◆前回のあらすじ◆
近藤は防衛大学校での初日を迎える。良い仲間、良い先輩に恵まれ、これからの生活に期待を持てる1日だった。
ところが、着校日に来ていない新入生がいる、初日で学校をやめていく人がいるなど、近藤にとって不可解に感じることもあった。
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◆あおざくら◆
1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話)
2巻(8話・9話・10話・11話・12話・13話・14話・15話・16話・17話)
3巻(18話・19話・20話・21話・22話・23話・24話・25話・26話・27話)
4巻(28話・29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話・36話・37話)
5巻(38話・39話・40話・41話・42話・43話・44話・45話・46話・47話)
6巻(48話・49話・50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話・57話)
7巻(58話・59話・60話・61話・62話・63話・64話・65話・66話・67話)
8巻(68話・69話・70話・71話・72話・73話・74話・75話・76話・77話)
9巻(78話・79話・80話・81話・82話・83話・84話・85話・86話・87話)
10巻(88話・89話・90話・91話・92話・93話・94話・95話・96話・97話)
防衛大学校2日目の朝
ラッパが鳴り響く音で皆目を覚まします。まだ、朝早いようで、新1年生達はまだ眠そうです。それを4学年の西脇先輩が起こしに来てくれます。
朝から乾布摩擦
服を着替えようとすると、西脇先輩が言います。『下だけ着替えて、上半身は裸で外に集合。』と。皆、上半身裸で外へ移動しました。
外に出てきたのは1年生だけでなく、上級生も出てきていました。どうやら毎朝、乾布摩擦をやるようです。
原田は女子はどうしているのかと必死に見渡しますが、当然、服を着ています(笑)。
まだ4月になったばかりの早朝です。慣れない1年生たちは寒くてたまりません。
上級生たちは慣れているせいか、平然としています。何より、とてもたくましい体つきであり、力強い筋肉をしています。自分たちもああなれるのかなと、近藤と沖田は話をします。
1年生が上級生を見ていたように、上級生も1年生を見ていました。
部屋長の坂木とサブ部屋長の西脇が話をしています。
坂木はカンピン(親が自衛官)の沖田に興味を持っているようです。西脇は強いて言うならということで近藤に興味を持っているようです。
学生舎内の清掃
完封摩擦のあとは清掃。2学年が1年生に清掃の手本を見せています。
清掃は2学年がやっています。1年生はそれをみているだけです。ちゃんと理解できるように、言葉での説明も行っています。
朝食
乾布摩擦、清掃と来て、やっと朝食です。
皆にとって一番楽しい時間です。納豆、魚、卵、ご飯とバランスのいい食事で近藤も大満足です。そして、おそらく無料です(笑)。
体の大きい西脇先輩もさることながら、沖田も存分に食事を楽しみました。
部屋長の坂木は潔癖症?
部屋長の坂木によって『洗濯室』『乾燥室』の説明がなされています。天気のいい日は屋上に干すこともできるようです。
小隊ごとに冷蔵庫もあるようで、皆そこにいれています。ただし、自分のものは名前を書くようにと。『お前らと関節キスとか死んでもゴメンだ。』と。思いのほか、気にするタイプのようです。
坂木はそのまま喫煙所に向かいます。タバコは吸っているようですね。
上級生には挨拶と敬礼
廊下ですれ違う時、相手が上級生であれば挨拶と敬礼をしなければいけません。これは大変ですね。一日に何十回、何百回としなければいけないのではないでしょうか。ちょっと想像できません。
メチャクチャ可愛い女子
廊下で女子ともすれ違います。とても可愛い子でした。
近藤達は上級生の先輩もいたため敬礼をしますが、それをみて女の子も慌てて挨拶を返してきました。
先輩かどうかの見分け方は腕についている桜の数で判断するようです。『1つが2学年』『2つが3学年』『3つが4学年』と。それをみて、相手が上級生かどうかを判断しなければいけないようですね。
可愛い女の子(乙女ちゃん)は軽く会釈をして去っていきました。
とても可愛い子だったので沖田と原田は大喜びです。
松平先輩も乙女ちゃんに興味津々
部屋に戻った近藤は今後の予定を立てます。服務の宣誓、学生鋼領(がくせいこうりょう)、学生歌と覚えることが多いことを確認。入校式までの3日で暗記するつもりです。
沖田と原田は部屋に戻ってもまだ乙女ちゃんのことをはなして浮かれていました。可愛い子がいてよほどうれしかったようです。
そこへ、対番の2学年松平先輩がやってきました。近藤にアイロンがけの仕方をおしえるのが目的のようです。
近藤はやってみせます。なかなか上手いようで松平先輩は店が開けるとおだてます。近藤は実家で料理の手伝いなどもやっていたのでお手伝いレベルで色々できるのかもしれません。
松平先輩にも乙女ちゃんの話は届いているようで、きになるなーと浮かれています。近藤『アンタもか。アンタもなのか。』とツッコミます。『なんだ、近藤学生は草食系か! イカンぞ! もっと若者はガツガツするべきだ!』と。松平先輩、ノリノリです。
(笑)。
新入生がたった1日で辞めた理由は?
近藤は松平先輩に聞きます。
『昨日、執拗に自分を同盟に迫った同じ新入生が、夜にこの寮を去るところを目撃しました。形はどうであれ、あんなに強い意志を持って入ったのに、なんで彼はたった1日で辞めることに・・・・・?』
松平先輩は
『入校式が終われば・・・いずれわかる。』
そう伝えます。
先輩たちはとても親切なのですが、何かを隠している雰囲気です。入校式が終わったら何があるんだろうと、近藤も気にかけています。
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女子部屋を覗きに行く
『じゃあ、行こうか!』
松平先輩は唐突に近藤を誘います。どうやらこちらが本題だったようです。
松平先輩によりますと
・防大は共学で恋愛はNGってわけではない
・しかし内恋といって周囲に良い印象を与えない
とのこと。
例えそうだとしても、普通に会いに行けばいいわけです。
松平先輩、曰く。
『こっそり覗く方が燃えるだろ。』
困った先輩です(笑)。
松平先輩の黒い部分に困惑する近藤ですが、教材や生活用品をおごってもらっている手前、逆らうのもアレだと。
中を覗いてどこに座っているか確認するように指示を出す松平先輩。『マジすか・・・』と近藤。『バカ者!返事は「はいっ」だけだ!』と強引に指示を出す松平先輩(笑)。
近藤は中を覗こうとすると・・・乙女ちゃんが開いてる窓から外を見に来ました。
バッタリ遭遇し、目と目が合ってしまう近藤と乙女ちゃん。
乙女ちゃんは持参のナギナタを手にすると外へ走っていきます。
週番によるの罰
見つかってしまった松平先輩と近藤は『大隊週番室』へ呼ばれ、罰を受けています。
罰の内容は『空気イス3分3セット』です。
松平先輩は慣れているのか、話をする余裕があります。近藤はかなり苦しそうです。
入校式前は特別な「お客様」
空気イスの罰を終えた後、松平と近藤は部屋から出ていきました。
どうやら、松平は今だけ特別な時期であり一般学生と同じことができるとわかっていてやったようです。
実際は、かなり厳しい処罰を受けるような内容だったのでしょう。
どうやら、入校式後から本当の厳しい生活が始まるようです。
2階は女子専用
松平先輩のせいで酷い目にあった近藤。
洗濯室で洗濯をしに行きますが、1階はもういっぱいで余裕がありませんでした。そこで2階の洗濯室を使うことにしました。
周りが暗くてよく見えません。何か垂れ下がっているのでなんだこれと触ってみる近藤。
乙女ちゃんとバッタリ遭遇してしまいました(笑)。
入校式の練習中、女子たちは近藤を見ながら何かヒソヒソ話をしています。女子たちが近藤を見ているので『近藤ってモテルんだね。』と仲間は言いますが・・・・・実際は女の敵と思われているようです。
頑張れ、近藤学生!(笑)
あとがき
第3話は防衛大学校での2日目の生活を描いています。
『朝が早い』ということを覗けば体育会系の学生寮ってイメージなのでしょうか。まだ本格的な防衛大学校での生活は始まっていませんので、近藤達もそれほど忙しくはないのかもしれません。
2話からちょこちょことでてきていたヒロインらしき女の子。今回は『乙女ちゃん』ということで名前がわかりました。もう色々なところで可愛いと噂になっているようです。近藤は地元の正妻がいるためかあまり興味を示しませんでしたね(笑)。
そして、松平先輩の思いがけない黒い部分と、アクシデントで近藤は女子たちから女の敵のレッテルを張られてしまったようです。今後の巻き返しを期待いたします(笑)。
『狙ってくのか?』とはどういう意味か?
先輩たちは『狙ってくのか?』と何やら話をしています。どういう意味なんでしょうね? 『積極的に指導する対象とする』ということなのかなと思いました。
また、『指導し後輩が結果を出すことで自分の評価にもつながる』というシステムが防衛大学校内にあるのではないかなと推測しています。
本当の物語は入校式が終わってから?
初日に同盟に誘ってきた同じ新入生が初日で寮をさっていきました。近藤は不思議に感じています。
この件に関して、松平先輩は『入校式が終われば、いずれわかる』と返答。ハッキリとしたことは言ってくれませんでした。
いよいよ次回、第4話が入校式です。
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主人公の設定が、「実家が自営業の飲食店で貧しく進学を諦めていたが、防衛大学校は勉強ができ、お金ももらえると知り進学を決める。」とありますが、防衛大学校の学生のイメージの低下につながります。医学部にも合格したのに防衛大学校に進んできた学生さんや、実家が高級官僚や地元の土地持ち、医師の子息も多くいます。今後の物語の展開の中で、そのような学生さんもいること描いていただき、せめて負のイメージを回復させてください。
コメント、ありがとうございます! 確かに負の印象を感じる一文だとは思いますが、現時点では事実関係のみで説明しております。その点、ご了承くださいませ。
もちろん、キャラクターごとに心情の変化があれば、説明に関しては少しずつ変化を加えていく予定です。