◆前回のあらすじ◆
クラゲに刺されたことと、大きな波を受け水中に引きづり込まれてしまったことで、近藤は溺れてしまいます。そのことに、気が付いた吉田教官がすぐに助けだしてくれたおかげで、近藤は最悪の事態を免れることが出来ました。
８ｋｍ遠泳が数日後を控え、１学年は陸、海、空の自衛隊の見学が行われます。２学年昇級時にどこを選ぶかの参考にするためです。
海上自衛隊の見学として護衛艦に乗った時、近藤は気分が悪くなってしまいます。黒い海を見て、溺れた時の苦しさを思い出してしまったのです。トラウマになってしまっているのかもしれません。
そうはいっても、皆に協力してもらってやっと泳げるようになりました。ここで弱気になるわけには行きません。近藤は、必ず８ｋｍ遠泳を乗り越えて見せると決意するのでした。
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◆あおざくら◆
１巻（１話・２話・３話・４話・５話・６話・７話）
２巻（８話・９話・10話・11話・12話・13話・14話・15話・16話・17話）
３巻（18話・19話・20話・21話・22話・23話・24話・25話・26話・27話）
４巻（28話・29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話・36話・37話）
５巻（38話・39話・40話・41話・42話・43話・44話・45話・46話・47話）
６巻（48話・49話・50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話・57話）
７巻（58話・59話・60話・61話・62話・63話・64話・65話・66話・67話）
８巻（68話・69話・70話・71話・72話・73話・74話・75話・76話・77話）
９巻（78話・79話・80話・81話・82話・83話・84話・85話・86話・87話）
10巻（88話・89話・90話・91話・92話・93話・94話・95話・96話・97話）
８ｋｍ遠泳当日
いよいよ、８ｋｍ遠泳の当日を迎えます。
この日は親御さんたちも見学にやってきています。大舞台です。
いよいよ海へ
入水目前。
乙女
『今日は天候に恵まれて波もなく』
『最高のコンディションで』
『迎えられたと思います！』
『最初２００ｍは飛ばしていきます！』
そして、いよいよ海へ入水。
近藤は溺れた記憶を振り払うかの如く気合を入れて海に入るのですが・・・・・
海に入った途端、あの時の悪夢が脳裏をよぎってしまいます。
顔を青ざめ、急に立ち止まった近藤を心配する原田。
原田
『！ ・・・近藤・・・』
近藤
『だ・・・大丈夫！！』
『なんでもない・・・』
８ｋｍ遠泳の内容
（泳ぎ切るのに約３時間～４時間半ほど）
（監督艇が各組についており）
（安全には細心の注意を払っている）
（何かが起こってからでは・・・）
（遅いからだ）
必死に泳ぎ続ける近藤
泳ぎ始めて３０分ほど。
近藤は無心になって泳ぎ続けます。
食事の時間となり、教官がカンパンを放り投げますが、近藤はその事にも気がつきません。慌てて原田が近藤を呼び止めます。
近藤
『ああ、大丈夫！』
『大丈夫さ！！』
そう言いながらも、近藤の不安は増大していくばかり。
近藤
（日差しは暑いのに・・・）
（体は・・・寒い・・・）
（あと何回水をかけばいいんだろう・・・）
（今、どこを泳いでるんだろう・・・）
近藤
（進まないと・・・）
（進め・・・、進め・・・）
（溺れてなんか・・・たまるか・・・）
（なんとしても・・・乗り越えて・・・）
意識朦朧となりつつも、必死に水をかく近藤。
そんな近藤の前に現れたのが、部屋長をはじめとした上級生たちでした。
サカキ部屋長
『なんだその泳ぎ方は！』
『足に力・・・入ってねーぞ！！』
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◆感想◆
いよいよ８ｋｍ遠泳の始まりです。溺れてしまってトラウマになってしまっている近藤にとっては大変な１日になりそうですね。
タイトルが『遠泳①』になってるってが少しビックリ。『前編・後編』の２話編成ということではなく、３話以上引っ張りそうな雰囲気です。
これは近藤がまだまだ苦戦するってことなのかもしれません。
◆口調が変わった乙女ちゃん
出発前、気合を入れるために掛け声をかける乙女ちゃんですが・・・・・一ヶ所だけ人格が変わったのかと思えるような口調に。
流れからして、乙女ちゃんの台詞であることは間違いなさそうなのですが・・・・・。これはもう台詞が決まっていたって事なんでしょうかねぇ。それとも、編集ミスなのか。
何しろ
乙女
『気合入ってますか！』
『気合入ってんのかー！？』
という流れですから。一瞬、部屋長が乗り移ったんじゃないかなと思ってしまうほどです。怖い怖い。
◆たくましく成長する原田
原田は、近藤の様子がおかしいので、色々と気にかけているようです。
原田は一度、挫折して脱柵をしかけてましたからね。そんな弱い自分を成長させるために、大好きな野球ではなく、最もキツイと言われている応援団リーダー部を選びました。
近藤の事を気に掛けてあげられるってのも、日ごろから厳しいトレーニングをやっているから、精神的にも肉体的にも余裕があるということの表れなのだと考えられます。原田は立派な自衛官になりそうです。
◆肌が焼けてない
部屋長・・・肌が焼けてませんね。肌が焼けにくいタイプもいるかもしれませんが、よく見ると部屋長含めて３人が焼けていません。
確か部屋長は航空自衛隊の方だったので、もしかしたら空の方は外に出て焼ける機会が少ないという事なのかもしれません。
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