◆前回のあらすじ◆

防衛大学校にきて2日目、親切な先輩方の指導を受けながら、校内での生活やルールを覚えていきます。

乙女ちゃんという可愛い女の子もいてバラ色の生活が始まるのかと思いきや、数々の失態から女の敵扱いされる近藤くんです(笑)。

そして、いよいよ入校式。防衛大学校での本格的な生活が始まります。

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◆あおざくら◆

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最新『あおざくら~防衛大学校物語~』

入校式前日

入校式前日、近藤は部屋で松平先輩と共に基本動作の練習をしています。なかなか好調なようです。

好調の近藤ですが、沖田が浮かないかを押しています。理由は練習のとき。

点呼をしている時、誰かに後ろから蹴られてしまいました。沖田は『先輩に目をつけられているのかなぁ・・・』と不安がります。

それを聞いていた部屋長の坂木は

『ただオマエガドンクダイだけだ』

と一蹴。

沖田は坂木先輩を怖がります。原田は坂木先輩が蹴った犯人ではないかと疑います。

近藤の疑問

厳しいところはあっても先輩たちは優しいし、基本的にはうまくいっています。唯一気になるのは、初日に辞めていった人物のこと。

わずかな疑問を抱えながら、いよいよ入校式を迎えます。

入校式

4月5日、入校式を迎えます。

この式には防衛省、自衛隊の高級幹部はもとより、各国の駐在武官も出席しています。

新入生は学校長から学生として任命され、服務の宣誓を行い、これにより彼らは正式に防衛大学校の一学年となります。

久しぶりの家族との会話

入校式には父親、母親、妹も来ていました。

入校式後、近藤は家族と一緒に食堂に向かい、学校生活の話をします。

学校内の様子を聞く父親に対して近藤は

『掃除、アイロンかけ、ウチでしてたことと変わらない。』
『あと、先輩たちもみんな優しく教えてくれるし』

防衛大学校はもともと偏差値の高い大学でもありますし、変なことはないだろうと家族も安心しています。

妹は
『可愛い子とか好みとかいた?』
『いるんでしょー。常ちゃんに言ってやろー。』
と茶化します。

近藤以外の皆も家族との会話を楽しんでいるようでした。

そして、安心して、皆帰っていきました。

お客様の時間は終わり

入校式も終わり、近藤と沖田は部屋で一息ついていました。

そこへ、サブ部屋長の西脇先輩が、いつものように笑顔で話しかけてきます。

『二人ともー両親への挨拶は済んだか?』
『うんうん、入校式で防大生としての自覚が沸いただろ!』
『気を引き締め直したところで、さあ!』

『お客様の時間は・・・終わりだ。』

そう言って、真剣なまなざしを二人に向けます。

いきなりの空気の変化に、近藤は『え?』と戸惑います。

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厳しい訓練の始まり

次の日の練習、明らかに今までとは違っていました。

部屋長坂木の声がけたたましく響きます。

『日夕点呼(にっせきてんこ)ーーー!!』
『急げ!!』
『着替えろ!!』
『チンタラするなぁ!!』
『走れぇ!!』

上級生皆の雰囲気も違います。一年生たちは戸惑います。

『番号ーーー始めぇ!!』

『一ッ』
『二ッ』
『三ッ』
『四ッ』

あまりのことに沖田は戸惑います。

『え・・・ッ・・・五ッ』

その途端、上級生たちは腕立ての姿勢になりました。

週番大久保『全員・・・腕立て。』

部屋長坂木『腕立てよぉーい!!』

一年生たちは、いきなりのことで慌てふためき、腕立ての準備ができていません。

坂木は近藤の肩をつかむと地面に引き倒します。

坂木
『腕立て、用意だ。』
『早くしろ。』

一年生達も、そして近藤もあまりの状況変化に、どういった事態なのかも判断できずにいました。

あとがき

入校式前から何かあるという雰囲気ではありました。

着校日なのに来ない生徒がいる。初日で学校をやめていく人がいる。今回、練習中に沖田が後ろから蹴られたりもしています。

そして、入校式の後にサブ部屋長の西脇が言い放ちます。

『お客様の時間は終わりだ』

今までは『優しかった』のではなく『お客様扱いだったから特別にしてあげていた』ということなんでしょうね。

前回、平沼先輩が言っていた『入校式が終わればいずれわかる』という言葉。その意味がこれからどんどんあらわになってくるものと思われます。

しかし・・・なんだか厳しすぎではないでしょうかねぇ? 厳しいというよりも『蹴り』はまずいんじゃないかなぁと思えてなりません。厳しいのはいいとは思うんですけどね。暴力は是正した方がいいのではと感じます。

防衛大学校というか、自衛隊の素晴らしさを語る漫画になるのかなぁと思っていましたが、なんだか全然違いそう。これから地獄が始まりそうな雰囲気です。が・・・頑張れ、近藤学生・・・!

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