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◆ダンジョン飯◆
1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話)
2巻(8話・9話・10話・11話・12話・13話・14話)
3巻(15話・16話・17話・18話・19話・20話・21話)
4巻(22話・23話・24話・25話・26話・27話・28話)
5巻(29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話)
6巻(36話・37話・38話・39話・40話・41話・42話)
7巻(43話・44話・45話・46話・47話・48話・49話)
8巻(50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話)
9巻(57話・58話・59話・60話・61話・62話・63話)
霊が集まっている
急に、何やら寒気が生じてきます。
周りを見渡してみると、沢山の霊たちが集まってい事に気が付きました。
チルチャックは『霊くらいなら魔法で・・・』と言いかけますが、そういえばファリンがいないことを思い出します。ファリンでなければそういった魔法は使えないのです。
霊が後ろから来ている
マルシルが後ろを見ると、遠くから霊がこちらに向かってきていることに気が付きます。
やばいと思ったライオスたち。走って逃げ出します。
しかし、ライオスが霊に捕まってしまいました!
それをマルシルの大きな音が出る魔法で追い払います。
しかし、その音で、多くの霊に存在を気付かれてしまいました。
かなりやばい状況です。
ファリンがいた頃の霊対策
ファリンがいたころは、霊がいそうな場所で前もって皆におまじないをし、霊が皆に触ることができないようにしていました。
ファリンの魔法なら霊を吹き飛ばすことも簡単にできるのですが、心優しいファリンは霊であっても苦しい思いをさせたくはありません。
そこへ、人の体にとりついた霊があらわれます。
肉体の方は、捜索願が出されている冒険者です。
痛めつけて霊をだしてしまおうとしますが、ファリンは皆を制止して、少し危険ですが、霊と肉体を傷つけない方法を取ります。
ファリンは魔法も優秀で、霊に対してもとても優しい女性だったのです。
魔よけの聖水を作る
ファリンがいない以上、物理攻撃が通用しない霊はマルシルが対応するしかありません。
しかし、マルシルは霊専門ではなく、爆破処理になってしまうため、到底まともに対応できそうにありません。
そこでセンシは、『魔よけの聖水』を作ることにしました。
センシが用意する聖水は『効果のありそうなものを集める』という手法。
①『火』
暗闇を祓い、生み出す力にも奪う力にもなる。
②『黄金の甲虫』
その習性から太陽とその神を象徴するとして崇められる。
③『酒』
神に供える物として欠かせない。殺菌作用もある。
④『塩』
厄除けや身を清めるために用いられる風習がある。
⑤『砂糖』
塩と似ているような気がするから一応入れておく。
効き目が薄そうだから量を多めに(適当)
最後にハーブ、生き物の内臓をいれ、火の力を加えて・・・・・。
センシはその聖水を直接まいて使うのかと思われましたが、何故か瓶の中に入れて、縄で縛ってしまいました。
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ファリンに取り憑かれていたのかもしれない
そこへ、大量の霊たちが襲ってきます!
対応する手段がなく、ライオスも、マルシルも、チルチャックもどうすることもできません。
もうここまでか・・・・・と、死を覚悟したその時・・・・・!?
『聖水を振りかける』ではなく『聖水の入った瓶を振り回す』という手法で霊を倒していくセンシ。
霊は壁をもすり抜けるわけですから、瓶に入れて振り回してもすりぬけて霊に直接ぶつけていることになるのです。
センシの見事な作戦でした。
『取り憑かれていたのかもしれないな』
『ファリンに』
ライオスはセンシが戦う姿を見て、『ファリンにしかできない』とか、『ファリンがいれば楽だった』とか、そんなことを考えているようではダメだったんだということに気が付きます。
そしてライオスもセンシを手伝い、何とか全ての霊を追い払うことに成功するのでした。
ファリンがいたら今頃こんなおいしい物は食べられ無かったろうな
聖水の瓶は、霊の冷気により霜がついています。
中の聖水を確認してみると・・・・・アイスになっていました。
霊に触れたものを食べていいものか・・・・・。
聖水を口に入れていいものか・・・・・。
今日は砂糖を取りすぎのような気もする・・・・・。
それぞれの色々な思いを胸に、実際食べてみると・・・・・うまい!
意外と爽やかでプルプル食感でした。どうやらスライムの内臓を入れたのが良かったようです。
そこでライオスが一言。
『ファリンがいたら』
『今頃こんなおいしい物は』
『食べられ無かったろうな』
その発言を聞いて、皆は大きな反発をします。
やはり、ファリンがいなければいけないと痛感するライオスでした。
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