◆前回のあらすじ◆
ライオスにだけ見えていた『幽霊』に連れていかれ、ライオス達は謎の村にやってきます。そこは狂乱の魔術師が王や村人たちを住まわせるために用意した村でした。そこに住む者たちは狂乱の魔術師により『不老不死』とされもう1000年もその村で生活してきたのです。
その村にいたのは『デルカル王の孫』のヤアド。ヤアドが言うには、国の守り神である翼獅子の予言で『翼をもつ剣をたずさえる者が狂乱の魔術師を打ち倒し、この国の新しい王になる』とされているとか。翼をもつ剣をたずさえているライオスは、ヤアドに『狂乱の魔術師を倒し自分たちを解放してほしい』と頼まれてしまいます。ライオス達は狂乱の魔術師の強さがわかっているだけに返事をを先送りにするのですが・・・・・・・。
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◆ダンジョン飯◆
1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話)
2巻(8話・9話・10話・11話・12話・13話・14話)
3巻(15話・16話・17話・18話・19話・20話・21話)
4巻(22話・23話・24話・25話・26話・27話・28話)
5巻(29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話)
6巻(36話・37話・38話・39話・40話・41話・42話)
7巻(43話・44話・45話・46話・47話・48話・49話)
8巻(50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話)
9巻(57話・58話・59話・60話・61話・62話・63話)
食事の位置関係
ヤアドの家に一晩泊ったライオス達は、朝、センシが用意した朝食を食べます。どうでもいいことではありますが、座っている位置でそれぞれの役割を考えてみようと思います。
食事の中心と言えば『センシ』です。みんなの真ん中にいて料理の世話をしているって感じでしょうか。
そして、行儀の悪いライオスの面倒を見る『マルシル』。手をなめてるのでハンカチを渡してますね。服の緩んだ袖が食べ物に当たらないよう左手で抑えています。イヅツミの面倒も見ていると思われます。
つまり、食事に関してはセンシが担当しているけれど、手間のかかる者はマルシルが面倒を見ているという位置関係です。おそらくチルチャックは『これは俺の仕事じゃない』と思っています。
狂乱の魔術師を狂わせたのは『ライオス』!?
狂乱の魔術師のことをよく知るヤアドが色々と教えてくれましたのでまとめてみようと思います。
・狂乱の魔術師の本名は『シスル』
・曾祖父(デルカルの父)が城に迎えた
・祖父(デルカル)とは兄弟のように育った
・デルカルの勧めで魔術を勉強
・黒魔術の力に取りつかれ狂ってしまった
『曾祖父』が『デルカルの父』です。確かにデルカル王が生まれる前からシスル(狂乱の魔術師)はお城にいましたね。
そして、生まれてきたデルカルと兄弟のように育った、と。ヤアドは2人を『兄弟』と表現していますが、生まれる前からお城にいたシスルにとってはデルカルは『自分の子供』に近い感情を持っていたかもしれませんね。
そんなある日、『デルカルの父』が何者かによって毒殺されてしまいました。シスルにとっては自分をこのお城に住まわせくれた恩人です。大変なショックであったことでしょう。
シスルは亡き王に誓います。『必ずデルカル様を守って見せます!』と。
デルカルの戴冠式の日、シスルは奇妙な男の存在に気が付きます。いや、よく思い出してみれば、その男は『デルカルが生まれた日』にも『王が毒殺された日』にもいました。あまりにも奇妙なその存在。
シスル
『この男はデルカル様に災いをもたらす!』
シスルはその男を消し炭にしようとしますが・・・・・何故かその男は自分の目の前から突如消えてしまったのです。
シスル
『今の自分の力ではデルカル様を守り抜くことができない』
そう悟ったシスルは、デルカル王を守るため狂ったように黒魔術の勉強に没頭します。
こうして、シスルは『狂乱の魔術師』となり黄金城に不死の呪縛をかけ、1000年もの間、デルカル王を守り続けたのでした。めでたし、めでたし。
・・・・・あれ? 気のせいかな。ライオスが狂乱の魔術師を狂わせた原因になってませんか? ライオスがいらんこと絵の中に入らなければ、このような事態になってなかったのでは?
いやぁ、そのように考えてみると、狂乱の魔術師がライオスにもてあそばれた哀れな被害者に見えて仕方がありません。
ライオス、なんてことしてくれたんだ!(笑)
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ライオス達の今後の目的
村の異変に気付いて『魔術師の目(小さい飛竜)』が集まってきています。そのうち狂乱の魔術師もここへやってくるとのこと。よくこんな状況でライオス達を一晩泊めましたね。前日はまだバレてなかったのかな?
迷宮の最深部には『有翼の獅子』が囚われており、その力を借りれば魔術師の力を抑えることができるとのこと。優秀な守り神です。
ということで、ライオス達の今後の予定は
・ダンジョンの最深部を目指す
・そこで捕らえられている『有翼の獅子』を救出する
・『有翼の獅子』の力で魔術師の力を抑え『狂乱の魔術師』と話をする
最深部が地下何階とは言いませんでしたね。これは『ライオス達は地下●階が最深部だと思っていたけど、実際はさらに下があった』という流れにするためハッキリと表現しなかったのではないでしょうかねぇ。
何にしても、ライオスたちの目指すべき方向性がハッキリしてきました。
ライオス達を迷宮に戻した後、ヤアドの元に狂乱の魔術師がやってきました。果たしてヤアドの運命は!?
①『人が迷い込んだので迷宮に戻しました』でうまくごまかせた。
②ファリン同様にキメラにされる
③お役御免になった(コロされた)
ずっと気になってるんですけどね、この男の体にある何らかの跡。キメラにされて『あの時の!』とライオス達が気が付くきっかけになるのではと思えてなりません。
ドワーフ製の貯水庫
雑な扱いでダンジョンに戻されたライオス達。4~5mくらいの高さから落とされています。普通に死ねますよ。移送役の幽霊が『見えていたのにずっとライオスに無視された』とイラついて復讐されているのかもしれません(笑)
柱には何か『印』のようなものがつけられていました。ドワーフの文字か記号のようなものなんでしょうかねぇ。センシはそれが場所を特定できるものであると知っていました。
そういえば、センシの過去はハッキリとわかっていませんね。仲間たちと過ごしていた時はどういう生活をしていたのか。なぜ一人でダンジョンにこもってしまったのか。なんだかセンシの闇は深そうな気がしてなりません。
センシはグリフィンが苦手!?
ファリンらしきシルエット(影)を見かけたためファリンがいるかもと息巻くマルシル。対して一緒にいたライオスは『グリフィンでは』と冷静です。
あまり『グリフィン』って言葉は聞いたことありません。一般的には『グリフォン』ですよね? 調べてみると
・フランス;グリフォン
・イギリス;グリフィン
と呼び方が違うようです。この作品はイギリスの文献を強く意識した作風ってことなのかもしれません。
ライオスの予想通り、ファリンではなくグリフィンでした。ライオスたちに襲い掛かってきます。みんな冷静に対応しますが・・・・・センシは何故か見ぐるしく全力で逃げ出してしまいました。こんな見苦しいセンシは『地下4階で水上歩行を拒否した時』以来です。
グリフィンは背中を見せて逃げだすセンシを追いかけます。基本、獣などは背中を見せると自分の方が有利だと判断して追いかけてくるようです。でもクマに遭遇してしまったら全力で走って逃げたくなります。冷静に対応しろと言われても無理があります。
結局、センシはグリフィンに捕まってしまいました。ハルタは9月はお休みなので、この状況で2ヶ月お預けですよ。どうすんのこれ(笑)。
ネットで調べてみると『ドワーフ・グリフォンライダー』なるものがヒットしました。もしかしたら『ドワーフとグリフォン(グリフィン)は仲がいい』という設定なのかも。
しかし、センシはどうしてもグリフィンを乗りこなすことができない落ちこぼれだったとか? それがトラウマとなってしまい、センシは仲間から離れて一人ダンジョンの中に・・・・・。
といった悲しい物語が隠されているのかもしれません(涙)。
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