◆前回のあらすじ◆
防衛大学校での入校式、そして家族と数日ぶりに話もし、これからの生活に期待を躍らせていた近藤達。しかし、サブ部屋長が近藤に言い放ちます『お客様の時間は終わりだ』。
次の日からは、驚くほど、先輩たちの態度が変わりました。
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◆あおざくら◆
1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話)
2巻(8話・9話・10話・11話・12話・13話・14話・15話・16話・17話)
3巻(18話・19話・20話・21話・22話・23話・24話・25話・26話・27話)
4巻(28話・29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話・36話・37話)
5巻(38話・39話・40話・41話・42話・43話・44話・45話・46話・47話)
6巻(48話・49話・50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話・57話)
7巻(58話・59話・60話・61話・62話・63話・64話・65話・66話・67話)
8巻(68話・69話・70話・71話・72話・73話・74話・75話・76話・77話)
9巻(78話・79話・80話・81話・82話・83話・84話・85話・86話・87話)
10巻(88話・89話・90話・91話・92話・93話・94話・95話・96話・97話)
連帯責任
入校式後の初めての訓練。今までとは比べ物にならないほど厳しいものとなっていました。
沖田の点呼でのミスのため、連帯責任で全員が腕立て伏せ30回。
『腕立て・・・用意だ・・・』
『早くしろ。』
『早くしろぉ!!』
『腕立て30回!! かかれ!!』
『声が小せぇーんだよ!!』
『しっかり腹から声を出せ!』
『顎が床につくくらい下げろぉ!』
慣れない1年生たちは30回で息が上がっています。上級生たちは慣れているようで、まるで息が上がっていません。
そして再び点呼!
『1ッ』
『2ッ』
『3ッ』
『4ッ』
『ご・・・5!!』
沖田がまたどもってしまいました。
『全員腕立て20回!!』
『用意!!』
上級生はすぐに腕立ての態勢に入りますが、体力のない1年生は焦ります。
『ちょっと待ってください!!』
『1年の失敗なら俺らだけじゃないんすか?』
そういう原田に坂木は言います。
『連帯責任だ。』
『沖田学生の失敗はオレを含め全員で責任を取るんだよ。』
『見ろ。先輩たちは全員連帯責任取る構えだろ?』
『沖田学生! 原田学生!!』
『お客様扱いは終わりだ。』
『人様の税金を使う国家公務員としての自覚を持て!』
近藤は先輩たちのあまりの豹変ぶりに驚きます。
『一人の失敗は全員の責任だということを忘れるな!!』
『指摘事項に改善が見られないようであれば』
『こういった形で反省を行う! いいなっ!!』
『ハイッ!!!』
『一学年、声が小さいっ!!』
『はっ・・・ハイ!!』
沖田は困惑し、西脇サブ長に助けを求めようとしますが、西脇サブ長はまったく相手にする気配はありません。
坂木部屋長は、沖田と原田の対番である井上と西村に指導します。
『井上学生! 西村学生!』
『はいっ!』
『はいっ!』
『このクソ情けない奴らの対番はお前らか?』
『ちゃんと教えられなかったお前らには』
『追加で腕立て20回プレゼントしてやる』
そういって、坂木部屋長は上級生たちにも言います。
『いいかオマエら!』
『一学年ができていないのは対番の責任!!』
『対象の一学年以上に反省を行ってもらうぞ!!』
『これは決して罰ではない・・・』
『反省だ!』
『キチンと指導ができない自分を恨め!』
『嫌なら失敗のないようにしろ!!』
近藤はあまりにも厳しすぎるため『やりすぎじゃないのか?』と疑問に感じます。連帯責任である以上、全員がちゃんとできない限り、何も進みません。突然の変化に困惑の死っぱなしです。
『腕立て20回かかれ!!』
沖田は自分の失敗で皆に腕立てを刺せてしまっている事態に焦りを感じています。
『自分の失敗で他の人に迷惑は嫌だ・・・!!』
今まで以上に必死です。
部屋に入るときのアイサツ
廊下は走って戻るように指導される1年生たち。訓練も終え、やっと一息つけると部屋に戻ってきますが・・・・・
部屋では竹刀を持った坂木部屋長が待ち構えています。
『入室要領演練!』
『対番に習ったろ。』
『部屋に入るときのアイサツだよ、今やって見せろ。』
『他の野郎もチンタラ歩いて部屋に戻ってんじゃないっ!』
『走って戻ってこい! 廊下は走るもんだ!』
沖田は部屋に入るときのアイサツをします。
『入ります!』
『一一三小隊一学年、沖田学生は坂木さんに要件が・・・』
『声が小さぁーーーい!!』
『いいか、次は他の部屋回ってアイサツして来い。』
『中隊全部の部屋から合格とって来い!』
『次ィ、近藤!』
『は、はいっ!!』
『入ります!!』
『入室時に防止かぶってんじゃねぇ、やり直せ!!』
『一一三小隊、近・・・』
『敬礼は10度、手は軽くグー!』
『脚の開き60度ォ!!』
『は・・・入りま・・・』
『帰れェ!!』
初日で辞めていったヤツ
どこの部屋も同じことをやらされていました。一年生は廊下に出て挨拶の順番待ちです。
とある一年生の会話が聞こえてきます。
『ある程度覚悟はしてたけどこのギャップは反則だよな』
『着校日に辞めたヤツみたいにオレもあの時辞めて一般大に戻ればよかったよ。』
近藤に同盟を組まないかと言ってきたバスの男のことです。
どうやら初日で辞めてしまった理由は、四年生にナメた口をきいてしまって胸ぐらをつかまれ威嚇され、しょんべんをちびってしまったということらしいです。『お役様』という扱いで勘違いしてしまったということしょうね。
そして、松平先輩が『入校式が終われば、いずれわかる』と言っていたあの言葉。
あの時、理由をハッキリと説明しなかったのは、近藤が防衛大学校をやめてしまわないようにということからだと判断します。
廊下のスミにはうずくまって泣いている一年生が居ました。近藤は『泣くんじゃない。ほら、頑張ろう!』とう励まします。
しかし、泣いている一年生は完全に落ち込んでいました。
『・・・裏切られたんだ。』
『初日の先輩や対番の人の対応も・・・』
『それに、さっき先輩に言われたんだ。』
『もう簡単には辞められないって・・・』
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西脇サブ部屋長の指導
『近藤・・・』
声をかけられたため振り向くと西脇サブ長がいました。
『近藤・・・今どういう状況か・・・』
『理解できているか・・・?』
『廊下で先輩と出会った。』
近藤はハッと気づきます。
『こんば・・・』
『違うっ!!』
『着帽時は10度の敬礼ではなく、挙手の敬礼だ!!』
『腕角度、甘い!』
『手を伸ばすな!』
『かかと揃ってない!!』
『防止の中心が2mmほどずれている。』
『近藤ぉお・・・・・』
『同じ部屋になった縁だ!』
『これから全身全霊を込めて』
『士官の心っちゅうもん叩き込んでやる!!』
西脇サブ部屋長の圧力に近藤は後ろに倒れこんでしまいます。
『光栄に思え。』
『・・・・・・・はい。』
『よぉーし、腕立てよぉーいっ!!』
そして、一日の終わり
消灯時間、皆はベットの中で眠ります。
しかし、一年生はなかなか眠れません。
腕立てによる腕の痛さ、掛け声による喉の痛さ、ところどころでみんなのうめき声が聞こえてきます。
こうして、近藤の本当の防衛大学校での生活が始まりました。
あとがき
厳しい訓練、そして上下関係が始まりました。
これ、次の日に筋肉痛になるのではないでしょうかねぇ。ボクも時々思い出したように筋トレやるけど、あまり激しいものをやると2~3日、長い時は1週間は筋肉痛でまともに動くことができない状況になってしまうこともありました。
体を鍛えてこなかった人は、初日で相当数の人が筋肉痛で動けなくなるんじゃないでしょうかねぇ。次回辺りにやるのかな?
そして、思い出したように気になったのがこのシーン。
何だか、ここで名前の挙がったものが厳しいことをされているように思えます。『狙っていく』というのは『厳しくしていく』という意味なのかなと感じました。
沖田が厳しくされているのはトロイから・・・。近藤が西脇先輩に名前を挙げられたのは・・・やっぱり、松平先輩の付き添いで女子の部屋を覗きに行ったために目をつけられてしまう結果になったんでしょうねぇ。
ま、松平先輩・・・・・!!
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連載を開始するタイミングを間違えてしまった作品
防衛大学校も退校者が3割と多くブラック企業並みの大学校でもある、青春劇と言うよりもストレスの溜まる漫画だ
1年以内に終わるのは確実
あれだけ厳しいとなると、やっぱり3割くらいは辞める人もいるかもしれませんね。防衛大学校側としても、辞める人が多いというのは問題だと感じているはずです。
今回、サンデーで『あおざくら』の連載がはじまったというのも防衛大学校側としては『こんなに厳しいところなんですよ』ということを広く皆さんにに周知していただきたいということなんだと思います。知っていれば、心構えをもって入ってくる人も増えるでしょうし、辞める人も減ってくるでしょうから。
ツィッターではすでに批判を受けている状況だ
連載を開始するタイミングが悪い過ぎた、安保法案の継続審議と安保法案に反対する若者たちの増加
強制徴兵の漫画としか見えない、作者もサンデー編集部にも既に抗議は批判の手紙やメッセージが来ているのかもしれない、読者のストレスをためるだけ漫画になる
あおざくらは1年で連載に幕を閉じる可能性はあり得る話だ
サンデーはジャンプやマガジンと比べれば発行部数がダントツに落ち込んでいます。
それで、サンデー雑誌自体が革命を起こすべく意気込んでいるようです。
今回の『あおざくら』の連載も、当然反発は予測しているはずです。
むしろ『炎上療法』くらいに考えていると思いますよ。
批判されて話題になれば儲けものって感じでしょうか。
僕個人が見ている感じでは、
ストーリーが進むにつれて注目度が上がっている印象を受けます。
編集部の方はコミックの売り上げがどの程度のびてくるかに注目しているでしょうねぇ。
もうサンデーを買わない読者が増えそうな漫画になってしまった
サンデーはいつまで暗黒の時代は続くのだあろうか、あおざくらは大コケしてしまった
あおざくら、面白いですね!
こういう作品を通して、少年たちも仕事をする、社会に役立つ、といったことを肩肘はらず身近に学べると思います。
引続き、応援しています~