◆前回のあらすじ◆
帰還魔法でダンジョンから地上へ戻ってきたシュローやカブルーたち。外を見ると『西方エルフ』達の船がやってきていました。このことに危機感を覚えたカブルーはシュローと共に島主の元へと向かいます。

島主の屋敷にはエルフたちがやってきていました。その場へ強引に押し入ったカブルーは『キメラ』のことを報告。エルフ達は迷宮が成長し人的被害を起こす前にと今にも迷宮への突入命令を出しそうな雰囲気です。そんなエルフたちに、カブルーは『人々を撤退させて迷宮を封鎖する』ことを提案。エルフたちはカブルーの提案を受け入れることにします。

ダンジョン内で食事をしていたライオスたち一行。ライオスは魔法の練習をして魔力酔いを経験して以降、悪霊のようなものが見えていることを皆に報告。その霊は狂乱の魔術師と戦った時に自分たちを助けてくれた霊でした。霊は誰かと会わせたいというのですが・・・・・。

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◆ダンジョン飯◆

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最新『ダンジョン飯』

村の状況

ライオスたちは幽霊によって『黄金城がある村』に連れてこられますが・・・・・むしろ『ここどこ?』って状況です。ダンジョンから一体どうやってここへやってきたのか? 狂乱の魔術師が作り上げた特殊な異空間のようなものかな?

とりあえず、この『村』の状況をまとめてみますと

・村人たちは不老不死で1000年生きている
・『食欲』が無く、食べなくても生きていける
・おそらく『性欲』もないため子供も生まれていない
・魔物は村人の言うことを聞くように命令されている
(部外者のライオス達の言うことは聞かない)
・オークとの交流がある

何故、狂乱の魔術師は『村』にしたんでしょうね? 『お城を含めた「城下町」』だったのではないでしょうか。それがこんなにもこじんまりとした『村』で生活しなければいけないとは。都会育ちには田舎生活はきついですよ。まぁ、これに対して狂乱の魔術師は『1000年もあったのに何で発展できなかったの?』と言い返してくるかもしれませんが。

村人たちの人数も少ないように感じます。狂乱の魔術師は『厳選した者だけを不老不死にした』ということなのでしょうかねぇ?

『不老不死』には『食欲』は必要なかったようです。そして、永遠に生き続けるから子孫を残す必要もなく『性欲』も無いと考えられます。『人間の欲』の全てが存在しないのかもしれませんね。

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『食欲』が無くなる

『食欲』が無く食事をとらなくても生きていけるにもかかわらず村人たちは『畑』を耕し『食器』をそろえていました。1000年もの間、何故そのような不必要なことをやっていたのか。センシはこのように語っています。

センシ
『それはやはり必要だったためだろう』
『彼らが正気を保ち生き続けるのには』

いやぁ、深いですねぇ。

不老不死ということで永遠に生きていくことはできるかもしれませんが、自分自身の身に起こっていることを冷静に考えてみれば『自分はもうすでに人間ではなくなっている』ってことになってしまいます。自分自身が人間で有り続けるためにも、人間としての生活を変えてはいけないという意識がはたらいたんでしょうね。そして、それでも正気を保つことができなかった者は村を出て幽霊になってしまった、と。『欲』を奪われてしまうってのも大変です。

イヅツミがおかしくなった

幽霊に連れられてこの世界に来てから『人間+魔物』のイヅツミがおかしくなってしまいました。『大量の結界が何重にも張られている世界であるため、イヅツミの何かに干渉しているのでは』とのことですが・・・・・。

とりあえず、イヅツミに起こっている状況を確認してみますと

◆イヅツミの状況
・何だか眠い
・幼児退行?
・人間っぽさが弱くなっている
・マルシルになつく
・ライオスは嫌

この世界では『人間は不老不死になる』という状況。そして『魔物は人間に危害を与えない』という状況です。

人間であるライオス達は、この世界にいる限り『不老不死』の影響を受け続けるということなのかもしれませんね。そういえば、村には年寄りがいませんでした。年寄りは若返るのかな? ということは、次の日の朝、センシは少し若返っているのではと思えてしまいます。・・・・・え? センシ若返っちゃうの?

イヅツミの魔物年齢は結構高齢であったため、イヅツミはセンシ以上に大きく影響を受けてしまい、人間の方は若返るを通り越して幼児化してしまった、と。・・・・・無理があるかなぁ(笑)。

イヅツミ、マルシルにはなついているのに、ライオスは嫌がってますね。魔物は人間になつかなければいけないはずなのに。ということは・・・・・ライオスは人間ではないということです(え?)。狂乱の魔術師はエルフですから、エルフであるマルシルは問題ないということなのだと思われます。チルチャックやセンシの場合は、イヅツミはどういった反応があるんでしょうね。

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デルカルの孫『ヤアド』

デルカルの孫『ヤアド』が登場。おそらく、現時点で、この村をおさめている人物だと思われます。

・デルカル王の父・・・毒殺される
・デルカル王・・・・・地上に出てチリとなって消える
・デルカル王の妻・・・?
・デルカル王の子・・・?
・デルカル王の孫・・・ヤアド

とりあえずこういった状況です。

ヤアド曰く、デルカル王は『狂乱の魔術師がおかしくなったのは自分のせいだ』と悩んでいたとか。

以前あった『狂乱の魔術師とデルカル王の話』を見た感じでは、『デルカル王の父親が誰かに暗殺されてしまい、デルカル王を守るため、狂乱の魔術師は黄金城ごと地下に封印した』ということではないかなと思えました。

だとすると、それは別にデルカル王の責任ではないと思うんですね。デルカル王が『自分のせいだ』と感じているということは、デルカル王と狂乱の魔術師の間で何か別のことがあり、それが原因となっているって可能性が考えられます。

それにしても『不老不死』のわりにデルカル王は老けているように見えますね。若返ったりはないってことかな? しかし、だとすると村人全員が若いってのはかなり謎です。

翼獅子の予言

国の守り神である『翼獅子』。狂乱の魔術師によって囚われているとのとこですが、なるほど守り神ですか。またどう解釈すればいいのかよくわからない謎な存在が現れましたよ。『書物にこのような予言が』で良さそうなものを『守り神が生きて囚われている』ですからね。う~ん??・・・・・まぁいいです。

そして守り神様の予言によると

>その者は翼持つ剣をたずさえ
>狂乱の魔術師を打ち倒し
>我々を開放するだろう

>翼持つ剣をたずさえた者
>狂乱の魔術師を打倒し
>この国の新しい王となるであろう

後ろでマルシルが吹き出しているじゃないですか(笑)。というか、不満を語りつつもマルシルが一番ミノタウロスを食べてません?

『翼持つ剣』の持ち主がライオスだとして、ライオスが狂乱の魔術師を倒し、村人を呪いから解放し、国の新しい王になると? 最後の『国の新しい王』の意味がわかりません。何故、王になるのか。何のために王にならなければいけないのか。そもそも、ライオスには『王になって権力者になりたい』という欲望など無いように思えます。

・・・・・いや、ライオスだったら『王になって魔物と共存できる世界を作る!』などといった野望に突き進みかねませんね。いや、そうなってくると別の作品になってくるわけでして。『第二部、ライオス王編』でも始まるというのかな?

前話、エルフたちもやってきましたし、この作品、何だか方向性が見えなくなってきましたよ。果たしてどこに進もうとしているのか!?

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