◆前回のあらすじ◆
小付になった近藤ですが、同じ小隊の一学年のミスがあるたびに呼び出しを受け、怒鳴られてしまうことに。あまりにも呼び出しの回数が多いため、近藤は自分自身の勉強がまったくできません。特に沖田のミスが多く、その数は全体の半分にも上る状況でした。そんな日々が続き、さすがの近藤も精神的な疲れがたまり始めます。
食堂で疲れ果てている近藤を見て、原田はショックを受けます。原田から近藤の状況を聞いた沖田は、自分が一番迷惑をかけてしまっていると自覚するようになり、何とか近藤の役に立てないかと、近藤と同室の土方に相談します。しかし、土方は、『沖田が防大を辞めればいい』『近藤は小付を辞退する』などと思いがけないことを沖田に言ってくるのでした。
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◆あおざくら◆
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3巻(18話・19話・20話・21話・22話・23話・24話・25話・26話・27話)
4巻(28話・29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話・36話・37話)
5巻(38話・39話・40話・41話・42話・43話・44話・45話・46話・47話)
6巻(48話・49話・50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話・57話)
7巻(58話・59話・60話・61話・62話・63話・64話・65話・66話・67話)
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9巻(78話・79話・80話・81話・82話・83話・84話・85話・86話・87話)
10巻(88話・89話・90話・91話・92話・93話・94話・95話・96話・97話)
113小隊1学年のミーティング
近藤は各部屋長から了承を得て、113小隊一学年を全員集めてのミーティングを開始しすることにします。そうしなければ、呼び出しが減らないと考えたからです。
まず発表したのが最も呼び出しが多い4人。沖田が圧倒的に多い24回となっていました。
他の人たちもだいたい週に2~3回の呼び出しを受けています。
呼び出しを一度も受けていない者もいます。
これはつまり中期で行われている呼び出しは『前期のような理不尽を知るための指導ではない』ということであり、気を付けていれば先輩たちから呼び出されることは無いという事なのです。
そこで、近藤は各個人のミスのパターンを分析し、それぞれに指導を行う事にしました。
◆原田
呼び出しの70%は服装の着こなしなので、キチンとプレスすること。
同部屋の永倉は注意して見てやってほしい
◆谷
ロッカーの管理、机上の整理、欠礼
◆沖田
全てにおいてワンテンポ動作や判断が遅い
沖田の場合は『気合い』の問題だと考えた近藤は、沖田にとって最も効果のありそうな言葉で指導を行います。
親友と言う言葉に強く反応する沖田。
沖田
『がっ・・・頑張るよ!!』
『近藤君!!』
近藤
『ひとまず、以上だ』
『これからこの小隊が中期を乗り越えるには』
『みんなの協力が不可欠だ』
『オレを信頼してくれる人が』
『小付に推薦してくれたのに』
『忙しさにかまけて夢を持ってる皆のためのことを』
『考えた指導方針を打ち出せなかったんだ』
頭を下げる近藤を見て、113小隊の皆は驚きます。
『なんで小付のおまえが頭下げてんだよ!』
『悪かったのはオレたちだろ!』
『ちゃんと協力するって・・・なあ!』
『みんなで頑張ってフォローしていこうぜ!』
『おう!』
以降、皆で協力し合っていくことで、113小隊一学年の呼び出しは、大幅に減少していきました。
平山が防大を辞める!?
呼び出しの回数が減ったことで、近藤にも余裕が生まれてきました。前期の仲間たちと共に昼食をとりながら、喜びを分かち合います。
そこへ平山が通りかかりますが、すでに食べ終わった後でした。一緒に食べることができず残念がる近藤達。
原田
『にしても平山はすげーよな』
『地味にちゃんとやれてて呼び出し0なんてさ』
近藤
『ああ、正直平山には頭が上がらないよ』
武井
『オレも0だぞ』
しかし、平山には喜ぶそぶりがありません。逆に、なぜか班損してきます。
思いがけない平山の反応に驚く近藤たち。
『辞める』という言葉を聞き、皆は驚きます。
平山
『だ・・・だから・・・』
『オレはそういうんじゃないんだ』
『君等にそんな風に言われたら』
『決意が揺らいじゃう・・・!』
そういって、平山はその場を去ってしまいました。
防大を辞めると語る平山。その理由を知っている者は前期同部屋の者の中には誰もいませんでした。
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◆感想◆
113小隊1学年、ダメなヤツランキング
近藤の同部屋の人間、ブッチギリでダメやないですか。
そして最近登場するようになった『谷』。沖田に近いダメなオーラを背負っているタイプだという事が判明しました。
なるほど、夏休みの時に土方がいて部屋に入れなかったってのは、同部屋の時にかなり色々と言われていたってことなんでしょうね。心中、お察しいたします。
おそらく土方の『辞めろ辞めろ』被害者NO.1だと思われます。それでも苦しい前期を乗り越えて来たわけですからね。ある意味、谷は『前期で最も精神的な苦労を乗り越えて来た男』であると言えるかもしれませんよ。あの土方の攻撃?を4ヶ月耐え抜いてきたわけですから。たいした根性です。
頭を下げてみんなの心をつかんだ
この場面、近藤が頭を下げる必要は全く無いと思いますが、大人の対応をとることで、皆の心をガッチリとつかみましたね。
精神的に全く余裕のないボロボロの状況で、ここまでできれば神業だと思います。素晴らしい。
貸し借りは意味が無さそう
防大は皆で助け合わないとやっていけないって雰囲気ですからね。持ちつ持たれつかなと。
今回は武井が助ける状況になっていますが、いずれは近藤が武井を助けるって状況もあるでしょうし。ですから、長期的に見れば『貸し借り』という発想でやっていける場所ではないんじゃないかなぁという気はします。
そして、優秀なのにヘルウィークのイメージが強すぎて評価されていないとう。武井の時代が訪れるのはまだまだ先のようです。
クセのある優秀な男たち
上級生の呼び出しをまったく受けていない優秀な男たちTOP3です。
◆土方
本性がやばすぎる危険な男
◆平山
最も退校に近いと言われた男
◆武井
前科が酷すぎて評価されない男
上も下も色々くせがあって、近藤も大変ですね。
平山は優秀?
平山が上級生からの呼び出しを受けていないのは『防大を辞める予定だから呼び出しを免除されている』という事なのだろうなと考えていました。
しかし、近藤を含めて1学年の皆は平山が防大を辞めることを知りませんでした。1学年たちが知らないことを2~4学年の全員が知っているとは思えません。
ですから、『平山は実力で呼び出しを受けていない』という事になるのではないかなと思えます。そう考えますと、平山はなかなかに優秀だと言えそうです。
それにしても、なぜ平山は防大を辞めようと思ったんでしょうね。単純にきついし怒られるからだと思っていましたが、それ以外に理由があるのかな。気になるところです。
サンデー、マガジン更新作品
当ブログにて毎週水曜日に更新している4作品です。
◆ダイヤのA act2
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◆メジャー2nd
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◆双亡亭壊すべし
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よければご一緒にどうぞ。
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谷に関して、管理人様と同じようなことを感じました。
前期の土方・谷と同室の一年たちに聞いたら
「土方?真面目でいい奴だよ」
という返事が返ってくる可能性もけっこうありそう。
評価されない男、武井。
優秀な人間ほど一度の失敗でダメなイメージがついたり、
ダメな人間ほど一度の大成功で好印象になったり、
武井はそんなサガをもったキャラなんだと思いました。
沖田は未だにいいとこを見せませんね。
見せたらできる子になってしまって、ダメッ子代表の役目を果たせなくなりそうですが。
平山がどうなるか・・・
退校するか否かで大いに迷ってるところへ、土方がうまいこと言って背中を押したんだろうけど、「決意が揺らぐ」と言ってるあたり、まだまだ翻意は十分あり得るよな。
旧115号室の仲間がどうフォローするのか、来週が楽しみですな。
しかし、土方はまだまだ何かやってきそうで、不気味だなぁ。
平山は家族関係で辞めるか否かって感じが
>『防大を辞める予定だから呼び出しを免除されている』という事なのだろうなと考えていました。
調べるとやめるにしても2週間ぐらいかかるらしく(未成年なのでさらにかかる)、その間も他の生徒同様にしごかれるらしいので、普通に優秀なんだと思う。
やめる理由が彼女関係とか?