だしてます(笑)。
それよりも、結局最後まで登場しなかった珠代姉さんが気になる。
珠彦はカボチャが苦手
ここにきて珠彦のカボチャが苦手設定が登場しました。これは珠彦可愛いと言ってあげるべきなのかな!?
◆第35話の感想◆
ユヅが自分を売った流れを推測
ユヅの実家は岩手県です。おそらく、ユヅが通っていた女学校は東京にあったのだと思います。そして、借金で苦しいため、女学校をやめなければいけないということを手紙でユヅが知ったのだと思います。
そして、自分を買ってくださいと申し出にやってきたと。この時、女学校の制服だったらなお良かったような。
実家の方には手紙で知らせて、荷物も一緒に郵送して、後は着替え程度を持参して珠彦の元へやって来たのだと推測してみます。
ユヅの家族
ユズの実家に住んでいるのは『おっ父(おっとう)』と『おっ母(おっかあ)』の2人だけでした。他に兄弟姉妹はいないようです。確か、お姉さんがいたとのことですが、赤ん坊の時に死んでしまったって話がどこかにありましたね。ユズは事実上の一人っ子です。
『はんこたんな』とは?
wikiによりますと
・東北地方南部で農作業時に顔に被る布
・虫除け、日焼け止め用
とのことです。
なるほど、部屋の中で身につけるものでは無いようです。
完結なのか? 打ちきりなのか?
おそらく・・・・・打ち切りだと思います。と言いますのも、今までのストーリーの流れを考えますと、作者さんはまだまだ続ける意思があったように感じられるからです。
◆まだ大正13年の1月
◆珠彦の高等学校卒業を『大正14年4月』と調整している。卒業後のことも考えての事だと思います。
◆ことり、策の2人が登場したことに、どういった意味があるのかよくわからない状況に陥っている。
おそらく、作者さんは色々とストーリーを膨らませていたのだと思いますが、打ちきりの話を持ってこられてしまったんだと思うんですよね。
おそらく、29話あたりに『第5巻で完結させてほしい』という話を持ってこられて、急展開で『兄が無くなった』という話を入れてきたのだと。
でも、打ちきりになるような雰囲気ではなかったと思うんですけどねぇ・・・・・。単行本も売れているような話でしたし。
もしかしたら
◆作者さんの体調が悪いので『第一部~完~』ということにし、数年後『第二部』が始まる
とか? 作者さんは昨年の夏に一時入院していたって話でしたので、考えられるパターンかなと思います。週刊ジャンプの方のワールドトリガーも半年以上休止してますしね。
スポンサーリンク
大正時代の一万円って
今の時代でどれくらい?
其方の方に関心がいってます(苦笑)。
漫画の方にも描かれていましたが
当時の一万円は現在の5000万円くらいですよ。
よければこちらも参考に。
http://mangakansou.xyz/archives/5285
後2話完結…残念です…(T_T)
弟・珠央、父・珠義を簡単に蹴散らし、ユヅ実家も1話片付け… 急ぎ足すぎて捻りもない…
父・珠義の初恋相手「雪ちゃん」が、ユヅ母親でもおかしくないのに、その線は伏せられたまま… 単なる偶然に隠される。
残るボスキャラ「珠代」が不気味なニタリ顔でユヅに埋め込んだ「反志磨家一網打尽催眠術」を起動させて『珠介叔父屋敷に放火』し珠彦だけを生き残らせ、残された者の苦しみを「志磨家の因習」として味合わせようとか… ありそう。
いずれにせよ急ぎ足過ぎる展開に、読者・ファンとして残念・無念が悔しすぎる!
難関突破し、やっと高校二年生編入したのに、珠彦は二ヶ月で高校生活を手放す事になり、父を動かした手紙は何だったのか?
本当の苦労は、ユヅと家庭を持って実社会と対峙するときにあるもの… そんな現実は御伽話に相応しくないのか?いや不幸をさくさく乗り越えてこそ御伽話じゃないのか?
中他半端な終焉でなく、続編に繋がるフィナーレであって欲しい!
まったくですね。ここで終わってしまってはどうしても消化不良感が否めません。理想は『第1部~完~』なのですが。作者さんがツイッターで何を語るのか注目しているのですが、最終話に関して、まだ何も話していませんねぇ。
後2話完結は、やはり作者の入院治療・長期離脱が原因なのか?しかしストーリーを短絡・歪ませてしまった問題は、第二部再開時に修復可能なのだろうか?
志磨家で倒せなかった珠代姉さんによる、ユヅの深層心理に埋め込んだ「脅迫爆弾」が潜んでいるように思う。その為の珠代隠しではないか?あまり悲惨な結末で第一部完結にして欲しくないものだ…
説明不足の早足過ぎる展開に「映画化」などの脚色し易い状況を「わざと」創り出しているように見える。父・珠義とユヅ母親の接点など…
34話ラストで珠彦とユヅが結ばれて「処女(おとめ)卒業」となるのか?ちょっと安易すぎる…
志磨家で別れた珠子を、白鳥兄妹が神戸に連れて行く展開に「綾姉さんが『えっ!』」って言うくらいに「作者混乱」が見て取れる。本来の白鳥兄妹の役割をはみ出した展開にしか思えない…
後ニ話で危険な矛盾を解決する「大正処女らしいフィナーレ」を飾れるのか?かなり心配…
あの。。。
すみませんが、内容は34~35話ですけど、表題には33~34話の感想だと書かれていますので、ちょっと修正の必要がありそうです。
ご指摘、ありがとうございます。修正いたしました。