イノさんの漫画アニメ

【ダンジョン飯】第5巻32話:シーサーペント(前編)【ネタバレ感想】

◆前回のあらすじ◆

一度地上へ戻ることにしたライオス達でしたが、迷宮の構造が定期的に変わってしまっていて、前に進むことができません。食料も底をつき、苦しい状況が続きます。

そんなライオスたち一行の目の前に現れたのが『ドライアドの花』。人間に近い姿を持つ存在ですが、れっきとした魔物です。ライオス達に襲い掛かってきます。ドライアドたちが体内に持つ『花粉』がライオスたちを苦しめます。涙、鼻水、かゆみでまったく目を開くことができないのです。

大苦戦を強いながらもなんとか勝利。そして、食材にありつき、久しぶりの豪華な食事を食べることが出来ました。

マルシルはライオスに魔法を教えることにします。自分たちは今よりももっともっと強くならなければいけません。そのためには、ライオスにどうしても魔法を使えるようになってもらわなければ困るのです。ライオスも、ファリンを助け出すため、必死になって魔法を勉強する決意をします。

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◆ダンジョン飯◆

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最新『ダンジョン飯』

街へ戻ろう

盗まれた宝を奪い返すため、犯人たち(ライオス一行)を追っているカブルーたちでしたが、地下4回で全滅してしまいます(15話参照)。

そこへ、たまたま通りかかったタンスたち。タンスは全員を蘇生してあげます。

タンス
『意識ははっきりしたか?』
『身体に違和感はないか?』
『支障はなさそうだな・・・』

『水上で死んでいたら今頃魚のエサだ』
『引き上げてくれた誰かに感謝しておけ』

引き上げてくれたのが誰なのか、コボルトのクロの鼻で確認します。また、宝を取ったヤツらでした。(宝を取ったいきさつは10話参照

パーティーは持ち物を確認。食料が無くなってしまっていることに気が付きます。おそらく、食料を盗んだのは、前と同じ宝を盗んだ犯人達です。

ホルム
『金には手を付けずに食料だけ?』

ダイア
『手持ちが尽きたとか』

リン
『ムカつく・・・・・』
『絶対とっちめてやらなきゃ』

ミックベルは、これからどうするかカブルーにたずねます。

リーダーのカブルーは、いったん街へ戻ることを提案。食料が無いため、これ以上、進めそうにないからです。

カブルー
『勉強不足だったと認めよう』
『あの人たちに言われた通り』
『命があるだけありがたいと思わなきゃ』

こうして、カブルー一行は地上を目指すことにします。

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いきなり魔物が出現する

急に霧が出てきました。カブルーは周囲を警戒するよう仲間に伝えますが・・・・・、周りにいたはずの仲間が見当たりません。

この霧も自然に発生したものとは思えません。おそらく、魔物の仕業です。

すると突然・・・霧の奥から『魚人』が出現します。しかも、近くに複数いるのです。

斧を持った魚人は、斧を振り上げ、カブルーに襲い掛かります!

魚人の攻撃を受け流しながら、カブルーはあることに気が付きます。この斧の使い方を良く知っているのです。

確信を持ったカブルーは、剣を投げ捨てると、斧を持った魚人に抱き着き押し倒します。

カブルー
『大丈夫・・・落ち着いて』
『ダイア、俺だよ』

周りにいる魚人は魔物ではなく、仲間であることに気が付いたのです。。誰かの『幻術』で、仲間が魔物に見えてしまっているだけでした。

先ほど逃げ出した魚人は、戦闘要員ではないミックベルのはず。そうなると、今、一番危険なのは『魔術師のリン』です。彼女には、ここにいる全員を魔術で消し炭にしてしまうこともできるからです。

案の定、リンと思われる魚人は、少し離れたところで呪文を唱えていました。

急いでリンを止めに向かいます。平和的に魔術師の詠唱を止める方法は・・・・・。一考して、カブルーが取った方法とは・・・・・

何とか仲間同士の戦いを回避することに成功したカブルーは、周囲を見渡し、この状況を仕向けた犯人を探します。

武器を持った怪しい魚人に気が付きます。カブルーはその魚人たちの方へ突進。素手で2人を打ちのめしてしまいます

カブルー
(こいつは違う)
(武器を持って向かってくるのは)
(術者じゃない)
(一歩ひいた場所からこっちを見ている・・・)

(あいつ!)

カブルーは幻術を使っている者を特定。その者に近づき、槍をかまえます。

そうすると、相手は恐怖心から幻術をといてしまい、皆は魔物の姿から人の姿として識別できるようになりました。

死体回収屋の悪知恵

幻術が解けた時点で、一人の男が降参を宣言します。死体回収屋の男でした。

死体回収屋は、より下の階で死体を多く拾った方が利益になるため、死ぬ可能性が高いと判断していたカブルーたちを追ってきていたのでしたしかし、予定よりも早く死んでしまっており、しかも別のものに生き返らせてもらっていました。

実際の所、理想は窃盗団との殺しあいでしたが、願いかないませんでした。仕方がないので、利益を出すため、幻術を使って同士討ちさせようともくろんだのです。

カブルーはこのことを島主に報告すると告げます。冒険者同士の窃盗や交戦は重罪であり、彼らはその決まりをやぶっているからです。

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死体回収屋の取り引き

そこで、死体回収屋は取引を提案します。

死体回収屋
『丁度俺たちの仲間がそこに二人のびてる』
『そいつらを蘇生所まで連れていけ』
『そこそこの金が手に入るはずだ』

倒れている者は死んでいません。それを、死体回収屋たちは『魚人に襲われた』ことにして殺してしまし、金にすればいいと言いだしたのです。

死体回収屋
『俺たちの取り分は・・・そうだな』
『4・・・いや、3割でいい』
『なんの損もない話だろ』

それを聞いて、カブルーは提案を受け入れることにします。

しかし・・・カブルーが突き刺したのは倒れている男ではなく、主犯の男でした。

カブルーは立っている者を次々と短剣で切り付けます。そして、一人で全員を倒してしまいました。

残ったのは、捕らえられている幻術使い。

幻術使い
『たのむ、見逃してくれ』
『俺は何もしらなかったんだ』

そういいますが、カブルーはそれを聞き入れるつまりはありません。

カブルー
『迷宮の呪いを解くつもりも』
『魔物を根絶する意思もない・・・』

『他の人間から奪うことで』
『日銭を稼ぐ奴は増える一方だ』
『このままじゃまともな人間は』
『島から去っていってしまう』

『だからお前たちみたいな奴は許せない』

そう言って、幻術使いにとどめを刺してしまいます。

この世に魔物や迷宮は不用

カブルーは、迷宮の今後の事を心配しています。

この迷宮はすでに探索しつくされてしまっています。一攫千金の夢がありません。そのため、迷宮を潜ろうと考えている者はどんどん減ってきているのです。

はやく迷宮の呪いを解かなければ、大変なことになってしまうのです。カブルーはそれを心配しているのでした。

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◆感想◆

久しぶりに登場した、もう一組のパーティー。前回、15話の登場でしたから、17話ぶりということになりますね。ハルタは年に10回の雑誌ですから、実に、1年と8~9ヶ月ぶりって感じでしょうか。

今回の話は、リーダーのカブルーの活躍が際立っていました。剣だけでなく、素手による格闘技にも長けているようです。仲間も大事にしていますし、仲間の事もよく見ています。だから、姿が魔物に変わってもそれに惑わされることなく、冷静に気が付くことが出来たのだと思われます。

ただ、正義感が強すぎるような気もしますね。考えとしては正しいと思うのですが、死体回収屋を皆、殺してしまいましたからね。とは言っても、同じような状況に直面した場合、ライオスだったらどう対応するんでしょうかねぇ? 難しいところです。

カブルーのパーティーは6人。

右から・・・・・

ホルムは、ノームかな。ファリンのように僧侶的な位置づけのキャラだと思われます。

ダイアはドワーフで斧使い。

カブルーはトールマンで剣士。

リンはトールマンで魔術師。

クロはコボルトで・・・おそらく剣士。

ミックベルはハーフフットで鍵師

という感じでしょうか。前衛3人で、後衛2人というパーティー。バランスが取れていますね。

タイトルが『シーサーペント(前編)』となっていますので、次回は後編なのだと思われます。ライオスパーティーが登場しないってのも、何だか寂しく感じてしまいます。

あ、補足しますと、今回の話は時系列的に、かなり前になるようです。ライオス達がタンスやナマリと出会ったのは第19話となり、今回の話はそれより少し前ってことになりそうです。ですから、話数的に、第18話あたりでカブラー一行は生き返っていたってことになるんだと思われます。

死体回収屋から食料を確保しましたので、おそらくカブラー一行は窃盗の犯人(ライオス達)捜しを継続している者と思われます。もしかしたら次回辺り、ライオスたちと出会う話になるのかもしれませんね。

なお、『シーサーペント』というのは、海中にいる未確認生命体のようなものを指す総称の事のようです。ですから、特定の生き物の名前を指しているわけではないとのこと。まぁイメージ的には『かなりデカい蛇のような生き物』という感じみたいです。

今回の話では登場しませんでしたので、本番は次回になりそうです。

ファリンの登場回、まとめ

せっかく救出できたファリンでしたが、狂乱の魔術師によってまた囚われの身となってしまいました。次はいつ仲間として復帰してくれるのか? それとも、作者さんはファリンを冒険する仲間として考えていないのか?

寂しく思っている方も多いと思いますので、今回、ファリンが登場する回をまとめてみました。

◆ファリンの登場回、まとめ
https://mangakansou.xyz/archives/6516

ダンジョン飯の世界の年齢を考察

ダンジョン飯の世界には色々な種族がある分、年齢というものもバラバラでいまいちわかりにくいなと感じました。そこで、別記事として考察記事を書いてみました。参考程度にお楽しみください。

◆ダンジョン飯のキャラクターの年齢を考察
https://mangakansou.xyz/archives/6534

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