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◆ダンジョン飯◆

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最新『ダンジョン飯』

一緒にお風呂に入るマルシルとファリン

ファリンを黒魔術で何とか生き返らせることができたマルシルは、ファリンと一緒にお風呂に入ります。

汚れを洗い落としてあげるのと、蘇生が本当にうまくいったのかをチェックする目的です。

特に失敗しているところもなく、安堵するマルシルでした。

マルシルの顔色が悪い

逆に、ファリンの方がマルシルを心配します。顔色が悪いからです。

マルシルは魔力切れを起こしていました。

ファリンはマルシルの手を握って魔力を上げようとしますが、マルシルは断ります。ファリンはまだ生き返ったばかりなので、無理をさせたくなかったからです。

しかし、ファリンは自分の体が今までになく調子がいいことを感じていました。

マルシルの魔法陣は危険なものだった?

ファリンは今まで何があったのか、マルシルに聞きます。

そして、とても気になっているのが『あの魔法陣』です。

ファリンを生き返られるために使用した魔法陣ですが、ファリンはそれがかなり良くないものであることを感じ取っていました。

それをマルシルは全く問題ないと笑顔で話します。

そして、魔法陣も後で消せば大丈夫、と言ってファリンに背を向け誤魔化すのでした。

地上に戻る

風呂場の外では、ライオスとチルチャックが見張りをしていました。

2人は今後のことを話します。

ライオスは『ファリンを助ける』という目的を達成したわけですから、地上に戻ることを考えています。

しかし、マルシルは魔力切れを起こしていますし、生き返ったばかりのファリンを頼りにすることもできません。

何とか戻る方法を考えます。

しかし、チルチャックは別の事を気にしていました。

竜をどうお金に変えるか?

チルチャックはライオスが無一文であることを気にします。

竜のどこかの部位を持ち帰って換金するべきだと提案します。

しかし、炎竜は巨大で、持ち帰るといっても、どの部位を持ち帰えるにしても重すぎて運ぶこと自体が困難です。

現実的なものとして『唾液』や『血液』を持ち帰り換金することを考えるのでした。

マルシルはダークエルフ?

そして、チルチャックが気にかけるのは、マルシルの黒魔術。

禁忌である黒魔術を使えることから、ダークエルフって奴ではないのかと疑います。

それを聞いていた、風呂上がりのマルシル。

マルシルは自分の潔癖を説明します。あくまで禁術を学んでいるのは人の役に立つためであり、やましいことはないと。

しかし、今回の件はお互い忘れたほうがいいと。

チルチャックも、これ以上は追及しないことにしました。

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炎竜のそばで料理・・・?

そういえば、センシがいません。

ファリンは先ほど、鍋とマキを持っているところをすれ違ったと言います。

それを聞いて、ライオスたちは焦ります。

実は炎竜の体内にいるファリンを探している時に、炎竜の『燃料袋』も開いてしまっています。今、炎竜の近くで火を使えば大変なことになってしまうのです。

ライオスたちは、センシの元へ急ぎます。

詠唱無しで放たれた防御魔法

『センシっ!!』
『やめろセンシーっ!!』

センシには声が届いていません。

センシは火打石を叩き・・・・・大爆発が起こってしまいました!!

とてつもない爆発で、爆風と炎で皆、焼かれてしまった・・・・・かに思えましたが、無傷でした。

なんと、ファリンがとっさに防御魔法を使っていたのです。

詠唱無しで放たれた防御魔法。ファリンもとっさだったから自分が何をやったのかよくわかりません。

火事場の馬鹿力ってやつなのかなと、チルチャックは感心するのでした。

燃え盛る炎竜で調理開始!

爆発を起こした炎竜は、燃料が多く残っている体内を中心にまだ燃え上がっています。炎が消えるには時間がかかりそうです。

それを見たセンシは、その炎を使って調理することにしました。

小麦粉、酵母、塩をよくねって広げます。そして、具材をのせて、燃え上がる炎竜の体内の熱で焼きます。

尻尾の方は煮てスープに。

後は体内の肉を焼いて、味付けして完成です!

センシの長年の夢である炎竜の料理が出来上がりました!

ファリンを食べた炎竜を、皆で美味しくいただく

美味しそうな料理の完成ですが・・・・・さすがのライオスでもためらいます。人間(自分の妹)を食べた炎竜の料理だからです。

しかし、食べられた方のファリンはまったくお構いなしに食べてしまいました。

それを見てライオスも、本人も元気でいるし・・・ということで、結局みんなで食べることにしました。

これが竜の味!

初めて食べる竜の肉は、少し硬いものの、わりとなじみのある味でした。

マルシルは『動く鎧』に似ていると判断。

チルチャックは『バジリスク』辺りではないかなと。

感想を求められたライオスは熱く語ります。

魔物を食べながらここまでやってきた

ここで、マルシルとライオスはファリンに説明します。お金がなかったため、ここまで魔物を食べながら旅を続けて来たと。

それを聞いたファリンは驚きます。むしろ、感動します。

一体どんな魔物を食べてきたのかと、興奮気味に兄のライオスに聞くのでした。

マルシルは、ファリンの性格上こうなることが予想で来ていました。そして、ああやっぱりと思いつつ、魔物を食べることに興味津々のファリンを見て、何だか寂しい気持ちになるのでした。

動く鎧の剣

ライオスはファリンに今まで食べてきた魔物の話をします。そして、動く鎧も食べることができたということも。

チルチャックは本物を見せたほうがいいんじゃないのか?とツッコみます。

ライオスは観念して、皆に『魔物が住み着いている動く鎧の剣』を見せるのでした。

驚きとともに、黙っていたことを怒るマルシル。

チルチャックも独断で勝手なことをやれば周りの信頼を失うとライオスをしかります。

ライオスも炎竜との戦いのときに剣が逃げ出したこともあり、やはり生かしたままで利用するのは無理があるんだなと判断するのでした。

とりあえず、しばらく様子を見ることになりました。

とある家で一夜を過ごす

城下町のとある家で今夜は休むことにしました。

久しぶりにベットで寝れると、マルシルは大はしゃぎです。

ファリンは、女の子の幽霊が扉の所からこちらの様子をうかがっていることに気が付きます。

ファリンは女の子に話しかけ、今晩、泊めさせてもらうもらうための許可をもらうのでした。

もう二度と無茶はするな!

ファリンとマルシルは同じベットで寝ることにします。

寝る前に兄(ライオス)の元へ行くファリン。

ライオスは、自分の鎧を整備しながら、炎竜に引きちぎられた左脚の傷をかきむしっています。マルシルの回復魔法はあまりうまくないため、完全に完治していないのです。

それをファリンが治してしまいます。

無茶をしてこうなったんだろうと兄のことを心配するファリン。

しかし、ライオスにしてみれば、無茶をして炎竜に食べられてしまったファリンの行動こそが腹立たしいものでした。

『もう二度となんなことするなよ!』

と、今までになく激しく怒るライオス。

そして、ファリンを強く抱きしめます。

こうして、炎竜を倒し、ファリンを助け出した長い一日は幕を閉じるのでした。

謎のエルフが・・・・・

ライオス一行が深い眠りについた頃、外には一人のエルフが現れます。

そして、マルシルの黒魔術の魔法陣の残骸をじっと見つめるのでした・・・・・。

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◆感想◆

第1話からのライオスたちの旅の目的であった『ファリン救出』がやっと終わりましたねぇ。ファリンが加わることで、今後の冒険はかなり楽になるのではないかなと思えます。

今回気になったのは2点。

一つは『マルシルの黒魔術』です。禁忌ということもあって、やはり思いのほか、あまりよろしくないものであるようです。今後、この黒魔術に関しての話もちょくちょく出てくるのではないでしょうか。

そしてもう一つは、『ファリンが身に着けたと思われる能力』です。詠唱無しで防御魔法をはなったようですし・・・・・どこかで聞いたことがあるような設定ですよね。

長期間、死に過ぎてしまって心理の扉でも開いてしまったのでしょうかねぇ?

まぁ、マルシルの黒魔術がファリンに何らかの影響を与えてしまったと考えるのが自然でしょうか。パワーアップできて、ラッキーと思うべきか、はたまたややこしい事態の前触れとなってしまうのか・・・・・。

そして、普段は平和主義で温厚なイメージのライオスですが、ファリンのことで怒っているライオスはなかなかカッコよかったです。いいお兄さんですね。

ファリンが加わった今後の冒険も、とても楽しみです。

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