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【ダイヤのA act2】第9巻77話:黄金時代【ネタバレ感想】

◆前回のあらすじ◆

東京で行われている薬師の親善試合。この日の先発は、薬師にとっては期待の一年生ピッチャー。初登板であるにもかかわらず落ち着いたピッチング。十分、即戦力として考えられる実力でした。

そんな中、気になるのが轟雷市。選抜以降、監督の目からは物足りなさを感じる内容となっていました。また、選抜に出場したことから『後援会』やら『マスコミの取材』やらで騒がしくなってきています。こういったことに全く慣れていない轟監督はイライラがつのります。

群馬で試合を行っている青道高校。第1試合目の赤江高校を相手に、先発の降谷は相変わらずの乱調ピッチング。そんな降谷を守りが必死にカバー。何とか7回を2失点で抑えます。試合は11-2で青道高校が勝利。

第2試合の先発は川上。危なげないピッチングで門脇工を6回無失点。その後も完封リレーで、青道は6-0で勝利。

結局、青道高校はゴールデンウィークの6試合を全勝で終わらせ、地元へ戻ることになるのでした。

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◆ダイヤのA act2◆

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最新『ダイヤのA act2』

グラウンドの整備

一日の練習が終わってグラウンドの整備。

一年生が行おうと思ったところ、先に先輩たちが来ていて作業を開始していました。

『うわ、トンボねーし』
『早ぇーよ、先輩達』

一年の瀬戸は先輩にグラウンド整備の代わりを申し出ますが、先輩たちはそれを断ります。

一年達は、ボール探しの方に向かいます。

黄金時代を創りましょう

ゴールデンウィークの遠征から戻って来た監督たちを、落合コーチが出迎えます。

太田部長は落合コーチに遠征試合の話をしますが、落合コーチはWebサイトのニュースの方ですでに情報を得ていました。

Webサイト『月刊野球王国』
(エース降谷暁を温存しながらセンバツベツト4の白龍高校を撃破。特に先発の沢村栄純の好投は青道投手陣の充実を物語っており、白龍の揺さぶりやピンチにも動じぬそのマウンドさばきにはエースの貫禄すら漂わせていた。)

(永らくエースの不在を指摘されていた青道高校に現れた同学年の二人の投手『降谷暁』『沢村栄純』。彼らの活躍次第では青道の『黄金時代』到来と言っても過言ではないだろう)

記事は、沢村の好投を絶賛する内容となっていました。そして、青道高校の黄金時代もありえるのではないか、とも。

片岡監督も、沢村の好投を評価していました。何より『沢村自身が自分の悪いところをしっかりと自覚できている』ということが、監督としても頼もしく感じられるのです。

沢村だけでなく、川上も良いピッチングをしました。金田も、川島も一定の結果を残せたと言えます。

落合コーチ
『・・・・・降谷は?』
『降谷はどうでした?』

しかし、降谷だけは良かったとは言い難い内容だったのです。

御幸
『相変わらずって感じですね』
『気持ちだけが先走り突然乱れる』
『全体的に力みすぎだし』
『特にランナーを出した後何て』
『全くボールのキレがなくなりますから』

センバツ以降の降谷の不調はなかなか改善されません。

片岡監督
『降谷にとって今大事なのは』
『野球ではなく日常生活の方かもしれません』

片岡監督は、現在、降谷は大きな目標しか見えておらず、視野が狭くなってしまっているのではと考えているのです。

大きな目標を達成するにはどうすればいいのか? それを『野球ノート』なども活用して、日々対話していくことが、改善の近道ではないかと。

それを聞いた落合コーチ。

片岡監督が『心の変革』を重視していく方針であるなら、自分は『身体・技術面のサポート』に徹しようと考えます。

落合コーチ
『面白くなってきたんじゃないですか』
『二軍にもまだ実力ある選手はいますしね』
『選手は皆目当ての背番号を狙い』
『選ぶ我々は大いに頭を悩ませる』
『怖いのは選手の怪我だけです』

『創りましょう、黄金時代』

一人で野球やらせるつもりは無い

降谷と同室の3年小野。

降谷を見ていてどうしても言わなければならないと感じ、意を決して降谷に語ります。

小野
『俺は御幸とは違うし』
『神宮大会もお前の球を止められなくて負けた』
『そんな俺がこんなことを言うの』
『鼻で笑われるかもしれないけどさ・・・』

『お前に一人で野球やらせるつもりねぇから』

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◆感想◆

◆タイヤのAを目指す一年の『浅田』

沢村から話を聞いて見習ったのか、沢村同室の一年浅田がタイヤを引きながらジョギングを頑張っています。

青道高校3人目となる『タイヤのA』の誕生です(笑)。

・タイヤのA一人目:(2年)沢村
・タイヤのA二人目:(2年)降谷
・タイヤのA三人目:(1年)浅田

◆沢村のマークが厳しくなるのでは?

センバツベスト4の白龍高校に勝利したことで評価が高まった沢村。Webサイトにも取り上げられるなど、知名度は一気に上昇と言ったところではないでしょうか。

しかし、いいことばかりという事でもないと思います。有名になってしまった分、マークが厳しくなるでしょうからね。今まで以上に相手は情報収集して、研究してくると思います。

◆金丸と高津

対立関係であるかのように描かれていた金丸と高津。何やらまたいがみ合っています。この作品は、登場人物が多い分、何気ないところで色々と差し込んで表現してくることが多いんですよねぇ。

喧嘩していると言えばそうかもしれませんが、話をしている分、仲間としての進展性があるようには感じられます。

高津の守備位置は『ショート』。現在、倉持先輩が守っている場所ですね。倉持先輩が卒業してしまえば自動的にショートは空きができますが、それまではスタメンは難しそうです。そうなりますと、サードの金丸とポジション争いという事になるのかもしれません。

◆降谷の言葉が引っ掛かる川上

『それなら競り合える』

2人の世界で競い合う沢村と降谷。何だか自分はライバル視されていないようで、悔しいんでしょうね。

川上先輩の今後の活躍にも注目です。

◆小野先輩の助言

『お前に一人で野球やらせるつもりねぇから』

いいこと言いますねぇ。確かにここずっと降谷はワンマンプレイに走ってしまっているように感じられます。『自分が打たれなければチームが勝つ』みたいな感じで。御幸先輩も『ランナーが出るとボールのキレが・・・』と。降谷は色々と背負いすぎていたってことなのだと思います。

責任感が強すぎて、ピンチほど力みすぎてしまい、自滅してしまう・・・・・と言った感じでしょうか。

これを機会に、降谷も調子が上がるといいのですが。

◆お笑いコンビに見えてきた(笑)

沢村と奥村が出くわすと、何だか笑みがこぼれてしまいます(笑)。このコンビ、面白くていいですねぇ。

奥村も安定して結果を残しているようですし、一軍入りもまじかかもしれません。

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