◆前回のあらすじ◆
マルシルの黒魔術によってファリンを生き返らせることに成功したライオスたち一行。マルシルの魔力が切れてしまっていることから帰還魔法は使えず、徒歩で地上を目指すことになります。
地下5階の城下町の建物内で一晩過ごすライオスたち。外では、謎のエルフがマルシルの魔法陣を見つめるのでした・・・・・。
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◆ダンジョン飯◆
1巻(1話・2話・3話・4話・5話・6話・7話)
2巻(8話・9話・10話・11話・12話・13話・14話)
3巻(15話・16話・17話・18話・19話・20話・21話)
4巻(22話・23話・24話・25話・26話・27話・28話)
5巻(29話・30話・31話・32話・33話・34話・35話)
6巻(36話・37話・38話・39話・40話・41話・42話)
7巻(43話・44話・45話・46話・47話・48話・49話)
8巻(50話・51話・52話・53話・54話・55話・56話)
9巻(57話・58話・59話・60話・61話・62話・63話)
何かに呼び寄せられるファリン
ファリンを炎竜の胃袋から救出し生き返らせることができたライオスたち。
久しぶりに心穏やかな夜を迎え床に就いたのですが・・・・・・・
ファリンは何かに呼び寄せられるかのように、一人、外へ出て行ってしまいます。
行きついた先は、死んでいる炎竜の元。そこには謎のエルフがおり、ふぁりんに話しかけます。
ファリンがいない!?
立てかけておいたケン助(ライオスの剣の名前)が倒れた音で目を覚ますライオス。
マルシルと一緒に寝ているはずのファリンがいないことに気が付きます。
寝ていたマルシルもファリンのことは知りません。
隣の部屋でハム作りを続けていたセンシにファリンの行き先を聞きますが、センシは誰も通らなかったと言います。
出入り口を通らなかったとするならば、窓から出て行ったとしか考えられません。
ライオスは剣を持ち、急いで外へファリンを探しに行きます。
謎のエルフは狂乱の魔術師!?
ライオスは炎竜の死体がある場所へやってきます。
すると、炎竜はまるで肉が溶けてしまったかのように骨だけになってしまっていました。
そのそばでうずくまっているファリン。
ライオスの背後に謎のエルフが現れます。
『この地に存在する建物・金貨・国民・家畜・血・肉』
『お前が今踏みつけている砂粒一つに至るまで』
『全てはデルカル国王陛下そのひとの所有物である』『汚らわしい盗賊が』
エルフはライオスの顔を確認して、見覚えがあることに気が付きます。
ライオスは絵画の中で出会った、あのエルフであることに気が付きます。そして、そのようなことができてしまう存在は狂乱の魔術師しかいないと確信するのでした。
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謎のエルフが使う古代魔術
ライオスの元へ歩み寄る謎のエルフ。
そこへかけつけたマルシル達が何やら不穏な空気を感じ取り、魔法で威嚇攻撃! ライオス達から離れるよう忠告。
ライオスはうずくまっているファリンをたたせようとしますが、考えられないような強烈な攻撃を受け、ライオスは気絶してしまいました。
そして、謎のエルフは本を開き、何か呪文を唱え始めます。
その呪文を聞いてマルシルは衝撃を受けます。『古代魔術』だったからです。
謎のエルフの呪文により、溶けた血肉から小さな飛竜が複数現れ、マルシルたちに襲い掛かります。
あまりにも素早い動きに、爆発魔法も防御魔法も間に合わないと判断。
マルシルは術を直接書き換え解除する方法を選びます。
何とか全て解除することに成功。
マルシルは話し合いを申し出るのですが、謎のエルフは地面に穴をあけ、その中にマルシル達を閉じ込めてしまいました。
姿を変えるファリン
ファリンの方を見ると、多くの幽霊がファリンの周りに集まっていました。何やら不安そうな幽霊たちに、謎のエルフはもう安心して大丈夫だと微笑みかけます。
そして、ファリンのことを『竜』と呼び、人間の姿から、また別の姿に変化させてしまうのでした。
部屋が小さくなっていく!?
地面の中に落とされたマルシルたち。
魔法で明かりをつけてみると、石の壁に囲まれた小さな部屋に閉じ込められていました。
チルチャックは出入り口を探しますが見つかりません。
すると、急に地響きがおこったかと思うと、急に部屋が小さくなってきました! このままでは潰されてしまいます!!
必死に脱出方法を考えますが、どうにもなりません!
こんなところで死んでしまっては、誰にも発見されず生き返ることを期待することもできません。
絶望に打ちひしがれた次の瞬間・・・・・壁の中から冷たい手が現れたかと思うと、マルシルはそのまま壁の中へ引きづりこまれてしまいました。
空洞が現れたことで、全員そこへ飛び込みます! 何とかつぶされずに助かることが出来ました。
幽霊たちに囲まれて
その空洞が行きついたのは、地下5階の城下町のどこか。
先ほどの謎のエルフに見つからないよう、この場所を離れなければというチルチャックでしたが、マルシルは完全に力を使い果たしてしまってもう身動き一つできそうにない状況でした。
ふと周りを見渡すと、なんと幽霊たちに囲まれてしまっています!!
ライオスは気絶、マルシルは戦闘不能、センシは武器を持たず、チルチャックは戦力外。
絶望的な状況に陥ってしまいました。
帰還魔法は使えないのか?
『帰還魔法』について考えてみたいと思います。
ライオスは『帰還魔法が使えない』からということで、徒歩で地上を目指すことを考えます・・・・・が、確かにマルシルは魔力切れを起こしていますので、帰還魔法は使えそうにありません。しかし、ファリンは使えますよね? ライオスはファリンの魔法を使うという選択網は無いのかなぁと感じました。
まぁ、マルシルと同じように病み上がりのファリンに魔法を使わせたくはないという気持ちがあったのかもしれませんが、すでに28話では『防御魔法』と『回復魔法』を使っていますからねぇ。
ファリンの体を心配するなら、帰還魔法で地上に戻った方がファリンにとってもゆっくり休めるでしょうし。 こういった点が、いまいちピンときませんでしたねぇ。
そして、いまさらながらに気になったのが『帰還魔法のやり方』です。
第1話で、ファリンは結構簡単にパーティー全員を地上に戻してしまいました。
それに対して、第20話でタンスは『帰還魔法の準備に時間がかかる』という発言をしています。
・同じ帰還魔法でもやり方が違う
・タンスのやり方が安全でリスクが少ない
・ファリンは皆がピンチで、やむなく危険なやり方をとった
可能性としてはこういうことなのかもしれません。
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◆感想◆
なるほど。謎のエルフは以前『第12話』で登場していた絵画の中のエルフだったんですねぇ。気づきませんでした。
第12話では『デルカル』が誕生し、結婚し、王様になるまでが描かれていました。デルカルの父親は誰かに毒殺されてましたし、もしかしてライオスは疑われているかもしれませんね。
そもそも、絵画の中は1000年前に滅びた王国のものだったはずです。そこにいたエルフということは、あのエルフは1000年以上生きているということ!? いまいちエルフの寿命がどの程度なのか知らない為なんとも言い難いところですが。
とは言っても、あのエルフはライオスに『絵画の中をうろついていたな』と指摘しています。ということは『謎のエルフも絵画の中を行き来している』ということになるのでしょうかねぇ。
う~ん・・・・・いまいち謎のエルフの立ち位置がよくわかりません。
とりあえず、黄金城のことをまとめてみますと
・黄金城は1000年前に滅びている
・滅びの原因は狂乱の魔術師
・黄金城は地下深く囚われ続けている
・王らしき人物が魔術師を倒すよう言い残してチリとなって消える
そして、謎の魔術師
・デルガル王に忠誠を誓っている
・前王が毒殺されてしまった
・外部の存在を嫌っている(ように見える)
あー・・・読んでいて違うかなと思っていましたが、考えてみるとこのエルフが狂乱の魔術師で間違いないっぽいですね。
・王を守るために城を地下深くに
・王が暗殺されないよう外部からの侵入を排除する目的
・王が死なないよう不死の魔法で1000年生きさせる
・いなくなった王を必死に探している(第1話でチリとなる)
・タンスの調査からも狂乱の魔術師はエルフ
なぜ絵画の中を出入りしているのかはわかりませんが、1000年以上生きているんでしょうね。一体エルフの寿命はどうなっているのやら。
エルフの方は幽霊を仲間として扱っていますが、幽霊の方は恐ろしくて従っているだけなのかもしれません。
それでいて、今まで幽霊に対して優しく対応してくれたファリンを気に入っており、何とか助けてあげたいと考えているのかもしれませんね。・・・・・幽霊って会話できるのかな?
次回、幽霊との共闘でファリンの再救出作戦で話が進んでいくものと予想してみます。
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