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◆ダンジョン飯◆

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最新『ダンジョン飯』

始まり

小さな島の、小さな村。

ある日、地鳴り共に、地下墓地の底が抜けてしまいます。

中を調べてみると、奥からボロボロの年老いた一人の男が地面を這いながら現れました。

ドラゴンとの戦い

ダンジョン最深部で、一組のパーティーがドラゴンと戦っていました。

準備は万端! 負ける要素などない・・・・・と思われましたが、実は全員、お腹がすいています。

ここにたどり着くまでにアクシデントで多くの食料を失ってしまいました。お腹がすいて、これ以上先に進めそうにありません。

パーティーのリーダーであるライオスは、ドラゴンを倒した後、戻って体制を整えるべきかなと考えていた、その矢先・・・・・、

『兄さん!!』

ライオスは妹のファリンに突き飛ばされます。

一体何事かと思い振り向くと、ライオスをかばったファリンはドラゴンにくわえられてしまいました。

気が付くと、仲間は皆倒れています。

全滅する・・・・・!?

この危機的状況を救ったのは、ドラゴンにくわえられているファリンでした。帰還魔法を使ってメンバー全員を地上に戻したのです。

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ファリンがドラゴンに食われてしまった

いつの間にか気を失っていたライオス。

目を覚ますと地上に戻っており、マルシルから、『ファリンがいない』と告げられます。

それを聞いてライオスは、ドラゴンに食べられてしまっており、お腹の中にいるから魔法が効かなかったのだろうと判断。

さらに追い打ちをかけるかのごとく、チルチャックから仲間が2人、パーティーからぬけてしまったことを報告されます。

ライオスについていくマルシルとチルチャック

ダンジョンに入るにはお金がかかります。

仲間を雇う、武器などの装備代、日用品、そして食料。

ライオス達は所持品のほとんどをダンジョンに置いてきている状況であるため、お金がありません。

そして、時間がたてばたつほど、ドラゴンに食べられてしまったファリンが胃の中で消化されてしまいます。

ライオスはたった一人でダンジョンに入る覚悟をきめます。

それを知ったマルシルとチルチャックもまた、ライオスについていく決意をするのでした。

倒した魔物を食べて自給自足する

ダンジョンの中に入りながら、ライオスは2人に『食料は自給自足する』ことを伝えます。

ダンジョン内は魔物の生態系が成り立っているわけですから、人間だって食べて行けるはずです。

魔物だって食べれるはずです!

マルシルは壮絶に反対するのでした。

キノコとサソリを捕まえる

そこへ、ヒョイと現れたキノコ型の魔物。

殴り倒して、ライオスは入念にチェックします。これを昼食にしてみようと。

『迷宮グルメガイド』というものがあり、ライオスはそれを長年愛読していたのです。

そして、サソリの足音を聞いたライオスは急いでガレキの間を探ります。

サソリの生態を熟知していたライオスは簡単にサソリを生け捕りにするころができました。

これで、『キノコ』と『サソリ』の2つの食材が手に入りました。

ライオスは純粋に魔物を愛しているだけなのです。

魔物料理を10年研究している男

キノコとサソリ、どうやって食べるか?

とりあえず煮て食べてみることにしました。

ほとんど丸ごと煮て食べてみようとするライオス。

そこへ、謎の男が現れます。

事細かく、切り方、調理の仕方を説明。

手際よく切り刻んだ後、自分が持ち運んでいる愛用の鍋で煮始めます。

彼はダンジョン内で10年以上魔物食を研究していました。ライオス達が魔物食に興味を持っているようだったので、つい口をはさんでしまったのです。

その男は、自分が持参してきた『スライムの乾物』を提供。

その他もろもろを加えて『大サソリと歩きキノコの水炊き』を完成させます!

うわっ! おいしい!

謎の男の協力で、なかなかおいしそうな料理が完成しました。

ライオスとチルチャックは恐る恐る食べてみます。

『うまい!』

調理次第でこんなにも違うんだなと感心します。

魔物食に一人抵抗していたマルシルも空腹には勝てません。

結局折れて、食べることにしました。

謎の男のおかげで、とてもおいしい魔物食となりました。

改めて自己紹介

ここでお互い、忘れていた自己紹介を行います。

謎の男の名前は『センシ』。ドワーフです。

そしてこちらはライオス、魔法使いのマルシル、鍵師のチルチャックです。

ライオスはセンシに旅の目的を話します。妹がドラゴンに食べられてしまい、消化される前に助け出したいと。

その話を聞いて、センシは自分も同行させてほしいと申し出ます。

ライオスとしても大歓迎です。

こうして、魔物料理がうまい新たな仲間『センシ』が加わりました。

センシが仲間に加わりたかった理由

ライオスの妹ファリンを食べたのは、炎竜です。

実はセンシは長年、炎竜を調理するのが夢だったのです。一体どう調理するか、今から楽しみにしています。

それを聞いたライオス、マルシル、チルチャックの3人は思う。

ファリンを食べた炎竜。その炎竜を自分たちが食べる。果たしてそれは食べていいものなのだろうか・・・・・?

こうして、ライオスたち4人は魔物を調理し、食べながら、ファリンを助けるための旅を始めるのでした。

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