◆前回のあらすじ◆

武井の服務事故が原因で、先輩たち怒りは頂点に達し『ヘルウィーク』が始まってしまいました。一学年たちは、今まで以上に厳しい指導と訓練を強いられることになります。

しかし、何故か武井は、全ての訓練を免除され続けます。

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台風の被害にあうこともありません。

そんな中、食堂で武井は服務事故に関して反省している態度を見せなかったため、多くの人から反感を買ってしまう状況になってしまいました。

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◆あおざくら◆

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最新『あおざくら~防衛大学校物語~』

武井を辞めさせる方法は無いか?

乾燥室にやってきた近藤は、中で『武井を辞めさせる方法は無いか』といったことを話している一学年の3人に遭遇します。

食堂で、自分の遅刻を反省していないどころか、同部屋の仲間にも謝罪していないことを知って不快に思っているのです。

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3人は武井に対して嫌がらせを行う作戦を話しあい始めました。

そこまで聞いて、近藤は乾燥室の扉を開けます。そして、中にいた3人にこう言い放ちます。

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近藤にこう言われ、3人は冗談だと引き下がります。

しかし、近藤は武井の置かれている立場がどんどんと悪いものになってきていると心配するのでした。

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(事故走り)朝から乙武装で全力ダッシュ!

地獄のようなヘルウィークの一日目が終わりました。皆ヘトヘトです。

そんな皆に、サカキ部屋長は、明日は朝から『乙武装』で集合だと伝えます。

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朝から全力ダッシュです。しかも、とてつもなくペースが速く、なかなかついていけません。

そこへサカキ部屋長がやってきます。

『おせーーーぞ、近藤ーーー!!』
『なんでおせーんだ!』

『はいっ!』

『頭でっかちか?』
『体力錬成足りてねぇんじゃねぇか?』

『はい!』

『なんだテメー!』
『はいしか言えないのか!』

『はいっ!』

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なんと緑石をリュックの中に入れられて走る羽目になりました。

『部隊に入ったらもっと思いの担いで走ることもあるんだ!』
『序の口だこんなもんー!』

『はいっ!』

『他の奴に遅れをとるなーーー!!』

『はいーーー』

こんな地獄のダッシュの中、武井はまた一人だけ走ることを免除されていました。

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周りの反感はつのります。

下級生の事故は上級生も責任を負う

朝食で、松平先輩が近藤に話しかけてきます。

同じ中隊ということで、松平先輩もヘルウィークに巻き込まれています。平気な振りをしていますが、なかなか堪えているようでした。

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武井が謝らない限りヘルウィークは続く

近藤は松平先輩に『なぜ武井はヘルウィークの罰を外されているのか』を聞きます。

それに対して松平先輩は、武井はめちゃくちゃ厳しい罰を受けていると答えます。

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今回、武井が罰を受けずにじっと見るだけになっているのは、『自分のせいで仲間に迷惑をかけていることを実感させるため』なのです。

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そのことに武井が気づき、素直に謝罪すれば、ヘルウィークは終わるはずです。

松平先輩はこんなに厳しい罰を武井は一週間も耐えられるはずはないと考えています。おそらく、もうすぐにでも泣きを入れてくるだろうなと。

しかし、その話を聞いて近藤は頭を抱えます。

『あの・・・もしも、もしもですよ・・・』
『もし武井が・・・それでも謝らなかったら・・・』

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武井謝らず、一週間経過・・・・・

武井が謝罪することなく一週間が過ぎてしまいました。

そして次の週・・・・・ヘルウィークはまだ続いています。

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近藤達の地獄は終わりそうにありません・・・・・。

◆感想◆

武井が心配だという状況から一転、中隊全ての身体が心配になってきてしまいました。これはまた予想を上回る超展開です(笑)。

武井的には、現在自分が置かれている状況の意味は理解できていると思われます。ではなぜ謝罪をしないのか?

①プライドが邪魔をして謝罪できない

結構、プライドが高そうな人物なので『謝罪したい』という気持ちはあっても、なかなかそれができないってのがあるのかもしれません。

②仲間意識が乏しく、知ったことではない

ここまで薄情な人間ではないと信じたいところです。何より、こういった判断を下すなど愚かで意味がないことくらいは気付くはずですからね。

③今後、どういった展開になるのか知っている

武井は防大に関して一番詳しいっぽい人物でしたから、こういった場合、先輩たちがどう考え、どういう状況になっていくのか知っているという可能性もあります。とは言っても、この状況で武井が得をする流れがあるようには思えませんので・・・これはないかなぁ・・・。

まぁ、打倒に『①』が正解なのだと思います。それでいて、サカキ部屋長的には『武井が謝罪しやすいような状況を作ってあげられていない近藤達の責任も重い』と判断しているのではないでしょうかねぇ。

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