◆前回のあらすじ◆

夏休みに入った後、近藤の家に訪れて引越しの手伝いを行う原田と武井。近藤は今夜行われるお店のお別れ会もと2人を誘いますが、縁のある者達でゆっくり過ごしてほしいと言い、2人は近藤の家を出て行きます。

お別れ会には高校の友人や近所の人、常連さんの他に、自衛隊に入った桂木さんも来てくれました。近藤にとって楽しい時間となります。しかし、料理を楽しそうに作っている近藤を見て、桂木さんは近藤の将来を気にかけます。自衛隊に所属するという事は、いざという時に国を守る事であり、命をなげうつ覚悟が必要だという事だからです。

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◆あおざくら◆

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最新『あおざくら~防衛大学校物語~』

命をかける覚悟があるのか?

料理を楽しそうに作っていた近藤を見て、桂木は本当に自衛隊を選んで良かったのかと近藤に聞いてみます。自衛隊は、場合によっては国のために命を投げ出さなければいけないこともありうるからです。

桂木
『1999年に能登半島沖で発見された』
『不審船を追跡する中で』
『自衛隊史上初めて海上警備行動が』
『発令された事件だ』

『警告射撃や発行信号を使った』
『停船命令が功を奏したのか』
『不審船が止まった』
『彼らは立ち入り検査を行おうとした』

『拉致された日本人がいる可能性もある』
『だが救出のための訓練を受けたことはない』
『武器による抵抗も予想されるが』
『防弾チョッキすらない状況だった』

『暗い海の中、軍事訓練を受けている』
『工作員と銃撃戦になる』
『非常に緊迫した状況だ』

『さらに工作船には必ず自爆装置が存在する』
『普通に考えて』
『立ち入り検査体の犠牲を避けることは難しい』

『だが、それを国の意志として求められたなら』
『我々はやらなくてはならないんだ』

桂木
『その覚悟はあるのかい?』

そう聞かれて、近藤は返答に窮してしまうのでした。

勉強する以上の何かを学べている

困っている近藤を見て桂木は謝ります。

以前、自分が防大に行くことを勧めてしまったため、少し責任を感じてしまっていたのです。

今日、料理を楽しそうにしている近藤の姿を見て、自分のせいで自衛隊の道に・・・・・と。

近藤
『・・・いやっ、それは違います!!』
『オレは膨大に言ったことに後悔して無いです!!』

近藤
『命とか覚悟とか今はわからないですが』
『ただ勉強する以上の何かを』
『学べていると思ってます』

そのように真剣に返答する近藤を見て、桂木は笑みを浮かべます。

桂木
『そっか』
『じゃあ頑張って卒業しろよ!!』
『そして幹部候補生学校言って次に自衛隊だ!!』
『その時は・・・・・』

近藤
『はっ・・・はい!』

 命をかけて守りたいものは?

お店のお別れ会も終わり、近藤は後片付けを手伝いながら、桂木に言われたことを思い返します。

桂木
(気味が人を殺すことも・・・)
(殺されることもあるんだ・・・)

そこまで真剣に考えてきたことがなかったため、近藤もなかなか答えを見出せません。

片付けが終わった後、一緒に片づけを手伝った常代が防大の事を教えてほしいと近藤に言いますが、近藤はテーブルに伏せてしまい返事をしません。考えに集中してしまって耳に入らなくなってしまっていたのです。

近藤
(殺すことも、殺されることもある・・・)
(命の覚悟・・・)
(実際に死と直面したところで)
(命をかけて任務を遂行できるだろうか)
(命をかけてもオレがやりたいこと・・・)

そして、起き上がると目の前には常代が。

常代
『何よ?』

近藤
『いや・・・別に』

その後、防大の事を知りたいという常代に、近藤は自分が経験したことを話し出すのでした。

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◆感想◆

幹部候補生学校

てっきり『防大』が『幹部候補生学校』だと思っていたのですが、違うんですね。防大で4年間学んだあとに行くのが『幹部候補生学校』のようです。

そして、防大が神奈川県にあるのに対して、幹部候補生学校は福岡県の久留米にあるとのこと。私自身、福岡市に住んでおり、電車で行けば片道1時間半、料金1500円程度ですから、そこまで遠いというわけでもありません。何かイベントでもあるなら行ってみようかなぁと思います。

能登半島沖不審船事件

そういえば、以前、ニュースでやっていたように思います。不審船に始めて銃撃したみたいなことが語られていたような? それで調べてみると『九州南西海域工作船事件』というものも出てきました。こっちは不審船が自爆して沈没してしまったと書いてあります。

これはちょっと危なすぎますね。エンジンを何とか破壊して、動けないような状況にして、それから乗組員が自主的に出てくるよう説得するしかないように思います。

自衛隊の活動って本当に大変です。もっと世の中に広く知られるべきだと思います。

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