◆前回のあらすじ◆
平山が防大を辞めるための面談を行っているという事を知り、前期同部屋だった皆が集まって平山を説得することに。しかし、近藤は『平山は防大を辞めた方がいい』と言います。平山は防大とは違う別の夢を見つけたのだから、そちらに進む方がいいと判断したのです。結局、平山は防大を辞めることに。皆に別れを告げて地元へ帰っていきました。
平山が防大を辞めたことで、笑みを浮かべる土方。土方と近藤の間で交わされた『誰かが防大を辞めたら責任を取って小付を辞退する』という約束。果たして近藤は・・・?
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◆あおざくら◆
1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話)
2巻(8話・9話・10話・11話・12話・13話・14話・15話・16話・17話)
3巻(18話・19話・20話・21話・22話・23話・24話・25話・26話・27話)
4巻(28話・29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話・36話・37話)
5巻(38話・39話・40話・41話・42話・43話・44話・45話・46話・47話)
6巻(48話・49話・50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話・57話)
7巻(58話・59話・60話・61話・62話・63話・64話・65話・66話・67話)
8巻(68話・69話・70話・71話・72話・73話・74話・75話・76話・77話)
9巻(78話・79話・80話・81話・82話・83話・84話・85話・86話・87話)
10巻(88話・89話・90話・91話・92話・93話・94話・95話・96話・97話)
あらすじ
平山が防大を退校してしまいました。そのことで土方が近藤に『小付を辞退する』という約束を守るようにと詰め寄ります。しかし、近藤はそれを断ります。あの時、近藤は小付のことをよく理解していませんでした。何より感情的になって約束をしてしまったことも問題だったと。例え小付である自分が間違った判断をしてしまったとしても、小隊学生長がだ足してくれると信じています。だからこそ、近藤は小付を辞めないと主張します。
近藤は、なぜ土方は小付にこだわるのかと聞いてみると、土方は『能力がある人間が組織を動かすべきだから』だと答えます。土方は近藤が自分と同じタイプの人間だと語りますが、近藤は自分と土方はまったく違うと返答します。しかし、それでも近藤は土方の事を理解して見せる、と。それを聞いた土方は、何だかおかしくなって笑い出してしまうのですが、近藤に背を向けた後は怒りの表情へと変わるのでした。
食堂で遭遇した近藤と沖田。沖田は平山に防大を辞めた方がいいと言ったことに関して不満に感じており、その件について疑問をぶつけてみます。近藤は平山とは一緒に頑張って来た仲間だったから一緒に卒業したいと言うのが本心だったけど、平山の夢を応援してあげたかったから・・・と説明。それを聞いた沖田は近藤も平山の事を大切に思っていたんだなと理解出来て、何だかうれしくなって近藤に抱き着いてしまうのでした。
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◆感想◆
近藤『オレは小付を辞めない』
前回の感想で行った予想で言うなら『②』に近い内容の結果となってしまいました。
近藤
『オレはあの約束をした時』
『小付というものの意味を』
『キチンと理解していなかった』
『しかし、今回の事でオレは学んだんだ』
『あの時、オレは感情に任せて約束をしてしまったが』
『感情的な判断は間違いを生んでしまう』
言いたいことは分かりますが、これは土方の言う通り『屁理屈』と言われてしまっても仕方がないように思えます。ですから、この手のパターンは一般的には無いと予想していたのですが、ちょっと想定外でした。
『能力のある人間が組織を動かすべき』は本心なのかな?
この主張、言いたいことは分かるのですが、何だか本心では無いような・・・、というか、また別の理由が存在するように思えます。
近藤が『オレは土方を理解して見せる』と言った時の土方のこの表情。
驚きの無表情から、それを誤魔化すかのように笑い出します。
そして、近藤に背を向けた後のこの怒りの表情。
感情の変化が凄まじいです。土方の闇はなかなかなに深そうです。
それよりも、色々な表情を見せてくれる土方が素晴らしい(笑)。
沖田はやっぱり近藤が大好き
平山に防大を辞めた方がいいと言ったことに関して、不満をあらわにする沖田。
近藤は、本心は平山と卒業まで頑張って生きたかったという事を沖田に説明。そして、沖田のこの笑顔。
近藤と沖田の間に大きな亀裂が・・・!と思っていましたが、簡単に解決してしまいました。大きなトラブルに発展するのかもと思いましたが、まぁ土方も大変ですし、小付としても大変ですし、そんなにトラブルを抱え込ませたくは無いという尺者さんの考えがあるのかも。
2人の愛は深まるばかりです(笑)。
サンデー、マガジン更新作品
当ブログにて毎週水曜日に更新している4作品です。
◆ダイヤのA act2
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よければご一緒にどうぞ。
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かなり厳しい見方ですが土方の挑発に乗って小付のポストを賭けの対象にしてしまった点は近藤に全く落ち度がないとは言い切れないんですよね。近藤が小付を辞めないなら坂木の近藤への厳重な指導と113小隊1年生の嘆願で手打ちとか?沖田や原田、東堂あたりは近藤がこんな形で小付辞退はさすがに納得しないでしょうし。
前回を読み終わった段階でもまだ、
「何らかの急な偶然により、平山が防大を辞めるメリットがなくなり、
防大に戻ってきて退校措置が取り消される」
という『少年誌的な』展開の可能性を多少考慮していました。
特に今回は、近藤の小付の扱いが絡んでいますので。
特にそんなこともなく話が進んだことで、
ああこの漫画はそういうことはしないんだなと改めて実感しました。
少年誌でよくこの小付とかいう責任管理職の話をまとめたなと
感心したのと、
やはり他の方の言っている少年誌としての展開があるんじゃないかと期待してもいました。
結構容赦ないなあと。
決める時は決めないといけないという、もう子供ではないって感じを少し思いました。
近藤が平山の退学を認めたのは、自分のことよりも友の将来を考えられる視野も持てたからだ。また、土方の挑発にも乗らず小付きを辞退しなかったのも、立場を考えられるまで成長した証だ。この漫画は防衛大の在り方や主人公たちの成長を扱っており、少年誌にしては派手な喧嘩もなく地味なように思える。しかし大人のコミックとして十分通用するストーリを持っている。もし万一にも人気が落ちて、サンデーの掲載がなくなっても、近藤の卒業までは他紙に移ってでも続けて欲しい。