◆前回のあらすじ◆
マルシルを人質にした人物はシュローの仲間だった『アセビ』でした。アセビはライオス、センシ、チルチャックの3人に離れて伏せるよう命令し、人質に取ったマルシルに『自分にかかっている術を解け』と命令。アセビの身体には『一定時間術者が触らないと作動する呪術』と『人と獣が混じったような体』の2つがかけられていたのです。アセビが動き回るため、首の呪術が作動し化け物が襲い掛かってきます。しかし何とかライオスとセンシのコンビで倒すことに成功。
アセビは今まで自分にかかっていた呪いを解く方法を探していて、それが黒魔術であることはわかっていました。そして、その黒魔術を使える人物を今回初めて見つけたのです。それがマルシルを襲った理由でした。呪いを解いてほしいと言いますが、マルシルは『混ざってしまった魂は二度と元の形には戻らない』と言います。どうすることもできないことがわかったアセビ(イヅツミ)は結局ライオスたちと共に行動することになります。
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◆ダンジョン飯◆
1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話)
2巻(8話・9話・10話・11話・12話・13話・14話)
3巻(15話・16話・17話・18話・19話・20話・21話)
4巻(22話・23話・24話・25話・26話・27話・28話)
5巻(29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話)
6巻(36話・37話・38話・39話・40話・41話・42話)
7巻(43話・44話・45話・46話・47話・48話・49話)
8巻(50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話)
9巻(57話・58話・59話・60話・61話・62話・63話)
マルシルが『悪夢』に取りつかれた!?
やつれてきているマルシル。そして、寝ると何かにうなされてしまいます。どうやら魔物の『夢魔(ナイトメア)』に取りつかれてしまっているようでした。
そこでライオスは、以前ファリンがシュローが夢魔に取りつかれたときに対応した方法で、マルシルの夢の中へ救出に向かうことにします。
マルシルを枕にして眠ると夢の中へ行けるようですが・・・・・これって誰でもできるんですかねぇ? ファリンのように魔力があって専門的な能力があるものにしかできないのでは?
まぁライオスは回復魔法の勉強をしていますし、多少の魔力と知識はあるのかもしれません。センシやチルチャックは魔力はないでしょうし・・・ある意味、適任たったのかもしれませんね。
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ライオスの夢の中
ライオスが眠ると、夢の中には故郷にいるはずの両親がいました。村に戻って来い、と。そして、ライオスのコンプレックスや悩みらしき事実が多数発覚します。
・両親に心配をかけている
・学校や兵隊になじめなかった
・仲間に騙された過去が(人を見る目がない)
・シュローは親友ではなかった
どうやらライオスは同年代の仲間とはなかなかなじめないタイプだったようです。シュローのことを親友だと思っていたけど、シュロー自身はライオスのことを苦手だったようですし。人付き合いはあまりうまくないタイプのようです。そして、本人も自覚があると。
『両親とは10年以上会っていない』とは、なかなかに親不孝です。そこまでダンジョンに夢中にならなくとも。
・ファリンが魔術学校を卒業してダンジョンに
・しばらく先輩冒険者のお供
・自分のパーティーを結成
こういった流れかな? ライオスが先に島にやってきて、後からファリンが追いかけてきたという可能性もありそうです。そうなりますと、ライオスは15歳くらいに家を出たとして、現在の年齢は25~28歳ってところかな。そして、ファリンは2つ3つほどライオスよりも年下だと思います。
両親がここにいるはずがないため、ライオスはこれが夢であることに気が付きます。
自分の夢だということに気づけばやりたい放題できるようです。『最強のしもべ』を召喚してナイトメアを蹴散らしてしまいました。
これがライオスの理想の魔物なんですねぇ(笑)。
マルシルの夢の中
自分の夢からマルシルの夢の中へ移動してきたライオス。
マルシルは子供の姿で、見たこともないような化け物に追い回されていました。もしかしたら、マルシルは子供のころ『お化け、幽霊』のようなものが苦手だったということなのかもしれません。マルシルがキメラになってしまったことに責任を感じてしまって、現実逃避気味で精神が子供寄りになったとか? このワームも子供のころに見たものの中で最も恐怖を覚えた魔物だったのかもしれませんね。そして、恐怖心から現実よりも化け物じみたものになってしまった、と。
ワームに顔を触れられてしまっただけで、ライオスの顔半分が溶けてしまいました。というか、老けてしまったというのが正解のようです。
そして、そんなライオスを見て、マルシルの恐怖心がさらに高まってしまいます。
マルシルは『古代エルフ』なのか!?
子供のマルシルの恐怖の元凶は
・(過去)化け物(ワーム)が怖い
・(現在)魔術を使ったらファリンが人形に
・(未来)周りの人はみんな自分を置いて死んでしまう
こういうことなんだと思います。化け物じみたものが怖かったのは過去のことで、現在はファリンがキメラになったことに関して責任を感じている。そして、自分は長生きなので好きな人が自分を置いて先に死んで行ってしまうことがわかっているので常に辛い思いを背負っている・・・と。
『私はみんなと走る速さが違う』
ここでいう『みんな』というのは『普通のエルフ』ということではないかなと思えます。普通のエルフよりも長く生きることができる・・・・・と。だとするなら、マルシルは1000年くらい生きている狂乱の魔術と同様に『古代エルフ』ということになりそうです。お母さんの方が古代エルフだったということかな?
今回、ライオスがマルシルの中でどんどん歳をとって老けていくのは、『みんな自分を置いて年老いて死んでしまう』というマルシルの恐怖心が夢の中で表現されているのだと思います。
相当、狂乱の魔術師が持っている本を読みたいようです。そういえば、狂乱の魔術師と対峙している時も、恐怖心よりも『お友達になりたい』って感じではありました。
もしかしたら、マルシルの一番の願いは『必要以上に長生きするのではなく、普通のエルフと同じくらいの寿命で死にたい』ということなのかも。もしかしたらすでに300歳くらいとか? マルシルの闇はなかなかに深いのかもしれません。
狂乱の魔術師の本
ワームに捕まってしまったライオスを救うために、マルシルは『狂乱の魔術師の本があればワームを倒せるのに!』と強く願ったんでしょうね。出現した本を手にし、ワームを倒すことに成功します。
しかし、これは『本』というよりも『魔物』っぽいですね。これって本物が夢の中に現れたってことかな・・・・・?
今回のダンジョン飯
眼を覚ましたマルシルは夢のことを覚えていませんでした。そして、ライオスの方も覚えていませんでした。『覚えていない』ということが妙に引っ掛かります。つまりは『夢の中に今後のストーリーにおける重要なヒントがあった』ということなのではないかなぁと。
そして、マルシルの枕の中にいた『夢魔』。こんなところに潜んでいたんですねぇ。というか、それがわかっているなら、寝ている間に枕を取り換えて夢魔退治をやれば良かったのではと思えてしまいます。まぁできない理由があったんだろうなぁと解釈しておきます。
そして、今回はこの貝が食材に。バター焼きでおいしくいただくようです。
子供のマルシルをとりまく『本』と『人形』と『犬』。果たしてこの犬は現実でもマルシルを笑顔にすることはできるかな!?
マルシルのベットの下・・・
表紙絵のマルシルのベットの下からうごめくものが・・・・・!? こういったシーンを見ると昔聴いたアニメソングを思い出します。
◆アンインストール(石川 智晶)
https://www.youtube.com/アンインストール
アニメ『ぼくらの』のOP曲です。アニメは2007年だったんですねぇ、懐かしい。当時、それなりに話題となっていた曲です。アニメ『ぼくらの』のストーリー内容は、主人公キャラの15人が『絶対に死ぬ』という条件の下で地球を救うために戦っていくという物語。普通に暗い内容でした。
ですから、今回の話は『マルシルが責任を感じて精神病んでいく話になっていくのでは!?』と心配しましたが、そうならなくてよかったです。この作品ではそういった暗い内容は似あわないと思いますので。
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蜃気楼とは巨大なハマグリが見ている夢だとか・・・
枕がゴロゴロしてさぞかし寝苦しかったろう は定番ネタとして、
たぶん本人が夢を終わらせて閉じないと、貝は開いたままで中身はマルシルの中に残ってしまったのでは。 それでは頂けませんな。
歌が私の記憶ではカケラも繋がらないので歌詞を見てきたら、
「ベッドの下」の部分ね、うぃ。
犬は…ライオスってことはないかな、犬のモノマネが上手いってファリンから聞いてて垂れ目で前回エピソードも伏線で、最後のコマ。
蜃はみずちであるともハマグリであるとも言われ口から吐く霧が蜃気楼。漢字の作りでも虫の部分は古来蛇の類を表しますよね。
竜は二本角でみずちすなわち蛟は一本角だったような。水滸伝でも出洞蛟と翻江蜃のあだ名で船乗り兄弟が登場します
今回のモチーフは酒蒸しから貝、ハマグリから蜃、みずちと合わせて竜族ワーム(女神転生くらいしかわからない)。で、酒蒸しの蒸気が蜃気楼さらに夢に繋げて夢魔と、ファンタジーと生態・調理的リアリティを混ぜ合わせて空想成分重めな回でした。
こういう精神描写を入れるさじ加減が少年マンガと違って難しいだろうなと案じる今日この頃です
夢の中に出てきたのが狂乱の魔術師の本が本物かも、という考察にはなるほどと思わされました。私にその発想はなかった。。
言われてみれば確かに。目が動いたり、デザインも実物にそっくりで信憑性が高そうです。今後のストーリーにおける重要な鍵は、この本なのかも。
枕を変えるのも「無理に起こす」うちなんだと思いますよ(夢魔と睡眠中の被害者を引き離すことがNG、起きてるチルチャックたちの枕を調べるのは問題ないようなので)
マルシルが眠る前に枕を検めなかったのは……作劇の都合(夢を見せたかったor作者のうっかり)は置いといて、夢の中で夢魔を倒した方が被害者の回復が早いからとかでしょうか?
5巻で読んだけど
マルシルの父親が人間(トールマン)である可能性もあるかと
ワームは時間の象徴化だと思う
動きはのんびりだが確実に這いよってきて生命を飲み込んでいく