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◆ダンジョン飯◆

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最新『ダンジョン飯』

地下に存在する1000年前に滅びた黄金の国

1千年の昔に滅びたはずの黄金の国。その国の王を名乗る人物が地下墓地の底から忽然と姿を現し「黄金の国は狂乱の魔術師により、今なお地中深くに囚われ続けている。その魔術師を倒した者には、我が国の全てを与えよう」という言葉を残して塵と消えたという話から全ては始まります。

その言葉に魅了され、まだ見ぬ黄金の国を求めてダンジョンに挑む冒険者達。その中には黄金の国と同等かそれ以上に、魔物の味に対して興味を持つ風変わりな冒険者がいたのでした。

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レッドドラゴンに敗北

6人パーティーを組み、ダンジョン攻略に挑む冒険者ライオス。とあるダンジョンの最深部にてレッドドラゴンとの戦いに臨んでいた所、空腹に気を取られ、妹のファリンをレッドドラゴンに食べられてしまいます。

ファリンはレッドドラゴンに飲み込まれる寸前、脱出魔法を唱えます。そのおかげで全滅を避ける事が出来ました。

しかし、術を唱えたファリンはレッドドラゴンの胃袋の中。2人はパーティーから出て行ってしまいます。残されたのは『ライオス』自身と『エルフのマルシル』そして『ハーフフットのチルチャック』の3人のみ。

お金が無いので魔物を食べて冒険を

レッドドラゴンの体内で消化される前に何とか妹のファリンを救い出し、魔法によって蘇生させたいライオスでしたが、脱出魔法では荷物は転送されないため、実質の無一文状態に。装備も、ましてや食料を買う金も無い。そんな状態で再びダンジョンに挑もうとするライオスの胸には、ある考えがありました。「食料の現地調達。即ち・・ダンジョンに潜む魔物を狩り、食材とする」という方法。

魔物料理のベテラン『センシ』

ダンジョンに潜り、首尾よく(?)歩き茸と大サソリを捕獲したライオス一行。四苦八苦しながら初めての魔物料理に取り掛かっていた所、一人の人物が声を掛けてきました。ドワーフ族のセンシです。彼は10年もの長きに亘り、迷宮内で魔物料理の研究をしていると言います。

手際良く料理を進め、あっという間に水炊きを作り上げたセンシ。その味にライオスだけでなく、魔物を料理するという考え方に否定的だったマルシルも「おいしい!」と驚きの声を上げてしまうのでした。

ライオス一行の目的を知り、「一度レッドドラゴンを調理してみたかった」と同行を申し出るセンシ。腕の良い料理人の加入を歓迎するライオスでしたが、センシを除く全員は同時に思ったのでした。「ファリンを食べてしまったレッドドラゴンを、料理にして食ってもいいもんなのか?」と。

お金が無いので魔物を食べて冒険を

こうしてセンシを加えたライオス一行は、更なる下層へと向かいます。<人喰い植物のタルト><ローストバジリスク><マンドレイクとバジリスクのオムレツ><マンドレイクのかき揚げと大蝙蝠天>など、センシが生み出す奇想天外な料理に驚き、そして同時に今までに食した事のない美味に魅了されていくライオス達。

冒険と料理を通じ、徐々に新たな仲間であるセンシとの絆を深めていく一行は、やがてある階層において動く鎧と対峙する事になります。「動く鎧を食べるのは無理か?」と問うライオスに「鎧が食えるわけないだろう」と応じるセンシ。

しかし動く鎧の実態は鎧の内側にへばりつき、筋肉の役割を果たしていた軟体生物である事が判明すると、たちまち蒸し物やスープ、焼き物など<動く鎧のフルコース>が出来上がりました。センシも初めてというその味を堪能することに。

そんな中、ライオスは一本の剣を拾い上げます。戦いの最中、折れてしまった愛剣の代わりにと動く鎧が使っていた剣を拝借しようとするライオス。その時、彼は気付いたのです。先ほど食したばかりの軟体生物の1個体が、剣の束からチラリと顔を覗かせた事に。

マルシルからの追及をかわし、そしらぬ顔で腰に剣を差したライオス。かくして4人に1匹を加えたパーティーは、更にダンジョンの下層を目指します。その先に待ち受けている冒険は?そしてまだ見ぬダンジョン飯とは?ストーリーだけでなく、空想をかき立てられるモンスターグルメからも目が離せない物語の幕開けです。

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