◆前回のあらすじ◆
顧問の山口先生が持ってきたのは全日本少年軟式野球大会のトーナメント表。人数が少ないためエントリーしていないと考えていたのですが、思いがけず2週間後に大会に参加することになります。
大会に参加するにしてもピッチャーが足りません。優勝を目指すアニータは大吾に考えてほしいと提案するのですが、大吾は無理する時期では無いと判断します。どうしても優勝を狙いたいアニータは、次の日の朝練で千里にピッチャーをやらせます。横浜リトルで中継ぎの経験があった千里は良い肩をしていました。しかし、大吾はアニータに『キャプテンの方針に従ってくれない人には正捕手を任せられない』と言い放つのでした。
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◆メジャー2nd◆
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納得がいかない
朝練で、アニータは独断で千里に投球練習をさせます。そのことで、大吾はアニータに厳しく注意します。
大吾
『千里はピッチャーやりたいの?』千里
『あ・・・いや、』
『ピッチャーが足りなそうだから・・・」
『ちょっと準備しとこうかなって・・・』大吾
『そう・・・じゃあ全軟が終わったら考えるよ』
『今は外野の要のセンターとして』
『しっかり仕上げるのが先だ』
『2週間しかないのに他の事やってる暇はないよ』千里
『は、はい』大吾
『アニータも睦子とバッテリーを築くだけでいっぱいなはずだよ』
『今度勝手なことしたら』
『俺と変わって外野に回ってもらう、いいね!?』
チームの為と思い千里にピッチャーをやらせようとしたにもかかわらず、思いがけず、大吾に注意されてしまい、アニータは納得できません。
大吾がキャプテンやってる理由は?
アニータは昼休みに沢と相楽の元へ行き『何故大吾がキャプテンをやっているのか』を尋ねます。実力から考えれば沢や相楽がキャプテンをやるべきだと考えているからです。
相楽の話によると、卒業した先輩か監督が大吾を指名したからとのことでした。
アニータ
『先輩はあのキャプテンでええんですか?』
『監督不在でなんかやたらと』
『はりきってチーム指揮しとるけど』
『うちは正直実力が下の男なんかに仕切られたないし』
『次の大会で勝つ気ないのも気に入らんねん!!』
アニータは先輩に不満を語りますが、それを聞いた沢は疑問を感じます。アニータが負けず嫌いなのはわかっているとしても、これから大会は幾らでもあるし、そこまで必死になって次の大会に挑戦する必要などないと考えているからです。
沢
『あのキャプテンでいいか悪いかも』
『今度の大会でわかるでしょ』
『結果を見てダメなら皆で考えりゃいいじゃん』
大吾は負けず嫌い
先輩たちもやる気がないようにみえて、アニータは落胆します。
放課後、アニータと千里が練習に向かおうとしたいたところ、体操服とジャージに着替えた大吾が2人に声をかけます。今から1回戦の対戦チームの偵察に向かうため、キャッチャーのアニータについてきてほしいと言うのです。
部室でその話を千歳から聞いた沢や相楽は意外に感じます。大吾は次の大会、そんなに本気では無いと考えていたからです。
睦子
『みんななんか勘違いしてない?』
『大吾はこの大会のために無理はしないってだけで』
『別に大会に負けていいなんて思ってないよ』『顔には出さないけど・・・・・』
大吾とアニータの偵察
大吾とアニータがやってきたのは大会の1回戦の相手『五木中学校』。
校舎の周りを歩いて、野球部の練習を偵察できそうな場所を探します。
どうしてこんな遠くからと聞くアニータ。
大吾
『偵察とばれたら注意されるかもしれないし』
『手の内見せなくなるかもしんない』
大吾はアニータに双眼鏡を渡します。もちろん、自分用も用意しています。
大吾は偵察しながら、その内容をノートにまとめます。
アニータ
(なんなんやこのキャプテン)
(勝つ気ないんか思うとったのに)
(わざわざ一回戦の偵察なんかして)
(めっちゃ用心深いやんーー!!)(わけわからん、どないやねん!!)
そして、エースらしきピッチャーが投球練習を始めます。
もの凄い剛速球。第一回戦であの球を打ち崩さなければいけないのです。
◆感想◆
アニータの嘘とは?
『横浜リトルでマスクかぶって全国ベスト8まで行った』
この中に嘘が紛れ込んでいるそうです。
①横浜リトルではない
②マスクをかぶっていない
③全国に行っていない
④ベスト8じゃない
『①』は無いとして・・・・・『③』の全国に行ったかどうかも嘘としてばれやすいと思うんですよね。『④』のベスト8が16であろうと4であろうと、嘘をつく意味があるとは思えません。
そうなりますと『②』のマスクをかぶっていないが正解になるのではないかなと。
スタメンではなく、補欠だったってことかな? もしくは、怪我か何かで外れていたとか?
なぜ、アニータは焦るのか?
おそらく、アニータは引っ越しするのだと思います。1年後くらいに国に帰るとか。だから、何とかこの1年で良い結果を出したいという強い思い入れがあるってことなのではないかなと思います。
何故、アニータは引っ越さなければならないのか? おそらく大吾とポジションがかぶるからだと。『大吾2年編』はアニータがキャッチャーで、『大吾3年編』では正式に大吾が正捕手として大会を頑張っていくという流れにしようと作者さんが考えているのではないかなと思うんですよね。
アニータがいなくなっても、実力のある1年生が1人や2人くらい入ってくるでしょうし、それでアニータの穴を埋めて上を目指すのだと。
中学変は『大吾2年編』と『大吾3年編』の2つになりそうです。確か、吾郎の時は3年だけでしたよね? 作者さんは中学編は長く続ける気満々ってことなのかもしれません。
中学で野球のグラウンドかぁ
高校ならともかく、中学で野球のグラウンドがあるってのはいまいちピンときません。私自身が中学野球の世界を知らないって事と、中学で野球の設備を整えている学校を知らないってのがその理由です。
甲子園を目指す高校野球ならともかく、中学の野球は世間からも注目を集めていませんし、お金をかけるだけの理由を感じないんですよねぇ。
私立で野球に熱心な学校ならありえるのかもしれませんが、一般的な学校なら運動場で野球をやってると思いますし。今回の相手はたまたま野球に熱心な学校だったってことなのかな。
大吾と吾郎の違い
双眼鏡を2つ用意していますね。たぶん値段も高くてよく見えると思います、金持ちだから(笑)。
前作の吾郎は適当にやっているっぽくてすごいって感じでしたが、大吾は熱心に野球に取り組んでいるって感じですね。親子とは思えないギャップです(笑)。
メジャー2はメジャーとどういったところを変えてくるのかなと思っていましたが、中学編になって明確に差が表れ始めましたね。大吾は野球に真面目です。いや、吾郎も真面目だったと思いますが、野球をしっかりと研究しているってところで差を感じます。
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ほんとに正反対なかんじですね 大吾と吾郎は 吾郎の場合、なんも考えずに向かってきた奴をぶっ倒せ!みたいなかんじでしたけど
大吾は寿也と似て、分析の才能がある、みたいな展開が今後考えられそう