◆前回のあらすじ◆

関東大会、準々決勝の稲実と北進の試合。稲実は強豪の北進相手に成宮抜きで勝利します。注目は6回から投げた1年生ピッチャーの赤松。130キロ後半のストレートと奇妙な変化をするドロップカーブ。北進はこの赤松相手に6者連続三振を許してしまいます。稲実は強力な一年生ピッチャーが登場し、さらに強力なチームとなってしまいました。

20日の準決勝。白龍と市大三高の試合。投手戦となったこの試合、試合を決めたのは白龍の脚でした。走塁能力で翻弄した白龍が3-2と競り勝ち試合に勝利。また、稲城実業と紅海大相良の試合は成宮の好投で8-2の圧勝。決勝は白龍と稲城実業の試合となりました。

青道高校の投球練習場では降谷が2週間ぶりの投球練習を開始。怪我も順調に回復しており、調整として土曜日に二軍の試合の先発を行うことになります。

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最新『ダイヤのA act2』

優勝は稲城実業

関東大会の決勝戦。

白龍高校と稲城実業の試合は5-3で稲城実業のリード。

白龍高校、9回表の最後の攻撃で、ツーアウトランナー1塁。

ピッチャーは8回からマウンドに上がった成宮。

そして、バッターは4番の美馬。

成宮は厳しいコースで攻めていきますが、美馬はくらいついて行きます。カウントは3-2。

そして、成宮が投げた渾身の一球は・・・・・

手元で急激に落ちるチェンジアップ。美馬のバットが空を切ります。空振り三振!

ゲームセット。関東大会は稲城実業が優勝となりました。

キャッチャーの多田野が喜びマウンドに駆け寄りますが、成宮はいたって冷静にそれをかわします。

成宮
『まだ関東だろ』
『全国制覇までとっとけ、バーカ』

録画のビデオでチェック

渡辺が録画して来た決勝戦のビデオを青道の選手たちが観戦。

倉持
『最後のチェンジアップ』
『思いっきり沈んでたろ』
『ほとんどスクリューじゃねぇか、あれ』

渡辺
『あの美馬がバットに当てられないくらいだから』
『握りに改良を加えてるのかもしれないね』

ビデオに映る美馬の悔しそうな表情。

御幸
(たった一打席じゃ負けた気しないよな・・・)
(あとでメールしとくか)

投手陣の沢村、降谷、川上もまた、成宮が投げた改良型のチェンジアップに強い興味を見せるのでした。

一年の最上

3年の前園、2年の小湊と同部屋の1年の最上。

前園は夜の自主練に最上を誘いますが、最上はそれを断ります。

しかし、それは嘘でした。最上は一人、部屋の中でくつろぎたかっただけなのです。

スマホをみながらくつろいでいると、急に小湊が入ってきます。忘れ物を取りに来たのです。最上がくつろいでいるだけという事がバレてしまいます。

小湊
『いいよ、休んでて』
『ずっと先輩と同じ部屋だと休まる時が無いからね』
『食事に慣れてきたら自主練も見に来ればいいと思うよ』
『先輩たちの練習への姿勢や取り組み方は』
『凄く勉強になるし・・・・・』

『・・・いなくなっちゃうから・・・・・』
『3年生は・・・ほんとすぐに』

その話を聞いて、最上には別の考えが頭に浮かびます。

最上
『お二人から勉強させていただきます!』

小湊
『無理しなくていいよ』
『お腹苦しいんでしょう?』

最上
『いえ、実は今日軽~く2杯しか食べなかったので!』

小湊
『・・・そういうことするんだ』

最上
『は! しまっ・・・・・』

小湊
『ダメじゃん』

そしてその日、最上は先輩たちの練習を見学だけさせてもらう事にしました。

次の試合に向けて

夜間、御幸は一人で素振りをするために土手の上へ。

スマホにはメールを送っていた美馬から返事が来ていました。

食堂では、あいかわらずごはん3杯に苦戦する奥村と浅田が。

そして、食堂にあるビデオで沢村が白龍戦のビデオを再度見返していました。

沢村も好調を維持するためメンタルを調整するのに必死です。

火野高校との練習試合

そして、練習試合が行われる5月24日の土曜日。

青道のグラウンドには他校の多くの偵察が来ていました。

偵察たち
『あれが青道の沢村か』

『結構、タッパあるな』

『球速以上に速く見えるよな』

『ったく降谷攻略だけでも難しいのに・・・』

先攻は火野高校。

マウンドでは沢村と御幸が不敵な笑みを浮かべていました。

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◆感想◆

優勝は稲城実業

稲城実業、絶好調です。青道にとってはやはり稲城実業が一番厄介な相手となりそうです。ただ、単純に稲城実業が来ても2番煎じといった印象を受けますので、何か予想外のところがあがってくる可能性もありそうな気がします。

作者さんが『成宮は今まで活躍したから』ってことで、準決勝か、準々決勝でポロっと敗北させたりしそうな気もするんですよねぇ。

一年の最上

気のせいか、稲中卓球部にこういったキャラがいたような、いなかったような。今までの話の流れの中で、前向きに考えても褒める要素を探すのが難しいようなキャラであるような。

はたして来年の夏までにスタメンを争えるようなキャラになるのかどうか疑わしい状況にあるように思えます。今のところ、謎キャラだと思います。

何を企んでいるのか?

新しい変化球でもあるんでしょうかねぇ。だとしても、こんなにニヤニヤするほどでもないと思うのですが。御幸先輩まで一緒になって? 倉持先輩も何やらニヤリ?

この試合で良い結果を出したら何らかのご褒美があるということなのかなぁとも思いましたが、あの監督がそのような条件をだすタイプかなぁとも思えます。まぁでもご褒美関係ではないかなぁと予想しています。

サンデー、マガジン更新作品

当ブログにて毎週水曜日に更新している4作品です。

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よければご一緒にどうぞ。

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